ジュリエット 下

  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 45
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047916418

作品紹介・あらすじ

人気者の双子の妹との確執、うまくいかない恋と人生。しかし、ジュリーが閉ざされた扉に手をかけた時、ドラマチックな運命が動き始める…!全米の書評家を唸らせた、かつてないスピードとサスペンス!今、最も注目される実力派作家デビュー作。

感想・レビュー・書評

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  • 下巻は、主人公は単にジュリエットの末裔であるだけでなく、オリジナルのロミオとジュリエットと彼らを助けて拷問死したロレンツォ修道士の呪い(があるらしいことがわかる)を解かなくてはならない上に、歴史がそのまま止まってしまったかのような現代のシエナにおける陰謀を嗅ぎ分け、さらには宝物を狙って出てきたマフィアからも逃げなくてはならないという、てんこ盛りのサスペンス。繊細なプロットを精緻に積み重ねる技量は素晴らしい。
    でも作者あとがきを読んでまたびっくり。小説だけでもすごいけど、実際にシエナで調査をしていて、病院の封鎖された秘密の入口と霊廟を見付け出してしまった作者のお母さんって、一体どういう人なんでしょう? この母子すごすぎ! 作者はアメリカ在住のデンマーク人で、アメリカの映画のシナリオなども手がけているらしいけど、出版された小説はこれが最初。今後も楽しみだ!

  • 冒頭でまさかの展開を見せてくれた下巻は、物語が進むにつれ、当然過去も現代も佳境に入っていって、ハラハラドキドキしながら、一気に読み進めてしまった
    でも展開には不満たっぷりだし・・・

    過去の話が終わると、後は現代のジュリエッタのアレッサンドロへの想いもぐっと強くなって、宝探しも謎解きが進んでいくんだけど・・・
    途中まではよかったと思うの 誰が黒幕なのか分からなくて、どうなるんだろうってドキドキしながら読めたから
    でも、読んでてジュリーがロミオに熱を上げて、ちょっと思考回路がおかしくなって、イライラする行動を取ることが増えてきてた辺りから、ちょっとこれは・・・ってなった
    その後ジャニスが上巻で受ける印象とは違って、結構姉想いで、ピンチには表れるし、姉妹の関係もちょっとよくなってきて、物語の展開もよくなったかな?と思った矢先のウンベルト
    もう彼がダイアナの家に現れたシーンから先 もう読むの止めようかと思っちゃった 何か、元を辿ればこいつが元凶でしかないって感じで 娘達とダイアナを想ってはいるんだけど、やっぱり自分勝手な印象しかなくて・・・過去の話だって聞いてて気分よくなかったし 証拠隠滅の為に何してんだって感じだし とにかく大嫌い 最後に娘達の盾になった位じゃ返上出来ない位悪印象だし悪いことに手を染め過ぎです
    あと悪者の墓荒らしも本当最低だった
    作品を盛り上げる上で悪党って必要だったと思うけど、ロミオとジュリエッタの墓と像が荒らされた展開にはがっかりした 別に、危険0でペーパーバックの謎解きから像の発見までに至とは思ってなかったけど、それでも必要以上の悪党っぷりと暴れっぷりだと思った
    最後にはまた地下に誰にも知られずに眠るかもしれないけど、それでも、架空の物でも、あんな歴史があって、ある種神聖で、大切な物があんなにも簡単に傷つけられるなんて・・・ホント残念

    アレッサンドロとジュリーは無事ハッピーエンドを迎えたし
    ジュリーとジャニスの関係がとってもいいものになってよかったんだけど、像発見までの道のりが主な原因として、読み終わりの今、あんまり気分すっきりしない


    にしても1340年のロミオとジュリエットのすれ違い方と死の迎え方
    その後の両家+サンベリーニ家の子孫の様子
    どちらも運命か何か不思議な力に翻弄されっぱなしの印象を受けて、ちょっとキリスト教・ギリシャ/ローマ神話が怖くなったり
    ダイアナのちょっと狂ってる位に必死な感じもちょっと怖かったなー

  • しだいにアレッサンドロに惹かれていくジュリエッタ。
    当初はジュリエッタを疑ったアレッサンドロの方も…
    シエナのどこかに、秘宝は実在するのか?

    シエナの地区ごとの誇りや争い。
    今に伝わる家の名前と伝統。
    双子の母ダイアンは取り憑かれたようにその歴史を調べていたらしい。
    アレッサンドロの名付け親エヴァ・マリアが、ジュリエッタに親切にした理由は…?
    エヴァ・マリアの豪邸や、そこでのパーティーも見物。

    双子の妹ジャニスもイタリアに。
    けんかしつつも、調査を続ける二人。
    気の合わない妹だったが、変わった状況で様々な表情を見て、偏見を持ち過ぎだったかもと気づいていくジュリー。
    気が強い妹は学校では大人しいジュリーを笑いものにしたが、家庭ではジュリーの方が評価されている面もあったのだ‥

    1340年のシエナでは、トロメイ家の生き残りジュリエッタが、家族を殺した一統の領主サリンベーニに嫁がされることに。
    ジュリエッタに恋した名家の若者ロミオ・マレスコッティは、パリオという競馬の試合で、聖母マリアに願いをかける。
    ところが、サリンベーニの陰謀で、トロメイ家の息子テバルトを殺した犯人にされてしまい…?

    過去も現代も、危機に継ぐ危機でスリリングな展開。
    後半は冒険物と言っていいですね。
    どんどん読めて、面白かったです。

    作者はデンマーク生まれ。2002年映画業界で働くためにアメリカに移住、エミー賞を受賞した作品制作も。現在はカナダ在住。
    イタリア好きの母親と何度もイタリアへ行き、今回の小説を書くにも調査協力もして貰ったとか。

  • うーん、ロミオとジュリエットのお話は、本当はシエナが舞台だったのか。シエナのカモリア門を見てみたい、というかゆっくりシエナを訪れてみたい。ロマンチックで波乱万丈な展開で、たしかに読ませるけれど、なんか「恋に落ちたシェイクスピア」を見たような気分になりました。

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