魔界水滸伝 (20) (カドカワノベルズ)

  • 角川書店 (1991年6月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (228ページ) / ISBN・EAN: 9784047709201

感想・レビュー・書評

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  • ここまで、色々と突っ込み所が多いけれど楽しんできた魔界水滸伝が遂に終わりを迎えました。
    (第3部は未完なので今の所読む予定はありません)
    長い期間、私の通学時間を彩ってくれた本作には思い出深いものがあります。
    濃ゆい表紙を隠す為に新書用のブックカバーを買ったり、電車内で裸の男女がいたしてる挿絵を隠して読んだり、気持ち悪いお魚の絵を隠して読んだり、多一郎さんと涼君のラブシーンの挿し絵を隠して読んで…
    全部隠してるだけの思い出だ!!

    いや、ちゃんとあるんです。徹夜でしんどかった時も、課題を何度もやり直しさせられてへこんでいた時も、雄介達と冒険する事で元気を貰えました。違う世界に飛べて本当に楽しかった…。

    だからこそ、私は言わせて貰う…
    最終巻にだけは物申したい!!笑

    19巻の感想で、最終巻の感想は熱量高めに行くと豪語しましたが別の意味で熱くなりそうです。一先ず内容を書きます。

    始まりは忍、たまこ、柴、小角の4人から。
    役行者が作り上げた緑豊かな地球のような世界でキャッキャウフフと生活していましたが、忍とたまこの間に子供が出来ます。
    言わば役行者の手の中で暮らさせて貰ってる状態ですが、そのうちに別の惑星を見つけてそこでお別れだとの事。礼津が居なくなってしまい役行者は中々に堪えているようで自分も休みたいそうです。
    ここで加賀先生の「愛してる忍」発言の真意が分かりました。息子のように思ってるそうです。

    この4人はもうお好きにキャッキャしてもらって。
    惑星ユゴスに戻ります。ゼリーの海が涼だと悟った多一郎さん、惑星の上で座禅を組んでピクリとも動かず。
    雄介達は彼を置いて移動も出来ないのでただ見守っていました。
    しかしそのうちに何かを見つけた多一郎はどんどん海に近付いて行き、また海も触手を伸ばして彼を捕まえようとする。
    見ている雄介達はこの海が涼だとは確信が持てなかったので止めようとしますが多一郎は聞く耳持たない。
    そんな中をすっかりお友達になったクトゥルーがやって来て、なんか敵っぽいエネルギーが凄い勢いでこっち来てるけど、あの多一郎と関係あんの?と心配そうに尋ねて来ます。

    しかし雄介達はこっちが聞きたい位だし、加賀先生はやっと多一郎の旅が終わるから止めるなと言うしどうも出来ません。
    やがて遂に海が2つに割れ、その間に多一郎さんが降り立ってしまいます。歓喜に満ちた笑顔で「ずっと探していた。長い間、いなくなってしまったと思って悲しんでいたんだぞ」と海に話しかけると海は「多一郎さん…」と答えます。
    こりゃ間違いなく涼の声だわい!と驚く一同を尻目に海はドッパーン!!と多一郎さんを飲み込んでひとつになってしまいました。

    そして唐突に始まるラストバトルなのですが。
    もう私には着いて行けない…。
    突然虫のような物が飛んで来て、これに『タナトス生命体』と名を付けて戦っていたのは良いんですが、長々と語りが続いてる内にいつの間にかバトル終了で皆さん行方不明…。

    一応、これは今期の世界終了のお知らせで次の世代に命を繋げる時らしいのですが、茨木とフランシスは2人一緒に光のような泡となって霧散して行きました。恐らく輪廻転生して2人はまた共に生きるのでしょう。
    最後に多一郎さんと涼君は出会って共になれた感じの表記があったのでそれだけが救い。
    って言っても2人で海になってんのかな、良く分かりません。

    そしてまた忍達に戻ります。
    役行者が「加賀達は未来に居る。行くか?」と尋ねたのに忍「行きます」

    第二部、完!!!

    嘘だろ?!
    難しい宗教書を読まされた気持ちなんですけど?!

