わがままなやつら

  • 角川書店 (2008年2月28日発売)
3.63
  • (21)
  • (34)
  • (39)
  • (4)
  • (4)
本棚登録 : 356
感想 : 29
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784047916029

作品紹介・あらすじ

鳥籠で飼われる小人、かぼちゃ頭の両親から生まれたアイロン頭の子供、その指に10の鍵をもつ少年……幻想と現実のよじれの中に人々の交わり、痛み、愛を深く鋭く描き出す。文句なしの絶品、五感が震える15篇。

みんなの感想まとめ

現実と幻想が交錯する不思議な物語が、短編形式で描かれています。各作品は独立しているものの、共通して「ボーっと物事を考えている時のような思考回路」を感じさせ、心地よい不幸感が読者を包み込みます。ページを...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 現実と別の世界が交差するような、不思議な物語。短編。
    本を開くと、緩やかに別の世界に誘導され、感情の深いところを救い上げられる。
    寂しくて暖かい気持になりました。

  • 現実と空想の間ってこうゆうことなのかもしれない。

  • 序盤から、ひきこまれた。
    「受付の子に、あと二週間の命だといわれたのにもう三年がたったのですが」
    声を出して笑ってしまった。
    短編集であり、笑える話ばかりではないが、不気味さも含めて面白いと思える本であった。

  • それぞれの作品は独立しているのだけどそのどれもに「ボーっと物事を考えている時のような思考回路」を感じた。話にオチをつけようとして無理矢理終わらせるのでもなくただドランクのままで時が過ぎ去っていくような『心地よい不幸』みたいな感覚が読んでいる途中の私を満たしてくれる。私の中の感性とマッチしていて他の作品も読みたいと思った。
    「マザーファッカー」「果実と単語」「ジョブの仕事」が個人的にはお気に入り。

  • 期待値が高く、また時期も外してしまったようだ。縁があればまた会おう。

  • #「横になって」と彼女はいった。彼はどうするのかなあといった目で彼女を見上げ、彼女は彼に土をかけて穴を埋めた。「君が来たところに帰りなさい」──何度捨てても鍋の中に帰ってきてしまう、「飢饉」のじゃがいもたち(手足の生えた)がデス可愛すぎて、訳文に殺されそう。

    #読んできたスプロール・フィクション系の作家の中ではいちばん寓話的で、ジュディ・バドニッツをもっとツンにした感じ。生まれつき指が鍵のかたちをしている、シザーハンズならぬキーハンズの少年の「主役」も好き。「彼のほんとうの任務は、九つの扉を探し出すことだった」

    (2009/07/22)

  • あらゆるもので単語を作るお店。アイロン頭の男の子が生まれたかぼちゃ頭の夫婦。神様に禁止されても次々と天職を見つける男。

    などが印象的。

  • 「みんな顔色が悪いわね」とお隣さんはいったが、その声を好奇心と正直さのあいだのどこの位置に置かれた声の箱に落とすべきか、自信はなかった。
    ー p159 飢饉 より

  • 『燃えるスカートの少女』のエイミー・ベンダーによる2作目の短篇集。全15篇。「死を見守る」「デビーランド」「マザーファッカー」「飢饉」「主役」が好き。喪失感と満足感を同時に味わえるような、不思議で愛しい作品がつまっている。

  • あんま覚えてないけど良かったと思う。鏡の中の川上弘美、的なイメージ。

  • これすげークセになる。

    『アイロン頭』はすばらしい。

  • おもしろかった。設定とか、文章とか、描写の仕方とか。
    私が生きている世界とは少しずれたような世界で起きている出来事を描いているように見えた。
    表紙が素敵だった。
    人間関係、っていうのではなくて、私はこう感じた、とかあの人はこう行動した、とか、そういった表現の仕方をしていて、そこがお話を複雑で世知辛い感じにしていない理由かな、とすこし考えてみた。
    一回読んで図書館に帰してしまったけれど、手元において何回か繰り返し読まないと充分楽しめないと思った。文庫は出ているのかしら。

  • 「終点」の途中で読むのやめようかと思った。でも、最後まで読んでから、ちょっと考えて、あー。と思った。
    そういう話が多かった。
    イメージが怪奇方面に肥大してて、生理的に気持ち悪いレベルまで到達してるとこもいっぱい。
    だけど、そういうことなんだよな…におさまってくというか。
    都度発見ありそうだけど、繰り返し読みたくは、ない。

    「ジョブの仕事」がとてもよかった。神さまからだって、自由。

  • なんだか酔ってしまった。

    ドライフルーツのような、濃厚な短編集
    然るべきときが来たら
    読みなおしたいと思う。

  • 夢と現実を行ったり来たり。自分も奇妙な夢を見るけど、それ以上に奇妙な話が妙な現実味を帯びて自分の世界に入って来る。とても不思議でそれでいてストレスの無い、ホッと出来る短編集です。

  • ひとつ読み終わるたびこの人なんて上手いんだろうと思う。現実や感情のある場面を、魔法みたいな設定で描く、ということなんだろうけどそのレベルをはるかに越えたって感じがする。完成した世界になっている。

    「マザーファッカー」「デビーランド」「ジンクス」がわたしは好きでした。さいごの質問もよい

  • 巻末の作者への質問にエイミー・ベンダーが答えて、

    「私のいろいろな感情の全体にわたって、好奇心が力を与えてくれると感じることがよくあります。」


    励まされている。

  • ベンダーの作品で、一番よかった。ほとんど外れもなく、謎すぎた前作よりもっと読みやすくなっている。ただの謎が不思議なだけで終わることなく、考えることへの前進につながるような短篇になりつつある。

  • 原文もそうなのか、翻訳のせいか、時々濁点がなさ過ぎてひどく読みずらい。

    何だかなぁ...
    じゃがいもとかアイロン頭とかは面白かったけれども...
    読んだ順番と言うかタイミングも悪かった。
    前日まで読んでいたキラキラした本に比べて、あまりにも独特でダーク&グロだった(^-^;;

    (H21.12 図)

  • 不思議。

全24件中 1 - 20件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

1969年生まれ。カリフォルニア大学出身。小学校教諭をつとめた後、最初の短篇集『燃えるスカートの少女』(角川文庫)で鮮烈なデビューを果たす。2010年に刊行した長篇第二作目となる本作は全米ベストセラー入りを果たし、新たな代表作に。邦訳に長篇『私自身の見えない徴』、短篇集『わがままなやつら』がある。2013年には三作目の短篇集『The Color Master』を刊行。南カリフォルニア大学で教えながら精力的に執筆活動を続けている。ロス・アンジェルス在住 。

「2016年 『レモンケーキの独特なさびしさ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

エイミー・ベンダーの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×