- Amazon.co.jp ・マンガ (183ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048537070
感想・レビュー・書評
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岡崎京子さんの作品の中でもかなり好きな作品でした。
どのお話の女の子も強いようで弱くて、嫉妬や悲しみに共感できる描写が多かったです。
この作品の描写はちょっと残酷だったりもしたけど、彼女たちの気持ちは少なからずみんなわかる部分があるんじゃないだろうか。
だれかを愛するのに一方的になってしまって気付いたら暴走してたり。
暴走してるのに自分で気付いたときの、うわ、死にたいって感覚だったり。笑
うわ〜わかるって思いすぎて若干しんどかったです。笑
岡崎京子作品らしい残酷とユーモアが共存してる世界観がとても好き。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
すべてが過剰でしかし醒めてる短文がよい。でもマンガのあらすじはすぐ忘れちゃうな。
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短編+散文集。
両親が突然、熟年離婚――で、
間近に迫った私の幸せな結婚をどうしてくれるーっ!
と、バタバタする「うまくいってる?」や、
その対極に位置するような、というか、
岡崎ワールド的には“例によって例の”と
枕詞を冠していい「コレクター」など、
バラエティに富んでいて楽しめるが、
マンガ作品の合間に挿入された散文が今イチだったので、
減点して☆3つ。
ちなみに「コレクター」は、
自分の欲望や守りたいもののため、頭に血が上っちゃった女の子が、
やらなくてもいいことをしでかした挙げ句、
破滅してしまうという黄金パターン(笑) -
『それいゆ』の長女、なんか共感する。
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普通に暮らしている人が何かちょっとしたことで墜ちてしまうあたりの話。
堅い家庭の人と結婚することになった途端に両親が離婚してしまうとか、
怪我をして仕事を辞めて寝たきりになった商社マンの父を捨てて
男と駆け落ちした母親が、父とラブホテルに入るときに、
妹をみかけるとか、そんな感じのありえないようでいて全然ありえそうな話。
輝いていた親友ができちゃった結婚をする相手を紹介したら、
その男に手をだしたり、監禁してしまって親友を不幸のどん底に落とす話とかも。
岡崎が描く普通の人が誰でもふりかかる可能性のある不幸や狂気は
とても興味深く、共感できる描き手だ。 -
いまーいち。
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とんでもない漫画。とんでもなく目の裏を引っ掻く痛い漫画。でも痛快。
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拝啓、岡崎京子様。
愛しています。 -
岡崎京子の漫画はどれも同じ空気が漂っている。どこか冷静な視点が必ずあって、その視点が冷静に状況を語る。場面は浮ついていてもナレーションはいつだって冷静という。満たされない何かを描くので、この人に敵う人はいないと思う。(05/10/30)