    多一郎さんが海に取り込まれるまで、ずーっっと仏教とか聖書みたいな死生観を織り交ぜて加賀先生が物思いに耽っていたのですが、これに三分の二ページ使うとは!(忍達のキャッキャウフフも長い!)
    正直、多一郎さんもう早く海とひとつになれよ!とまで思ってしまった…。

    ダゴンの言っていた雄介と竜二と涼は兄弟だ、と言う発言も投げっぱなしジャーマン。
    クトゥルー達の扱いも最後の最後で雑過ぎる。

    何より突っ込みたいのは涼君ですよ!
    ユゴスの海は、あらゆる生命の根源であり、次代の種の父親を探していたと言う事。
    つまり多一郎さんだとは思うのですが、それなら涼君は女性で在るべきじゃないかい?!
    この設定なら男にする必要性はゼロですよ?!
    やっぱり涼君に関しては7巻の設定を貫いて、違う何かにして多一郎さんと切ない恋愛を成就させてくれた方が良かった…

    最後に108個の星が飛び散って、それらが恐らく新しい種の生命体になるんでしょうが、108って、え?!まさかこっちが水滸伝?!
    なら、中盤に出てきたあの3人足りない105人の名前が書かれた巻物はなんだったんですか?!

    まだまだ言いたい事があるのですが、なんで、なんで最終巻でこうなってしまったのか…
    遂に広げすぎて収集つかなくなられたんですか?!

    やり切れない思いを吐き出してしまいましたが、それでもですね、私はこのシリーズが大好きです。
    総合で言うと★5は崩れていません。
    第一部の少年漫画の様なドキドキ感、第二部のディストピア感、切ない純愛の数々…。
    クトゥルー神話好きの方からするともっとちゃんとやれよとお怒りも出るのかも知れませんが、この壮大な異世界に居た長い時間は、まるで幼少の頃に帰れた気持ちがして本当に楽しかった。

    ultramanさん、ありがとうございました!
    さて次なる長いお供は『魔獣狩り』です。新書サイズの文庫カバーがまだまだ役に立ちそう。

    今更ですが、『魔界水滸伝』タグを作ってカテゴリ分けしてあります。
    長ーい感想と言う名のあらすじが恋しくなられましたらそちらにまとめてありますので宜しければどうぞ。(もうお腹いっぱいですか?)

    なんだかんだ文句言いましたけどね…

    多一郎さん、涼くん…良かったなあ…涙
    幸せになれよ…(海になって…)

    • yukimisakeさん
      おびのりさんついに読まれるんですね!
      感想楽しみです♪
      後書きで少しその本についてふれてらっしゃいました。
      クインだか、サーガだか…笑
      おびのりさんついに読まれるんですね!
      感想楽しみです♪
      後書きで少しその本についてふれてらっしゃいました。
      クインだか、サーガだか…笑
      2024/05/15
    • yukimisakeさん
      魔界水滸伝のおかげで中島梓さん名義のお耽美本もあなたへのオススメにめっちゃ出るんで気になってます笑
      魔界水滸伝のおかげで中島梓さん名義のお耽美本もあなたへのオススメにめっちゃ出るんで気になってます笑
      2024/05/15
    • yukimisakeさん
      うるとらさん、毛虫じゃないですよ!次は「魔獣狩り」なので、青い魔獣ですよ!ฅ^•∀•^ฅ
      うるとらさん、毛虫じゃないですよ!次は「魔獣狩り」なので、青い魔獣ですよ!ฅ^•∀•^ฅ
      2024/05/15
  • まさに伝奇 ご立派

  • 20巻で読了。前半とかなり話の内容も感じも違う。最後まで涼が話の筋にからんできたのは感じ入った。

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著者プロフィール

東京都生まれ。早大卒。江戸川乱歩賞、吉川英治文学新人賞受賞。中島梓の筆名で群像新人賞受賞。『魔界水滸伝』『グイン・サーガ』等著書多数。ミュージカルの脚本・演出等、各方面でも活躍。

「2019年 『キャバレー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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