人生は廻る輪のように

  • KADOKAWA
3.83
  • (12)
  • (12)
  • (17)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 106
感想 : 19
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047912861

作品紹介・あらすじ

スイスで過ごした少女時代、国際平和義勇軍での難民救済活動、ナチス強制収容所で出会った蝶の壁画の謎、父の反対を押し切り医師の道へ、結婚とアメリカへの移住、末期医療と死の科学への取り組み、大ベストセラー『死ぬ瞬間』の執筆、チャネリング、夫との別離、体外離脱体験、詐欺及び殺人未遂被害、ヒーリングセンターの設立、放火によるすべての焼失…。20世紀を駆け抜けた精神科医の愛とたたかいの記録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • (2024/04/02 3h)

  • キューブラーロスの自叙伝。筆者の地球を駆け巡る数々の愛と勇気の行動、医学者としての科学的視点、データに基づいて事実を確認しようとする姿勢。それらを考えると、真摯に生きた筆者であることがよく分かるだけに、筆者が信じる臨死の平和、魂の永遠性、体外離脱、精霊の存在などが現実味を帯びてくる。彼女が嘘はついているとは思えない。しかし物質主義・科学主義の私にはそれらをそのまま信じることはできない。その隙間を埋めることも出来ない。壮烈な愛に生きた人生だった。挿入写真にマザーテレサと映っていたが、二人とも穏やかな目をしていた。しかし二人とも戦う愛の使者だったのだと思う。

  • 村口孝子先生  おすすめ
    22【教養】289.3-K

  • 蝶は象徴なんですね。

  • 04015

    ちょっとやそっとでは退かない、少々の困難などこともなげにはねのけて常に先へ進んでいく女史の生き方、アグレッシブな性格に圧倒される。

  • 「本書が間違いなく私の絶筆となる」と帯に書かれていた。「死ぬ瞬間」を背に負いながら、生きてきた彼女の人生

  • キューブラー・ロスは、「死」について研究してきたようにいわれますが、最後まで「生」にかっこわるくも必死にしがみついて、必死に生きてきた愛すべき隣人であると思えます。

    生きるって何だろう、死ぬってなんだろう、そんな疑問を抱く人の登竜門的文献ではないでしょうか。

  • いわずもがな・・キューブラー・ロス女史の自叙伝的な一冊。
    現在死生学の勉強をはじめたので、どうしても避けては通れない方。

    すでに文庫本もでていますが、私はどちらかというと重たいのですがやはり単行本派です。3日で読了。ロス女史の『絶筆』だというだけあって、壮絶な人生の歩みが広く深くかかれています。もちろん日本語版ですが、翻訳の上田氏には感謝。多く広められた出版社にも。という感じです。
     『死の瞬間』を読む前にこの本をどうしても読んでいたほうがいいと、まったくあてにならない自分の直感(笑)を今回は信じて読みました。やはり、この本から読んでよかったです。ロス女史の本を読むときに、いきなり『死の瞬間』から入るとつかれるのではないかと思います。また、ロス女史自信の生い立ちをしっておくことで、彼女がどうしてその本を書くことになったのかがよくわかります。
     さて『人生は廻る輪のように』ですが・・・。おなかが一杯になりました。そしてひとつだけわかったことは・・

    やっぱり 最後は 愛 しかない

    ということでした。。日本の医療制度もホスピスも介護にしても、他国とは違った部分も沢山あります。
    死んでいく人は孤独

     家族とは、夫婦とは、兄弟とは、そして自分の周りの人、知らない人でも自分に力をくれた人・・そんないろいろな人との出会いがあって生き抜いてきても、死ぬときには、孤独なのは淋しいことであり、人間の最後は孤独であってはならない・・と解いたのもロス女史です。

     ロス女史が、沢山の苦難を乗り越え、自分の身に振りかかる不幸にも立ち向かい、そして、自分の死をもって生きた証をつくりあげてきたということがこの本ですべてわかります。彼女の生き方に影響を与えたのは、老若男女の終末期治療をしている人たちばかり。そして、運命的に要所要所ででてくる、さまざまな短命な子供たち。
     ロス女史が生きた時代とはずいぶんと変化し続けている現代だが、彼女が与えた影響はこうやって、まったく関係のない、小さな島国にいる女にも十分伝わっています。何よりもそれが一番すごいことであり、女史が自分の生き様で表現しようとしたことだとおもっています。

     ポーランドのマイダネック強制収容所近くで出会ったゴルダという名の少女。白血病で苦しんでいたジェフィーという少年。同じく白血病で黒髪がとても美しかったエヴァという名の少女。沢山の子供たちの最期との出会いは、ロス女史を何よりも大きな使命へと導いていったように思えます。

     この本を読むにはとても疲れます。自分の過去と思いがつながるから余計です。それに、子供のころから人の死を多く身近で見ることが多かった私の世代以上の人たちには、ちょっと心がきしむような気がしますが、この本に出会うことでまた、見識もかわるかも知れません。
     私は、この本に出会ったことが一番よかったです。

  • <div class="booklog-all" style="margin-bottom:10px;"><div class="booklog-img" style="float:left; margin-right:15px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4047912867%3ftag=ieiriblog-22%26link_code=xm2%26camp=2025" target="_blank"><img src="http://g-ec2.images-amazon.com/images/I/21JQ4TQPJ4L.jpg" class="booklog-imgsrc" style="border:0px; width:100px"></a><br></div><div class="booklog-data" style="float:left; width:300px;"><div class="booklog-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4047912867%3ftag=ieiriblog-22%26link_code=xm2%26camp=2025" target="_blank">人生は廻る輪のように</a></div><div class="booklog-pub">エリザベス キューブラー・ロス, Elisabeth K¨ubler‐Ross, 上野 圭一 / 角川書店(1998/02)</div><div class="booklog-info" style="margin-top:10px;">Amazonランキング:192650位<br>Amazonおすすめ度:<img src="http://booklog.jp/img/5.gif"><br><div class="booklog-review" style="margin-top:6px; padding-left:3px;"><img src="http://booklog.jp/img/5.gif" align="absmiddle">本書を残して逝かれたロス博士。合掌。<br><img src="http://booklog.jp/img/5.gif" align="absmiddle">死とは何か<br><img src="http://booklog.jp/img/4.gif" align="absmiddle">死を通して、生を見つめる。<br></div></div><div class="booklog-link" style="margin-top:10px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4047912867%3ftag=ieiriblog-22%26link_code=xm2%26camp=2025" target="_blank">Amazonで詳細を見る</a><br><a href="http://booklog.jp/asin/4047912867/via=megrim" target="_blank">Booklogでレビューを見る</a> by <a href="http://booklog.jp" target="_blank">Booklog</a><br></div></div><br style="clear:left"></div>

  • 私にとって「ものの見方」を変えさせてくれた大切な著作の一つです。内容について今の私には真贋不明ですけれど、著者が言っているように、確かに「死ねば分かること」ですから焦らず気長に待つことにいたします。「真実」の追究は。

全19件中 1 - 10件を表示

エリザベスキューブラー・ロスの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
ヴィクトール・E...
ジェームズ レッ...
エリザベス キュ...
村上 春樹
シャーリー マク...
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×