アメリカン・ゴッズ 下

  • 角川書店 (2009年2月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784047916098

作品紹介・あらすじ

アメリカでひっそりと暮らしていたギリシアやローマやヒンズーの神々が、現代の最新テクノロジーに最後の戦いを挑む。否応なしに巻き込まれたシャドウと、神々の運命は? 壮大なスケールで描く究極のファンタジー!

みんなの感想まとめ

壮大なスケールで描かれるこの物語は、現代のアメリカにおける古代神々と新しい神々の対立を通じて、人間の心の移ろいやすさや社会の成り立ちを探求します。主人公のシャドウは、力強い存在感を持ちながらも、孤独感...

感想・レビュー・書評

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  • 『グッド・オーメンズ』もそうだったのだけど、大きな力に巻き込まれた小さな人間への、ニール・ゲイマンの眼差しが温かくて安心する。
    だいぶ血も流れる話なんだけど。
    シャドウがすごく好き。
    彼が善良かというと肯定をためらうけど、善くあろうとする人になったのは確かで、その姿にグッと来た。
    周囲のキャラクターも、味方も敵も魅力的。
    私がもっと世界の神話に詳しかったらなー!
    一層楽しめたんだろうに。

  • 主人公シャドウがよいなぁ。
    「それにしても、でかいな」と、会う人ごとに言われる大男。あわてず騒がず、来る者拒まず。子どもとみれば、得意のコインマジックを披露して楽しませてやらずにはいられない。気は優しくて力持ち。それでいてどこか見捨てられた子犬のような風情があって、「あら、あら、あら」とシャドウの後を付いてまわっているうちに、読み終えてしまったという感じ。

    移民とともにアメリカに渡ってきたものの、今では崇められることもなく人々に忘れられ、力を失った古い神々の造型も楽しい。かつかつの生活を送るそれらの神々の姿を、ゲイマンは愛情(多分)込めて魅力的に描き出してみせる。それに対し、現代生活の進歩とともに誕生したITテクノロジーの神、テレビの神、ハイウェーの神といった、いわば新参者の神々は、薄っぺらで軽薄で、なんだかなおざりな描かれ方で、それもまた面白い。
    これらの神々の姿を通して、アメリカという国の成り立ち方や人間の心の移ろいやすさ、なんてことを読み取ることもできそうだ。

    所々に挿入された、トト神描くところのアメリカ史は、それだけとっても読み応え十分。また、“現代人、神に遭遇す”とでも題されるようないくつかのエピソードのうち、アラブの青年とタクシー運転手との出会いが、妙に心に残った。
    シャドウとの不思議な因縁を感じさせる、“女の子のサム”も魅力的。

    3回ほど登場シーンがあるのに、正体不明の神が一人。この、人々の記憶に残らない、チャコールグレーのスーツ姿の神が誰なのかについては、海外のサイトでも、様々な推測をして楽しんでるようだ。スーツ姿の神を描いた英詩ってなかったかしらん。

    ちょうど網野善彦の著作を読んでいるところだったので、アイヌの交易に関するくだりには、おぉ、と驚いた。

         American Gods by Neil Gaiman

  • うーん、結局よく分からない世界観のまま読了。。


  • シャドウは神だったという考察もあるようだけど(北欧神話のバルドルという説が濃厚)、個人的にはシャドウは半神だったからこそ神々の争いを止めることができたのではないかと思う。人間のローラがロキを仕留めることができたように。そもそも神々は、人間の信仰心がないと生きていけない。結局強いのは人間だ!ってことなんじゃないか。


    ヒンツェルマンのパートがいちばん辛かった。彼の生活は一見、古き神が現代アメリカで生きる上で最もバランスが取れたものだったように思う。車を賭けの材料にするというのもいかにもアメリカ人が好みそうなやり方。でも、現代アメリカの価値観に照らし合わせたら彼のしたことは犯罪行為。ヒンツェルマンもそれがわかっており、いつか自分の行いが露呈すると(あるいはさせたいと)思っていた。
    現代では許されない行為だが、古代〜中世ドイツでは一般的に行われていた習慣。それにヒンツェルマン自身が、生後間もなく5年も暗闇に囚われ、剣で貫かれた生贄だった。彼の人間としての生涯は果たしてどんなものだったのだろう。


    前稿にはイエス・キリストが登場する箇所があり、最終的には削られたらしいが、それで正解であったと思う。キリストやモハメド、ブッダが出てくると論点がずれてしまいそうだし、それこそ宗教戦争になりかねない。その線を踏み越えない絶妙なバランスの神話だったと思う。


    あとがきを読み、執筆が常夏の州フロリダで行われたと知ってびっくり。レイクタウンはじめ多くの舞台が寒々しく、文章から凍てつくような空気が伝わってきたというのに……。ゲイマンすごいな、と改めて思ったのでした。

  • ミスターワールドが誰だかわからないとか、文章だから出来る(モリアーティにもあった)ヤツだよねー!ってなったのでドラマはどうなるのか楽しみにしたいと思ったところで、ドラマにロウ・キー出てきたっけ?ってなった…
    原作ではドラマS1ほどミスターワールドやメディアがゴリゴリ出てこないんだな。

    ドラマS2のメディアの俳優さん変わっちゃって残念。ナンシー若いし。あと日本の神?のイメージが舞妓なので幻滅した←

  • 信仰のない神は忘れ去られ
    信仰のない人間は孤独

    全ては大地と共にあり、大地は続いていく

    結構長かったけど回収は上手かった

  • 変わらず痛い
    八百万の神々
    最後はまあそうなるか

  • 心に女神転生を持たないイギリス人が描くんだから凄い神々の一大衝突。ゲイマンの中でもかなり暗いトーンで、不幸に捕らわれるか負け犬か苦境に身を任せるか、登場人物の大半がみじめさを背負った寂寥感はそれでいて静謐な美しさもある。そこから長い冬の明けるラストが爽やか。

  • 2013.12.5

  • 神話関係には疎いのでいまいちピンとこないところもあり、面白さを充分に味わえなかったように思う。
    合間合間の挿話は楽しく読めた。

  • 年末年始の休みで途中が空いてしまったので若干追えなくなったところもあったけど一気に読めばもっと面白かったと思う。ダークファンタジー。女神転生シリーズ好きな人はそういう楽しみもあります。ゲームでお馴染みの悪魔や神様多数登場。

  • 新大陸「アメリカ」に渡って来た、
    いまは忘れ去られつつある旧世界の神々と、
    今現在の神々が戦いを繰り広げるという、
    荒唐無稽とも思えるカルト・ダークファンタジー。
    ものすごく面白い。
    メインストーリーの合間の挿話が、
    これまた楽しい。
    世界にはこんなに妖精・神々が。
    何せ巻末に、登場した神・妖精のアイウエオ順一覧があるし。

    2002 年 ヒューゴー賞長編小説部門受賞作品。
    2002 年 ローカス賞ファンタジイ長篇部門受賞作品。
    2002 年 ネビュラ賞長篇小説部門受賞作品。
    2002 年 ブラム・ストーカー賞最優秀長編賞受賞作品。

  • 独特の世界。喩えようがないなぁ。アメリカに移住してきた人々のエピソードのとことか面白かった。

  • 登録:2009/03/19 図書館
    読了:2009/03/25

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