オルフェウス・プロセス 指揮者のいないオーケストラに学ぶマルチ・リーダーシップ・マネジメント

  • 角川書店 (2002年11月15日発売)
3.41
  • (6)
  • (8)
  • (12)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 138
感想 : 9
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784047914292

作品紹介・あらすじ

世界で唯一、指揮者のいないオーケストラとして知られるオルフェウス室内管弦楽団。その質の高い演奏の秘訣は独特の意思決定手法にある。世界中の企業が注目する「オルフェウス・プロセス」を解き明かす待望の書。

みんなの感想まとめ

自律的なチームや組織づくりの方法を探求する本書は、指揮者のいないオーケストラの実践を通じて、リーダーシップの新たな形を提示しています。特に、意思決定を民主化し、全員がリーダーシップを発揮することの重要...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 自律的なチームや組織づくりの答えがすべて書いてあった。最も大きい要素は意思決定のやり方を如何に民主化しながらかつ機能する形で運用できるかかも。自律的なチームはリーダーがいないのではなく、皆がリーダーシップを発揮していること。コアチームや、リーダーや固定させない考え方はエッセンスを取り入れたいな思った

  • 副社長からの宿題本!
    久しぶりの宿題が再登場w

    今回の本は指揮者のいない室内管弦楽団を通して、リーダーシップとは?と説いたマネジメント本でした。
    オーケストラにとって指揮者は絶対必要だろうと思っていた中で読み始めたので、へぇー‼︎と思わせてくれるところが多々あって、読み進めやすかったなぁ。
    そして、この本を読んだら実際に演奏している動画を見た方が良いと思います!
    より、内容に説得力がもたらされるから♪
    素晴らしい演奏だったのです!
    だから、そのための努力や実践方がすんなり頭に入ってきます。

  • 『チーム・ファシリテーション 最強の組織をつくる12のステップ』で紹介された本

    ■p.211抜粋
    ...小さなリーダー達がどう振る舞うべきなのかについては、既に本文でかなり述べたつもりです。
    各ステージで紹介したスキルをもとに、それぞれの局面でみんながどう行動すべきかを想像してもらえれば、イメージできるはずです。

    それでも足りない方は、ハーヴェイ・セイフター氏らによる『オルフェウスプロセス―指揮者のいないオーケストラに学ぶマルチ・リーダーシップ・マネジメント』をご覧になることをお勧めします。
    文字通り、世界でも珍しい指揮者のいないオーケストラが、権限委譲、役割の明確化、平等なチームワーク、コンセンサスなどの「8つの原則」で動いていることが紹介されています。
    本書と重なる部分もたくさんあり、大いに参考になるはずです。........

    こんな記事も
    http://share-living.jp/art/post1206/

  • 菊谷主将とオルフェウス・プロセス


    遂に今日からラグビーワールドカップが始まりました!

