ザ・クオンツ 世界経済を破壊した天才たち

  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
4.07
  • (38)
  • (42)
  • (20)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 462
レビュー : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (435ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047916364

作品紹介・あらすじ

ウォールストリートの食物連鎖の頂点に君臨する「クオンツ」と呼ばれる天才数学者たち。彼らは、平凡な人間には解読不能な微分学、量子物理学、応用幾何学を駆使して金融商品の値動きを分析し、莫大な利益を上げてきた。だが、彼らの開発した数々のデリバティブ(金融派生商品)や数理モデルは、史上最大の金融崩壊の引き金となってしまう。天才たちはどこで何を間違えたのか-。ウォールストリートの内幕を暴く驚愕のノンフィクション。NYタイムズ・ベストセラー。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • "The Quants" is written by Scott Patterson

    Boaz Weinstein

    Cliff Asness

    Kenneth C. Griffin

    James Harris Simons
    Baum-Welch algorithm
    Hidden Markov Model

    Edward O. Thorp

  • 相場といえば材料があって値動きを読むものだと思っていた。ここに書かれているのはそんな因果関係を無視してただ数字の動きだけをみて未来を読む世界。でも要は人が欲の皮を突っ張って動くのだから、パニックに陥った群衆心理みたいな人間の感性を考慮しなければ、金融はまたいつか同じことを繰り返すのだろう。

  • クオンツ系の本で一番読みやすく、面白く感じた。

    いかに数学が武器になるかがわかった。

  • 最後は人間がやること。よく切れる包丁は使い方で凶器にも料理用具にもなる。

  • リーマンショック前後のクオンツ、シストレの一部始終が物語調に書いてある。金融機関に勤め、マーケットに馴染みがある自分からすると、とても面白かった。
    確かにマーケットはある程度モデル化できる一方、感情によるに合理的な仕掛けが人間の行動にはあるから、そこで一旦逆方向にモメンタムが崩れると、一気に崩れる。
    ファットテールはあるとき一瞬にして示現するんだな、とつくづく共感。

  • リーマン・ショックを引き起こした、ヘッジファンドの成長と没落を記した作品。

    ヘッジファンドでは、金融工学と言う、数学の知識を駆使した運用理論がある事は知っていましたが、その中身を、深く覗いた感じですね。

    まぁ確かに、嘗ては日本でも、理系の学生がこぞって金融機関に就職した時代もあったので、それが、こういう事態に至る背景であったと言う事ですね。

    ヘッジファンドの没落をしり目に、オマハの賢人が、賢く利益を上げ続けている事は、やっぱりすごいのだと思います。そしてそれは、AIよりも、人間の方が賢いと言う事なのでも無いのかね?

  • 1992年、ファーマとフレンチは、
    1963年から1990年のデータを抽出した結果、株のパフォーマンスを決定する
    二つの要因を発見した。「会社の規模」と「価値」である。

    「会社の価値」の系譜には、2つの派生がある。成長株とバリュー株だ。
    成長株は、投資家から人気があるため比較的割高になっている。
    バリュー株はウォールストリートではあまり人気がなく、
    したがって株価純資産倍率(PBR)も低く、割安に見える。

    ファーマとフレンチによる大発見とは、1963年以降のどの時期においても、
    バリュー株は常に成長株よりもパフォーマンスがよいということだった。
    言い換えれば、成長株よりはバリュー株に投資した方が、儲けは若干大きくなる。

    ファーマとフレンチはまた、発行済み株式数が少ない株の方が、
    より多く発行されている銘柄よりもパフォーマンスが良いことも発見した。
    これはバリュー株と成長株との差に似ている。発行済み株式が少ない株は、
    本能的に敬遠されることが多い。だからこそあまり発行されていないのだ。

    アスネスが博士号論文のテーマに選ぼうとしていた標題は、
    ファーマの効率的市場仮説に真っ向から反論するものだった。
    何十年分ものデータを詳細に調べていくうちに彼は、
    株価の動向に興味深い変則性があることに気づいた。
    下落している株は、その企業の収益など、
    下地となるファンダメンタルズが予測される以上に、下落する傾向があるのだ。
    同様に、上昇している株は、ファンダメンタルズから導き出される以上に
    上昇を見せる傾向にあった。

    彼の発見は、UCLAの二人の教授、ナラシムハン・ジェガディーンと
    シェリダン・ティットマンの研究に基づいていた。ジェガディーンとティットマンは、
    一定の期間内に最も上昇した(あるいは最も下落した)株は、
    その後も同方向に動き続ける傾向があると発表していた。
    彼らはその現象を「モメンタム」と名付けた。

  • 面白かった

  • 金融相場を純粋に数字だけをみて予想し、膨大な利益を上げていく天才数学者クオンツ。数字の分析という点では、確かに金融界が最も技術が進んでいるのかもしれない。
    最初のほうではギャンブルにおける数字の読み、次第に金融界に入っていく。ギャンブルはディーラと客とのシンプルな関係であるため、数字をきちんと読み切れば勝てることがわかっている。一方で、金融はプレーヤが多く、全てのプレーヤが数字のプロであれば大きな差は生じないが、プロでないプレーヤの心理的な行動がプロの判断を曇らせることになりかねない。
    リーマンショックのような大きな波がある金融は、多少の上下はあったとしても変動の少ないギャンブルに比べて、まだまだコントロールできるものではないということなのだろう。日頃縁のない彼らの世界を覗いてみるのも興味深い。

  • 師匠のお勧めw

全39件中 1 - 10件を表示

スコット・パタースンの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
クリス・アンダー...
堀江 貴文
有効な右矢印 無効な右矢印

ザ・クオンツ 世界経済を破壊した天才たちを本棚に登録しているひと

ツイートする
×