地を這う魚 ひでおの青春日記

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048541442

感想・レビュー・書評

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  •  ベタな話だが、吾妻ひでおファン葬が催された築地本願寺へ向かう地下鉄の車内で再読する。
     作中、吾妻ひでおが天才と讃える岡田史子と永井豪は天才の中の天才だろう。

  • バクマン読んでからこれ読んだら頭がクラクラする。

  • 失踪日記は読んだことがあるけど、他のあづま作品を読んだのはこれが初めて。
    どうでも良いような事が書かれているけれどなんか面白い。

    なにか生きている物を作っていたり街中に魚が泳いでいたりビルに木が生えていたり。男はみんな動物になっていたり。変な世界だけど現実世界の日記、なんだか漫画っぽくて面白い。昔の日常が書かれているはずなのに絵でおもしろく見えてしまう。あづまの目では街中に魚が泳いでいてビルには木が生えていて同性は動物に、異性はかわいいロリキャラに見えるのか。感性で書いているというか感覚で書かれているのか、なんか漫画でしか読めない感じが面白い。

  • 初版 帯

  • デビュー前のアシスタント時代の話をシュールな絵で書いた。
    話の内容はリアルだが、絵が不条理。

  • この作品で描かれた吾妻さんの新人時代は「逃亡日記」で語られていて「逃亡日記」は読んだばかりなので、なんとなくインパクトに欠けた。60年代の雰囲気には惹かれつつ、非現実的な表現は良くも悪くも気になる。

  • 2

  • やっぱり吾妻ひでおはなんとなーく何度も読まさせてしまう。
    一つのコマへの書き込みがすごい。世界が出来上がってる。
    あと彼の描く女の子はたまらなく可愛いです。萌え。

  • 独自の路線をひた走る漫画家吾妻ひでお様の青春時代を綴った作品。
    読んでたら、昭和の懐かしい感情がわき起こってきました。

  •  地に足のついた画風でありながら、既存の枠に当てはまらない異色の作品であろうとした作品だと思った。ぼくが昭和の若者をテーマにした系のマンガが大好きなので、それだけでもうわりと満足感あるのだけれど、一昔前の画風、一昔前の表現(表現それじたいは本当に古臭い)をてらいもなく使い、それだからこそ今読める作品にまで昇華できている。ストレートに人間を馬や鰐や犀に擬物化しようなんて、なかなかやろうと思ってできることじゃない。しかも、物語が終盤になるにつれてそうした異物がどんどん過剰になっていく。そして、作品の内容はそれに一切関係しないところがまたおもしろかった。1970年代初頭を舞台にした、駆けだしのマンガ家たちの青春物語といってしまえば、それほど珍しいものではないのにね。

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著者プロフィール

漫画家。1950年、北海道生まれ。1970年代に『ふたりと5人』『やけくそ天使』などで人気作家に。その後、不条理漫画や自費出版の同人誌「シベール」でおたくの教祖的存在になるも、80年代末から失踪やアルコール依存症を繰り返す。その体験記『失踪日記』で、日本漫画家協会大賞、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、手塚治虫文化賞マンガ大賞、日本SF大会星雲賞ノンフィクション部門を受賞、話題に。

「2015年 『文庫 逃亡日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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