彼女が死んだ夜―匠千暁第一の事件 (カドカワノベルズ 84-1)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047873018

感想・レビュー・書評

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  •  タックこと匠千暁の登場するシリーズ第1弾……になるのかな? 厳密に言うと、著者のデビュー作「解体諸因」(講談社ノベルス)に続く2作目。ただ「解体~」は本作の数年後の物語で、彼らは、すでに社会人となっていますが。

     門限はなんと18時! 超箱入り娘の女子大生、通称ハコちゃんこと浜口美緒が、やっと両親から勝ち取ったアメリカ旅行。両親がたまたま留守にして、キャンパスの仲間達が壮行会を開いてくれた出発前夜、家に帰ると台所に見知らぬ女性の死体が……。

     著者にしては珍しい(?)正統派ミステリー。何も飛び道具は出てきません。それが故に、なかなか読み出さずに今の今まで未読の書庫に眠っていたんだけどね。ええ、反省してます。
     最後の最後までコロコロと変わる展開や、生き生きしたキャラクター等は言うまでもなく良作(西澤保彦って、クールビューティーが好きなのかな)。ある意味、そういったひとつひとつが飛び道具なのかもしれない。
     ただ、あまりにも偶然に頼る箇所がありすぎて、また出てくる推理も突飛すぎるのね。そういうモンだ、と思えばいいんだろうけど、どうもそこら辺がスッキリしないんだよな。

著者プロフィール

1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業。
『聯殺』が第1回鮎川哲也賞の最終候補となり、1995年に『解体諸因』でデビュー。同年、『七回死んだ男』を上梓。
本格ミステリとSFの融合をはじめ、多彩な作風で次々に話題作を発表する。
近著に『夢の迷い路』、『沈黙の目撃者』、『逢魔が刻 腕貫探偵リブート』などがある。

「2023年 『夢魔の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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