遠くからの声: 舟越桂作品集

著者 : 舟越桂

• KADOKAWA (2003年8月5日発売)

感想・レビュー・書評

[人生≒本×Snow Manさんの感想 · 2012年2月29日]

作品は、一番最初のトラピストの聖母子が素敵だけれど、この本の魅力は作品以外の所にあると思う。

それは、まず第一に、船越さんの走り書き、メモの掲載である。詩のような言葉で、含蓄深い。だから、あのような静謐で、存在感のある作品が作られるのだと思う。

第二に、船越さんが働く姿。芸術といってもきれい事ではなく、肉体労働であることをあらためて確認できた。仕事に限定する必要はないと思うが、本当に生きるとは働くことだとひらめくと、なぜか自分が情けなく思えて、泣けてきた。でも、一生懸命、生きよう。船越さんが作品に打ち込む姿は、そう思わせてくれた。

[春風ろくさんさんの感想 · 2011年10月1日]

県立図書館。

[なめこさんの感想 · 2011年3月6日]

先日、益子のカフェにふらっと友達と行ったら、そこにあった作品集をパラパラ。
最初、生首の怖い感じの彫刻だなぁと思ったけど頁を繰るたびに魅せられた。繰る指が止まらない。ふしぎだなぁと思った。
怖いのに、無表情の中にある表情。人間の代わりじゃない、彫刻。
作者の名前が頭から離れなかったので、図書館でかりてみた本書。
素敵なオジサマ。制作しているところや、アトリエの中がツボ。
所々にあるメモに惹かれる。考えながら製作に臨んでいることがありありとわかる。好感の持てる人だった。
こういうおじさんが居ることに嬉しくなってしまった。
美術館に行きたいなぁ。

[ツキシロさんの感想 · 2006年7月17日]

作品集とありますが、船越さんのではなく豊浦さんのと言った方がいいかもしれません。写真て不思議です。