    NZの圧倒的な勝利でスタートした大会に、明日ジャパンも登場する。

    東京では日テレが明日の放映の中吊り広告を出すなど、ちょっとずつ盛り上がってきた。

    まだまだ物足りないので、個人的な後押しを今日もやることにします。

    菊谷崇

    第6回ラグビーW杯日本代表キャプテン

    1980年生まれ、31歳

    身長187cm 体重100kg

    ポジション:FL

    トヨタ自動車ヴェルブリッツ所属

    恵まれた体格からトライも取れるFWとして代表キャップ23を獲得





    菊谷選手のキャプテン就任は、本人にとってもラグビー界の人々にとっても意外な選択だったようだ。

    何故なら、小学生の時に野球チームで一度やったことある以外で、主将経験が一度もないのだ。

    元来イギリス発祥のスポーツには、選手交代の発想がない。

    アメリカ発祥のスポーツと違って、一度試合が始まったらチームのキャプテンが責任を持って試合を進めていくという発想がある。

    それだからサッカーやラグビーにはタイムアウトもないし、元々は選手交代もなかった。

    つまり問題が起きたり、試合中の修正はすべてキャプテンを中心に行うことが求められてきた歴史がある。

    そんな中、どこか悪ガキの香りも残しつつ、飄々としている菊谷選手に強烈なキャプテンシーが求められるラグビーの主将のイメージはなかったのだろう。

    ちなみにラグビージャーナリストの大友信彦氏は彼を間口の広さから「劉邦」と称した。

    裏を返せばそれだけ強烈な個性が現在のジャパンにはいないということなのかもしれないが、それに対するチームの対応が実に興味深い。

    一人で全部背負うのではなく、ジャパンは菊谷をサポートするグループリーダー制を取っている。

    大野選手などから形成されているFWのグループ。

    田中選手や小野澤選手等で形成されているBKのグループ。

    総勢10人もの副将が菊谷主将をサポートしている。

    他には音楽担当のホラニ選手や、タイムキーパーや旅案内担当(遠征先の現地の歴史や文化を伝える担当)の畠山選手など様々な役割を選手が責任をもってこなしている。



    この話を聞いたとき、あるオーケストラのことを思い出した。

    オルフェウス室内管弦楽団

    1972年に数名の演奏家により創立。

    カーネギーホールを本拠としているこの楽団は、リーダー不在のオーケストラとして有名だそうだ。

    どういうことかと言えば、指揮者がいないのだ。

    普通楽団は指揮者がラグビーでいう、キャプテン兼監督のような役割を担うそうなのだが、この楽団は、27人全員がリーダーという組織体制を取っている。


    具体的には、個々の演奏家が順次交代して形式的なリーダーを務める。

    ジャパンと同じく、いくつかのグループを形成し、それぞれのチームリーダーがその時のトップリーダー(コンサートマスター)と共に、どんな楽曲を演奏するか、どういう風に練習するか、そしてどのように演奏するか等を決めていくそうだ。

    それをオルフェウス・プロセスとも呼ぶそうだ。

    まとめると下記のようになる。

    5つの要素

    リーダーの選出 ー リーダーグループの決定
    戦略の開発 ー 楽曲の決定
    音楽の開発 ー 練習
    音楽の完成 ー チェック
    音楽の引渡し ー 実際の演奏
    オルフェウス・プロセスには以下の8つの原則があり、

    8つの原則

    その仕事をしている人に権限をもたせる
    自己責任を負わせる
    役割を明確にする
    リーダーシップを固定させない
    平等なチームワークを育てる
    話の聞き方を学び、話し方を学ぶ
    コンセンサスを形成する
    職務へのひたむきな献身
    メンバー曰く、

    「オルフェウスで他に類を見ないのは権力が分散されていることだ。私たちは何をするにも、多様性という強みを基盤にしている。」


    もちろん、演奏者だけで全て運営している訳ではなく、非営利団体の形をとっているこの楽団には、協会やJKヘッドコーチ、太田GMに相当する役割を担っている組織の最高執行部、理事会があり、演奏家も毎年3人加わっている。

    まさにJKの役割を担う芸術監督もおり、その人が毎年100以上のイベント、公演、レコーディング、公立学校への公開レッスンのプランを立てていくが、中味は上記の通りのプロセスで決められていく。


    トップダウンではなく、エンパワーメント。

    現代ビジネスでもそれは度々議論される。

    そして集合知やらリナックスやらソーシャルなどと騒がれる今の時代にこの組織体制はマッチしているのかもしれない。

    一方でどこかで読んだことある名言で、「偉人の銅像はあるが、委員会の銅像は見たことがない」というのもある。

    歴史は強烈なリーダーシップによって創られてきたという意味なのだろうが、菊谷ジャパンは秩父宮に委員会の銅像を建てられるだろうか?

    新たな歴史を作ることが出来るのか?

    それとも歴史の法則に従ってしまうのか?

    協会は何も考えずにJKの銅像を建ててしまいそうだが、いずれにせよキャプテンシーの観点からも面白い大会になりそうだ。

    明日はフランス戦。

    頑張れジャパン!

  • オルフェウスという指揮者のいない個性的なオーケストラの取り組みを中心に、JPモルガンなど外資系企業の経営におけるリーダーシップ論を書いています。
    現代社会における知識労働者の価値を高めるには、社員本人に意思決定の権限を委譲し、責任を明確にし、組織全体の成果への責任感を持たせるべきだと説いています。

    ただ、結論ありきでメリットを上げていますが、どうも説明が抽象的な印象。
    そして、現場への権限委譲があまりない日本的な企業においても、オルフェウスオーケストラのように個々の社員が意思決定をもち、成果に対して責任を持って、充実して働けるようにするにはどうしたら良いか?・・・そのヒントは見つかりませんでした。

  • ここにレビューを記入してください

  • オルフェウス8つの原則に沿って、
    リーダーのいない「オルフェウス」の組織構造・リーダーシップ構造について解説。

  • 指揮者のいないオーケストラとして有名なオルフェウス管弦楽団。

    とはいってもリーダーがいないわけではなく、
    むしろ民主主義の極みを目指すシステムをとっている。

    それを経済にいかに役立てられるかを
    オケの事例と対比させながら検証している作品。

  • 指揮者の居ないオーケストラとして有名なオルフェウス交響楽団について綴った一冊。音楽の本ではなく、リーダーシップについての本である所に著者の慧眼があると思う。曰く。オルフェウスには固定的なリーダーは存在しない。しかし、どの組織よりもリーダーが多く存在する組織である。個々人がリーダーシップと責任を共有することで、素晴らしい作品(成果)を残す事が出来るのではないかと課題を提起し、8つの原則に纏めている。元々は先輩に薦められた本だけれど、チームで活動する上でインスピレーションを与えてくれると思う。

全9件中 1 - 9件を表示

この本が好きな人におすすめの本

鈴木主税の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×