ベロニカは死ぬことにした

  • KADOKAWA
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047913448

感想・レビュー・書評

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  • 「狂う」。

    いったん自分が狂ってるってことにしたら、どうなるか、っていう実験みたいなことを、精神病院での経験を通して伝えている、みたいなストーリーで、
    何が狂っていて、何が健常なのか、を改めて考えたり。

    ・・・
    自分が本当は情熱を持っていたり、大事だと思っていることを抑え続けてたら本当に精神病になる。そしてそういう状況が蔓延していたりするこの社会。

    個人的には、行き詰ったら、場所とか変えてみたら、違う常識に出会い、いろいろ吹っ切れると思う。

  • タイトルと冒頭から物語終盤近くまで続く陰鬱な雰囲気からのラスト数ページでの転調のような展開に、開放感と言うか希望と言うか、とにかく悲壮感漂うラストでなくて良かったなと思う。

  • 魂の救済。
    生命と向き合うこと。

    危ういほどリアルでいて、それでもおとぎ話のよう

  • 自分に余裕が無くて、生きるのが嫌になった時とかに読めば響く本じゃないかなぁ。
    私自身今はそういう時期じゃなかったのと、ちょっと訳で読みづらかった。でも話自体は嫌いじゃないし、文庫化の際に訳にも手を加えてるそうなので、そのうち文庫版を買おうかな。
    本来、人間は自由に生きられるはずで。
    生きることを縛ろうとするあまりに、狂気が生まれるのではないか。

  • 一回死んでる女の子のお話。

    他人を知るというのはこういうことなのかなって思いました。

  • 真木よう子のおっぱいが良かったが映画は何したいのかわからんので読んだら小説と解釈が違い過ぎてそらあんた何したいのかわからんわと思いました僕は。

  • なんかの書評を読んで興味を持ったので借りてきて
    読みました。

    若くて綺麗なのに人生はなんと退屈なのか、と世の
    中に絶望して自殺を図るも失敗し、心臓が弱まって
    いるので余命一週間、と宣告されるベロニカの物語。
    目覚めた場所は精神病院だし最悪です。

    生きていればいいことがあるよ、ということと、ど
    れが普通かなんてわからないよね、ということがい
    いたかったようだ。
    自分が普通か他人が普通かなんて客観的基準なんて
    ないものね。多数決に近いし。普通だとみんなが思
    えばそれが普通で、それをはずれると異常とみなさ
    れることも多々あるだろう。
    まあまあ面白い。でも時々暗いので落ちるのが難点。

  • もっとネガティブなお話だと思ってたのに。

  • アーティストの人が読むと喜びそうかも。。
    ちょうど友達が登場人物たちにダブるような気が・・タイムリーなだけにびっくり。

著者プロフィール

1947年ブラジル、リオデジャネイロ生まれ。現代において最も影響力のある作家の一人といわれている。2002年よりブラジル文学アカデミー会員。著作の多くが世界的ベストセラーとなり、88か国語に翻訳され、これまで170以上の国々で3億2000万部以上を売り上げた。多くの名誉ある国際的な賞を受賞しており、そのなかにはフランスのレジオン・ドヌール勲章がある。2007年には国連ピース・メッセンジャーに任命された。

「2021年 『弓を引く人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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