- Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047914223
作品紹介・あらすじ
女性たちは、いつも漠然とした「自信のなさ」を感じている。女性が手に入れたいと願う「自信」は、自分は常に正しいとか、常に勝者であるとか、決して物事に動じない、といったはっきりしたものではない。私たちはただ、自分に正直でありたいと願っているのだ。正直な自分を上手に表現することが、自信につながる。本書には、女性が自信を持って自己表現するための秘訣がぎっしり詰まっている。
感想・レビュー・書評
-
アサーティブネスについてはこの本で初めて知った。
実は最初、女性向けだということに気づかず、邦題のみに惹かれて読んだのだが、期待通りの内容だったので興味深く読み終えることができた。
「大事なことを思い通りに」伝えようとする練習(ロールプレイ)のやりとりを中心に、その人の会話・心が抱えた問題点、そしてその解決法がケースバイケースで具体的に示されている。
自分の性質を知り、自分の望みを知り、自分の限界を知り、自分が相手に何を求めるのかを知ること。
相手に合わせすぎないこと。相手の反応を勝手に予測して縮こまらないこと。
すべてのスタートラインは「自分」であり、その「自分」を他人に対して開示しないかぎり、大切なことは伝わらないのだ。自分の感情を開示し、自分の要求をはっきりと伝達し、自分に非があれば認め、そして相手の意見を聞く(「聞いてあげる」態度になるのとは違う)という、当たり前のはずのことを、いつしか大切にできなくなっていたと気づかされた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
尊敬する佐々木かをりさん監訳だったので読みました。(原書は英国のもの)
アサーティブネスは、「本当の自分を知ること」「自分を大切にすること」そして「同じように他人も大切にすること」からはじまる・・・。
自分を押し殺す必要はなく、感情は適切に開示し、相手を否定することもない、そんなコミュニケーションの存在自体が私にとっては新鮮でした。
これはトレーニングを重ねる必要があるものの誰でも身に着けられるという。
本書は実際のトレーニングにおけるロールプレイの例を多数挙げながら説明されています。
訳本なためか少し読みづらい印象を受けましたし、
そもそも本当のアサーティブネスは本書を一度読んだだけでは身に付くことはないものですが、
繰り返し読んだり、友人や家族などの身近な人たちとのコミュニケーションから実践してゆけば
身近な人から素敵で気持ちのいい関係が築いていけそうに思います。
本書の読者の対象は働く女性ですが、一般論としても十分にいい内容でした。 -
2006/12/6