グーグーだって猫である 3

著者 :
  • 角川書店
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (127ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048540971

感想・レビュー・書評

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  • 猫ちゃんが次から次へと出てきます。猫愛がすごい!

  • (2015.03.05読了)(拝借)
    「本の旅人」2001年4月号~2003年9月号に掲載されたものをまとめたものです。30回分です。
    グーグー、クロ、ビー、タマ、と四匹の猫がいます。四匹目のタマの話が多い状態で、進行します。疥癬は、二回の注射で治癒し仕事場に隔離して飼っていた状態から三匹のいる自宅に連れてきてならします。猫の対応はそれぞれ違います。グーグーが一番性格がいいようです。
    例によって、外から子猫の鳴き声が聞こえてきたので、救助に向かいます。一匹かと思ったら三匹いました。とりあえず、二匹捕まえることができたので、医者に見せて、自宅へ連れて行きます。翌日残りの一匹を捕まえようと出かけたら、いたのは三匹でした。
    結局、五匹の子ねこを飼うことになります。全部で九匹の猫がいることになります。
    どういうわけか、一番若いタマが母性に目ざめ、子猫たちの親代わりに努めます。
    子猫が一匹傷つたとき、子猫は治癒するまで飲まず食わずで、眠りつづけ、治癒してから動き始めました。獣の知恵でしょうか。
    五匹の子ねこをそのまま飼いつづけるのも大変なので、角川の編集部に引き取り手を探してもらい、紆余曲折がありながらも全部引き取ってもらいます。
    四匹の猫が残りましたが、手狭かなと感じて、広いところへの引っ越しを考え始めます。いろんな物件を見たり、契約したり、キャンセルしたり、あれこれの末に、新築一戸建てに引っ越して、新しい生活が始まりました。猫たちも新しい環境での生活が始まりました。
    近所の猫たちも登場してきます。
    著者が、がんのため生命保険に入れず、ローンが組めない、という話もあります。

    【目次】
    57 タマデビュー
    58 血液検査
    59 大胆と小心
    60 タマの入院
    61 エリザベスカラー
    62 たまもの
    63 またもや拾い猫
    64 子猫捜索
    65 その日のコーヒー
    66 ママタマ
    67 自然治癒法
    68 恋しい気持ち
    69 ラブストーリー
    70 性転換
    71 ういてんぺん
    72 たん吉帰郷
    73 過去の過ち
    74 地縛霊
    75 地縛霊Ⅱ
    76 方位
    77 オープンルーム
    78 地獄の入口
    79 建物完成
    80 2台のトラックで
    81 新しい生活
    82 こなつちゃん
    83 走るクロ
    84 銀糸、その謎
    85 たのし水やり
    86 いっしょに歩く猫
    あとがきマンガ

    ☆関連図書(既読)
    「秋日子かく語りき」大島弓子著、角川書店、2003.12.25
    「グーグーだって猫である」大島弓子著、角川書店、2000.07.30
    「グーグーだって猫である2」大島弓子著、角川書店、2002.11.30
    「グーグーだって猫である5」大島弓子著、角川文庫、2013.07.25
    「グーグーだって猫である6」大島弓子著、角川書店、2011.09.30
    「キャットニップ(no1)」大島弓子著、小学館、2014.10.06
    (2015年3月5日・記)
    商品説明(rakuten)
    グーグーとの生活を通して描かれる、喜怒哀楽や死生観。グーグーたちの視点で捉えられた人間のおもしろくもおかしい姿。感慨深く、心温まり、癒される1冊。

  •  映画化もされているので、ストーリーマンガかと思ったら、日常マンガだったので驚いた。

     あと、今までサバをはじめとした動物たちが擬人化されていたのに猫が猫である。
     特別な理由があるのだろうけれど「まるで当たり前のこと」のように描かれている。回想シーンで出てくるサバは擬人化されている。同じように、病気になることも、人生についての事柄も「まるで当たり前のこと」のようである。

     すべてが淡々と書かれていて、すごい。時間を置いて過去のことをかいているのか、よほど覚悟が出来ている人なのかな。なんにせよ、マンガ家というのは客観視する能力がものすごいのだなと思った。
     大島弓子氏に対して、何を今さらかもしれないが、他の作品を読みつつも、静かに、一番驚いた。

  • 猫増えすぎ

  • 図書館の本

    タマの皮膚病の治療から、他の猫とのかかわり方、接し方、そして、また子猫の保護。。。。
    猫好きのヒトは子猫の保護を(もしくは野良猫の保護)をくりかえして猫がヒトより多い暮らしが形成されていくのだろうなと思わせられた本。

    獣医さんでも性別間違うことがあるのね。
    これかなりびっくりでした。

  • 読書日記。

    増え続けるネコたち。
    一所懸命生きる弓子先生とネコたち。

    この作品の8つの要素
     ・猫とともにある生き方
     ・エッセィマンガ
     ・大島弓子
     ・次々に猫が増える
     ・治療中のタマ
     ・もらわれていく子猫たち
     ・引越し
     ・新しい生活

    (2009年11月24日読了)

  • タマ編、5匹の迷い猫編とでも名付けたら良いのだろうか。猫との共同生活、というものが大島視点でじっくり描かれている作品。軽く読めつつも猫への愛情がたっぷり感じられて、読後感良し。

  • 大島さんがどんどん猫バカになっていく。来年映画化だって。おどろき。

  • レンタル。タマの成長と五匹の仔猫が拾われて貰われるまでと一戸建てへの引越しまで。


    ペットマンガを読むと時々その飼い主の繊細さに愕然とする事がある。
    私は動物好きだし、動物を飼うと色々調べまくったあげくいつの間にか動物主体の生活になってしまうし、基本的にシアワセな人間でコドモなので動物にも鷹揚な方だと思うんですが、それでもビックリするくらいに。

    動物好きに悪い奴はいないと良く言うけれど、動物好きは往々にして傍迷惑な人になりがちなのではないかと思うのです。何故なら動物と人間の利害は一致しないので。
    例えばカラスも猫も無条件に好きな私は、ゴミを荒らされるくらいはまあいいやと思うし、家の周りに猫や鳥が多くなると多少は生じる糞害なんかも、奴等が頻繁に眺められるならまあいいやと思ってしまう。犬も好きなので、裏の犬が夜中に時々吼えるのなんかもまあいやで済んでしまう。
    が、世の中そうでない人の方が多い訳で、それを何かの拍子に改めて思い知らされる時にも愕然とします。

    だから何だって言うと如何と言う結論もないんですけどね。動物好きを良しとする気もないし、その逆もまた然り。単純に「良い」と言えるものなんてないんだなと改めてしみじみするだけで。そして猫目線で物事を視て哀しんだり憤ったりする人と言うのは時々さぞや生き難いだろうなあとしみじみ思うだけで。

    ところでこれは少女漫画で良いんだろうか。まあいいや。

  • あぁ、どんどんネコを拾ってくる大島 弓子は、「はみだしっ子」で、クークーを失った後のサーニンのようだなぁと。

    この心理は、でも、なんとなくわかる気がする。
    贖罪のようであり、心の隙間を埋めるようであり、でも、そういうものと、まったく別のもののようでもあり。

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著者プロフィール

栃木県生まれ。短大在学中に『ポーラの涙』でデビュー。昭和53年より「月刊ララ」に掲載された『綿の国星』は、独特の豊かな感性で描かれ、大きな反響を呼ぶ。『ミモザ館でつかまえて』『夏のおわりのト短調』『パスカルの群』など著書多数。

「2011年 『グーグーだって猫である6』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大島弓子の作品

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