青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない (電撃文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2015年5月9日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048651356
作品紹介・あらすじ
麻衣さんの中身が別人に! 入れ替わっていたのは麻衣さんの妹にして新人アイドルののどかで!? 「お姉ちゃんの体をエロい目で見んな!」なシリーズ第4弾!
感想・レビュー・書評
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シリーズ4巻目。
相変わらず思春期のイタイ感情爆発のお話だった。
突然の入れ替わり話は時々あるけれど、よくある偶然の入れ替わりではなく、ある意味これは必然。
それだけに入れ替わりの理由はわかりやすかった。
のどかの麻衣への感情は好き嫌いの入り混じった複雑さで、本人にもはっきりとは分からなかったのだろう。
そんな本編のハイライトはやっぱりラストでのどかが本音を麻衣と咲太に吐露するところ。
結局、自分が自分でいいんだと分かった瞬間に入れ替わりの理由はなくなったのだ。
誰かのためではなく、誰かに決められたわけでもなく、自分で自分の望む道を選択しようと決めた時、彼女は一歩大人になったのだろう。
うん、青春だよなあ。
それにしても、咲太の前ではなぜ、だれもが本音を叫んでしまうんだろうね。
大体、咲太は主に恋愛よりのラノベの主人公としてはちょっと異質。
そういうラノベの主人公は普通、優しいけれど鈍感でへたれなのがデフォルトなんだけど、彼はむしろ人の想いに鋭すぎるぐらいだし、へたれでもない。
そのうえ、それほど優しくもない。
いや本当は優しいのだけど、彼の優しさは甘いだけの上辺の優しさではなく、きつさも含んだ本物なのだ。
だからこそ、みんな彼を信頼するようになるし、どんな本音でも受け止めてくれると思うのだろう。
そういう意味で、なかなか得難いやつだと思う。
あと麻衣さんとのやり取りはここにきて、ほんと愉しくなってきた。
いや、咲太ってほんとはMだよね(笑)
デート場面の甘さがもうなんとも、ニヤニヤさせられて、すごく幸せな気分になった。
麻衣さんのイラストもサイコーです(笑)
さて、ラストの引きは、次巻では謎のままになっている翔子さんの問題に進展があるのかな?
それとも、まだ引っ張るのか?
次巻も楽しみ。 -
咲太の思考が面白いな。序盤の「悦んでしまう」は笑った。
事件解決かと思いきやまた次の事件だったりで、なかなか麻衣さんとイチャイチャできず、お預けの連続。けどそれもなんだかお約束になってきた。
麻衣さんも子役時代は大変な毎日だったけど、そんなときの、のどかの存在が支えになっていたのはほっこりしたな。のどかも姉のようになるのではなく、自分は自分だと思えるようになったことで前に進めたのかな。 -
豊浜のどか スイートバレット どかちゃん黄色
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アニメで視聴済み、現在再放送視聴途中。このシリーズの魅力は、やっぱりキャクター造形にあるんだろうなと改めて思う。主要キャラの女の子たちがそれぞれのキャラの魅力を持っている点や、咲太が一見無気力で冴えない男の子に見えて、実は、人の気持ちが分かって、いざというときには頼りになるというあたりが周りの人たちを引き付けてやまないし、応援したくなる点など。
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913-K-4
文庫 別置 -
のどかのように姉への憧れであったり母の期待に応えようとするも理想と現実の差に打ちのめされてしまうこともあると思います。
その中でも周りの人に助けられながら自分と向き合い"かけがえのない自分"に気づくことができた。
そして姉妹の絆を強く感じられるいい話でした。