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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784047912397
感想・レビュー・書評
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予想外の展開でおもしろすぎた。続きをはやく読みたい
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スティーブン・キング著「ダーク・タワーシリーズ」。世界で最後のガンスリンガーであるローランドが暗黒の塔を探し求めるダークファンタジーだ。7部構成で第2部にあたる今作は「ザ・スリー」というタイトルが与えられている。
前作品にあたる「ガンスリンガー」の最後で、黒衣の男によって創造された世界へ飛ばされたローランド。物語は彼が海岸へ漂着する場面から始まる。海岸にはエビの頭をもち、手に鋭いハサミをもった化物の群れが蠢いていた。冒頭でローランドは、この化物の襲撃に遭うことになる。辛くも戦闘に勝利を収めたものの、片方の手の中指と人差し指を切断され失ってしまう。また化物のハサミには毒が含まれており、毒に冒されたローランドは序盤から絶望的な状況に陥ることになる。
タイトルにもなっている「ザ・スリー」だが、これは仲間の数を表している。異界へと飛ばされる前に、ローランドは黒衣の男マーテンからタロットカードをひかされる。カードには「囚われ人」、「影の女」、「死」と示されてあった。ローランドは異世界を彷徨いながら、示されたカードに対応した扉を探すことになる。その扉は実在のニューヨークへと繋がっており、異世界とニューヨークを行き来することができる。かくしてローランドは各時代のニューヨークで、3人の仲間を集めることになる。仲間の1人は麻薬の運び屋に手を染めた、麻薬中毒者の白人男性。もう1人の仲間は、膝から下を事故で無くした車椅子に乗った黒人女性。彼女は美人で莫大な資産を受け継いだ資産家だが、人格が分裂してしまった2重人格者でもある。そして最後の仲間が殺人鬼だ。
異界へ1人飛ばされ孤立した状況。片腕の指を切断された拳銃の名手であるローランドは、それだけで重く暗い旅立ちを余儀なくされることになる。扉の中にいる仲間も精神や身体を病んでおり、暗黒の塔を探索する過酷な旅には足かせにしかならない。だが序盤に用意された不可解な違和感や重苦しい状況は、終盤に近づくにつれ次々に紐解かれ解消されていく。また登場人物にはそれぞれ物語があり、作品の終盤にはそれぞれの結末が用意されている。読み終えた人は大きなカタルシスを得られることだろう。
またキングは現実世界と異世界を行き交う手法を用い、現代のアメリカを断片的に描写している。この断片的な描写を巧みに操ることで、病んだアメリカ社会を浮き彫りすることに成功している。
前回の書評にあったように、Amazonのレビューでは2巻以降で作品が劇的に面白くなると書かれていた。序盤は世界のほとんどが謎で包まれており、重苦しく読むのをためらわれたが、今回読み終えたあとAmazonのレビューの意味が理解できた。ダーク・タワーシリーズは面白く、かつ期待できる。 -
暗黒の塔へのキーとなる「3人」との出会い。何度読んでも壮絶!
ガンスリンガー、ローランドの旅は続く。
荒れ果てたごつごつする海辺とドアの向こうの世界は全く別物。その対象のさせ方が面白い。静と動。
この巻ではメンバーが揃うところまで。
冒頭でローランドは、ウミザリガニのおばけみたいなのに指をちぎられて、そこから感染症にかかってしまう。ローランドは一体生き延びられるんだろうか、とハラハラした。
エディとローランドは同じ人間でも別世界に行き、全く別の価値観を持ち、まるで同じ地球人でないような考え方の違いを持っていて、二人のやり取りがとても興味深い。
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