大島弓子セレクション セブンストーリーズ

著者 :
制作 : 大島 弓子 
  • 角川グループパブリッシング
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本棚登録 : 112
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (569ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048542562

感想・レビュー・書評

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  • 読み応えあった!面白かった!
    ハチャメチャなコロコロした展開に先が読めず、絵が可愛くて、言葉選びや話のユニークさが魅力的だった…

  • 『ぼくは今でも故郷の山梨の風景をみせたいと思っています』。捨てようと思って再読して、好きな『ダイエット』より、素敵な『綿の国星』より、『8月に生まれる子供』が印象深かった、ということを思い出しているうちに、持草くんの台詞で泣いていた。

  • 大島弓子がどういう作家なのかを知ることができる企画本という側面を持ちながら、大島弓子 天性の魅力を知ることができる一冊。
    重厚な見た目からは意外と軽く、開きやすい製本になっていて単なる企画本以上の愛情が垣間見えるようでした。思い切り開いてもクセになりにくいと。

    全7作収録。
    2008年、「グーグーだって猫である」映画公開に際して刊行。

  • この作家さんはかねてから、マンガ好きの友人知人同級生に紹介されつつ、
    この歳になるまでまったく読んだことはなかった。

    今ちょっと思うのは、読んどきゃ良かったなってこと。
    こうあからさまに反省してしまった。
    やらかい感性にはただしく、作者のコトバが伝わった筈だから。

    逆に言うと、今のあたしにはちょっと。
    今読んでみて、あまりに作者の世界観の提示のしかたの完成度が作品ごとに
    ばらばらすぎて、いくつかの作品にはまったく入り込めなかった。
    どうもよくない。ディズニーランドにいっても多分あたし、シンデレラ城をこつこつ
    たたいてみて、あ、この辺の素材はやっぱり多少廉価なのね〜とかいいそう。
    この作品はかなり常識から離れたハードルの高い条件を、無理矢理普通の目線で
    展開しようとしているのだ。

    大成功しているのがもちろん、大ヒット作「綿の国星」
    これはちび猫、と呼ばれる猫を、「自分は人間だと思っているからカノジョが自分を
    こう見ている、という人間の少女として漫画で表現します!」と、作者が芝居の前説
    をするがごとく我々読者に話しかけて条件をなっとくさせるのである。
    そりゃ神がそういったら読者はうんうん、わかったそう読むよ、というしかないよね。
    でもその条件こそが、ちび猫を語らせ(へんなにゃんこ語を利用せずに)、
    人間に与えられた表情の微妙な表現を謳歌するのだ。
    この表現は本当に素晴らしい。幼児語のようなにゃんこ語や、乏しい猫本来の表現から
    完全に解き放たれてちび猫は、人として語り、感情を発露させ、愛し、愛されるのだ。

    逆に本当に、その文字力は最高だったのだけれどそれ以前でいったんつまずいたがために
    つらくて進みにくかったのが、バナナブレッドのプディング。正直これは、後悔が残る。
    あたしの側に。
    まずこの作品、断っておくけど、とんでもない作品である。
    普通の少女漫画かと思うと怪我をする。ほんとに。
    まず、その怪異なまでの詩的表現。比喩の絶妙さ。これはまさに怪作。
    高校生でこれにであっていたらショックで寝込み、もう少し文章や表現力を
    磨いていたんじゃないかな、とさえ思った。こんなすごい人(大島弓子)が
    いるんだ、何だこの世界って、もうあたしは怖い、自分の平凡さが、って。

    ただね、すみません、この作品、いかんせんちょっと古さが漂う。
    当時としてはきわめて王道の、少女漫画のお約束をふんだんに盛り込んでいるのが、
    当時はそれがありだったけど今はその手法がちょっと色あせて見えて、
    あたしの今の目にはちっと辛かった。

    今ではギャグ漫画でしか許されない、別の男女(ここでは兄・妹)の類似が
    作品内でまかり通り、結果、男女のスワップが堂々と受け容れられてしまう点。
    また、失敗する化粧の表現といい、成功した化粧の表現も、非常に弱い。
    (失敗が強すぎ、常識の範囲を逸脱するうえに、成功がほとんど髪型の変化に
    頼るという、説得力の弱さ)
    さらには学生であるヒロインを心配する両親が、見も知らない男性に娘を
    嫁がせる、など。
    そういった要素要素の常識からの逸脱が、綿の国星までのファンタジーとして振り切られていないため、常識のハコからお行儀悪くはみ出た格好のまま宙ぶらりんに見え、
    ファンタジーとして昇華しきれて見えない、といったら言い過ぎだろうか。


    ただそういいながらもこのストーリーのすごさは別格なものとしてそこにある。
    さんざん文句言って何よ、って怒られたら謝るしかないのだが、
    もしかしたらその古さも含め、古き良き少女漫画黄金時代を味わえばいいのかもしれない。

    ひとつひとつの表現が本当に、詩のように美しい。
    とにかくこれはすごい本だと思う。

    あたしに娘がいたら、中学校の読書感想文にこれを勧めるね。
    そうして彼女と話してみたい。ゆっくりとじんわりと。
    先生に、漫画で感想文書いてはダメって怒られた、って泣いて娘が帰ってきたら、
    学校に真っ先に乗り込んで先生とタイマン張る。

    そんぐらい、気に入った。

  • 昔読んでいた人なら、楽しめるのだろうな。
    と思う。

  • どれもこれもかわいらしい少女たちの物語。
    特に「ダイエット」と「バナナブレッドのプディング」がお気に入り。
    少女たちが少女であるゆえに持つ大きなファンタジーの世界が実にリアルにそして切なく描かれている。
    優しく守ってくれる人が、優しく寄り添ってくれる人がいることはとても幸せ。
    たとえ独特のファンタジーから抜け出せなくても、そのまま大人になれなくても、皆と同じ生活にはならなくても、やっぱり、それは幸せなこと。

  • 昔にくらべたら読めたけど、まだ読みこなすまでにいかない。

  • これすごいお買い得だと思う。四月怪談とバナナブレッドのプディングが超好き!もちろん綿の国星も大好きなんだけども。
    これ読んだ後はなんか生きてるのが楽しくなってくる。読む前の精神状態がどん底であればあるほど、「生きてるってすばらしい!」…そんな気分になる漫画。

  • まったくもって主観と客観がずれているということを黙ってわからせる、という意味では、漫画は一番なのかもしれないな、と、『綿の国星』を読みながら、考える。

  • 映画「グーグーだって猫である」の中に出てきたマンガを1冊にまとめたもの。
    綿の国星が大好き。
    8月に生まれる子供は、この人にしか描けないだろうな。

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