ユダヤ人が教える正しい頭脳の鍛え方

  • KADOKAWA
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047914957

感想・レビュー・書評

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  • ユダヤ人は優秀だというのは世界常識。多種多様な分野で影響力を持つ著名なユダヤ人が多い。特に総人口に対しユダヤ人の人口比は低いにもかかわらず、ノーベル賞の受賞者や宗教、ビジネス等、人類に強く影響を与えるユダヤ人は多い。

    この謎を解き明かそう。そして、普遍化し、あやかろうというのが本著。ミームとして、ユダヤ教に含まれる行動・思考様式が理由となるのか、あるいは、民族としての歴史的背景が影響したのか、そもそもの遺伝子的な話なのか。思考様式に根拠を求める部分が多く、それゆえに自己啓発本のような仕立てだが、それはそれとして興味深い。

    例えば、自分から見て到底不可能と思うことをイメージし、不条理なことを論理的方法で実現しよう。安逸を貪らず、変化に対応せよ。観察する能力を磨け。絶えず学べ。自明と思わず、質問せよ。2人相対で学ぶ事で互いに教え合うハブルータという学習方法が効果的。声を出して勉強すると脳の2つの部分が活発になって習得が増し集中力と記憶力が向上するなど。その他、記憶術について。

    しかし、これらはテクニック論である。

    本著では掘り下げて書かれず、サラッと語られる部分だが、私が気になったのは次の点。神の創造だ。人間の想像力にもとづく至高の存在は抽象である。ユダヤは神を具現化せず、イメージで共有したのだという。ユダヤ人は偶像崇拝者の神格解釈に引っかかった。現物を崇めて良いのだろうかと。偶像崇拝する民の神とユダヤの神の明瞭な違いとは、ユダヤの神は具体的かつ形態的に認知できる神ではなかった事だ。形も色も臭いもなく見ることも触ることもできない、想像だけが許された神。後にこの神格解釈を一神教が引き継ぐ。

    記憶術にも類似の発想が見える。本や記録は、戦争や天災で失うリスクがあるから、自分達の頭脳に頼り、教義や歴史を口伝するのだと。こうした理由が全てではないし、恐らく、遺伝子的な理由も小さくないだろう。だが、脳力に頼る紐帯、民族護持にその覚悟を見た気もする。日本人は、ディアスポラの果て、自らのアイデンティティに具体的事物なく紐帯成立し得るのだろうか。

  • 『効率よく学ぶためには心楽しい状態であるべし』

  • 正直、おすすめ度は高くなく、物語としても勉強本としても中途半端。
    それでも、いくつか気になる箇所はあったので紹介する。

    「何の勉強でもよいが勉強するときには、簡単な興味があることから徐々に学習していく。これをすることで、勉強の流れができて、難しいことにも取り組めるようになる。」

    これは非常に頷ける。金子氏の「金子流 ITエンジニアのための勉強の法則」にも同様のことが記載されている。

    自分もこのやり方で、なんとか試験勉強を乗り切ってきた。

    他にも、暗記する内容をイメージと紐付ける(この辺りマインドマップ)、体を動かし声を出す、など、確かに他でも言われていることが書かれてある。

    もうすこしユダヤ人の「鍛え方」「継続のさせ方」を豊富に書かれていれば良かった。帯も誇張が強すぎる気がする。「青年が変わった!」とあるが、変わったのは最後の数ページ。どうせ物語風にするなら青年が変わる経緯をもっと詳しく知りたかった。

    もう一冊くらいユダヤ人の勉強に関する本を読んでみようと思う。

  • 試したくなるような学習に関するpearlsがいっぱいあります。物語形式なので、ビジネス本と違い深いレベルで理解できたような気がします。
    試してナンボ、の本ですがおすすめです。


  • ユダヤ人が古くから伝わっている知識の披露。
    現在でも広く使われている方法でインパクトのあるイメージングをイメージして記憶する、単語から関連付け、ストーリーのくみ上げを行うっといったものである。

    ほかのものではないものとしてハブルートといった考え方がある。
    2人1組で勉強をする方法であり、議論をする。

    これによって一人でやることより効率的にまた相手に教える必要があることから自分がまずしっかりと勉強しなければいけないというがあるためである。
    また2人なので中だるみなどのことがなくなる可能性もへる・・・場合もあるかな?

    ノートのとり方もそのまま使用するのではなくページのところを半分から線を引き使用することで
    ペンの物理的な移動が減る。
    あとで読みやすくなる。
    といったメリットがある。
    ノートのとり方、空白のとり方もまたしかりで空白に記憶がやどる。
    確かに行間なく文字を埋めていくより行間を、間をとることで読みやすくなる。


    1・・・矢
    2・・・ノアの箱舟
    3・・・フォーク
    4・・・鋸
    5・・・手
    6・・・フック
    7・・・スケジュール
    8・・・眼鏡
    9・・・妊娠

    覚えることに関連付ける


    相手を覚える
    名前から相手を想像、連想する。
    特徴と関連付ける
    内なるニックネームをつける

    サバイバル術
    安息で守りにはいるな。
    場所、精神的に移動しろ。
    疑問があったら質問。しないとわからない。
    当たり前のことでも側面からみるひつようがある。
    新しいものをつくる必要はない。いまあるものをほんの少し改良、改善するだけでもいい。

    人と人のつながり、共同体。

    最後は感動があります。
    泣けた。

  • 地球上の人口に占めるユダヤ人の割合は〇・二五%にも関わらず、ノーベル賞受賞者のユダヤ人の割合は四五%にものぼる、、、コレかなり使えます!

  • 【目的】

    【引用】

    【感じたこと】

    【学んだこと】
    声に出して勉強する
    体を動かす。
    熱狂する。
    おもしろいことからはじめる。
    リラックスして勉強する。

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