青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
4.08
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048651356

作品紹介・あらすじ

麻衣さんの中身が別人に! 入れ替わっていたのは麻衣さんの妹にして新人アイドルののどかで!? 「お姉ちゃんの体をエロい目で見んな!」なシリーズ第4弾!

感想・レビュー・書評

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  • 青ブタシリーズ第4弾!
    今巻のヒロインは桜島麻衣さんの妹、豊浜まどかちゃん
    思春期症候群は、姉妹の入れ替わり

    腹違いの姉、しかも国民的女優で最前線で輝いてるとなると、誰でも少なからず憧れて僻んでコンプレックスを抱くはず
    そして1番身近な母親からの過剰な期待
    相当まどかちゃんの環境は苦しかっただろうなと思う
    だから一皮むけて、自分で自分の道を決めたまどかちゃんはとてもカッコイイ!
    きっと武道館にも行けるだろうなって

    麻衣さんの宝物、可愛すぎかー!
    妹がいるという事実を知った時、きっと辛かっただろうに、それでも1人のファンとして、血の繋がった家族として大切な子なのだろう

    姉も妹も素直になれないけれど、お互いがお互いを想い合ってるのはよく分かる
    シスコンアイドル…もう答えが出てる笑

  • シリーズ4巻目。
    相変わらず思春期のイタイ感情爆発のお話だった。

    突然の入れ替わり話は時々あるけれど、よくある偶然の入れ替わりではなく、ある意味これは必然。
    それだけに入れ替わりの理由はわかりやすかった。

    のどかの麻衣への感情は好き嫌いの入り混じった複雑さで、本人にもはっきりとは分からなかったのだろう。
    そんな本編のハイライトはやっぱりラストでのどかが本音を麻衣と咲太に吐露するところ。
    結局、自分が自分でいいんだと分かった瞬間に入れ替わりの理由はなくなったのだ。
    誰かのためではなく、誰かに決められたわけでもなく、自分で自分の望む道を選択しようと決めた時、彼女は一歩大人になったのだろう。
    うん、青春だよなあ。

    それにしても、咲太の前ではなぜ、だれもが本音を叫んでしまうんだろうね。
    大体、咲太は主に恋愛よりのラノベの主人公としてはちょっと異質。
    そういうラノベの主人公は普通、優しいけれど鈍感でへたれなのがデフォルトなんだけど、彼はむしろ人の想いに鋭すぎるぐらいだし、へたれでもない。
    そのうえ、それほど優しくもない。
    いや本当は優しいのだけど、彼の優しさは甘いだけの上辺の優しさではなく、きつさも含んだ本物なのだ。
    だからこそ、みんな彼を信頼するようになるし、どんな本音でも受け止めてくれると思うのだろう。
    そういう意味で、なかなか得難いやつだと思う。

    あと麻衣さんとのやり取りはここにきて、ほんと愉しくなってきた。
    いや、咲太ってほんとはMだよね(笑)
    デート場面の甘さがもうなんとも、ニヤニヤさせられて、すごく幸せな気分になった。
    麻衣さんのイラストもサイコーです(笑)

    さて、ラストの引きは、次巻では謎のままになっている翔子さんの問題に進展があるのかな?
    それとも、まだ引っ張るのか?
    次巻も楽しみ。

  • 今作はメインヒロインの麻衣と、腹違いの妹が入れ替わってしまうというお話。

    ”入れ替わり”というのは、もはや使い古されたギミック、、、というかこのシリーズ自体が、使い古されたギミックを堂々と使って話を回している。のだけど、キャラクターの心情描写で魅力を担保している作品なのだと思う。

    シリーズの根幹にあるのが「大病」というのも往年のケータイ小説を思い起こさせるものでもあるし。

    でも、やっぱり主人公もヒロインも魅力的で真っ直ぐだから読んでいて作品世界に惹き込まれるものがある。

  • 咲太の思考が面白いな。序盤の「悦んでしまう」は笑った。

    事件解決かと思いきやまた次の事件だったりで、なかなか麻衣さんとイチャイチャできず、お預けの連続。けどそれもなんだかお約束になってきた。

    麻衣さんも子役時代は大変な毎日だったけど、そんなときの、のどかの存在が支えになっていたのはほっこりしたな。のどかも姉のようになるのではなく、自分は自分だと思えるようになったことで前に進めたのかな。

  • 豊浜のどか スイートバレット どかちゃん黄色

  • 麻衣の気持ちものどかの気持ちももっともなだけに、二人の間の溝の深さがつらい。「すばらしい理不尽さだ。ますます好きになってしまう」とか考える咲太がブタ野郎すぎて笑ってしまった。ホラー映画を観た後で怖がるのどかが可愛い。チラッと出てきた朋絵と咲太の会話に和む。ライブでのどかを演じる麻衣のハイスペックぶりにシビれる。麻衣とのどかの仲直りにじーんとくる。ひたすら麻衣一筋な咲太のブレなさと麻衣の正妻感が良い。ラストで少しデレたのどかが可愛い。

  • アニメで視聴済み、現在再放送視聴途中。このシリーズの魅力は、やっぱりキャクター造形にあるんだろうなと改めて思う。主要キャラの女の子たちがそれぞれのキャラの魅力を持っている点や、咲太が一見無気力で冴えない男の子に見えて、実は、人の気持ちが分かって、いざというときには頼りになるというあたりが周りの人たちを引き付けてやまないし、応援したくなる点など。

  • 【2023/05/23・再読】麻衣がアイドルの異母妹・豊浜のどかと入れ替わってしまう今回。できの良い兄姉を持つ弟妹の苦悩というのはどんな世界でもありますよね。のどかの場合、姉が『完璧超人』であるのはストイックに努力した結果であると知ってしまったら、なおのこと「自分なんて」と思ってしまうのは仕方ありません。しかし、そんな姉に対するコンプレックスを乗り越え、自分のあり方を確立できたのはのどかにとって成長の大きな一歩でしたね。

  • 913-K-4
    文庫 別置

  • のどかのように姉への憧れであったり母の期待に応えようとするも理想と現実の差に打ちのめされてしまうこともあると思います。
    その中でも周りの人に助けられながら自分と向き合い"かけがえのない自分"に気づくことができた。
    そして姉妹の絆を強く感じられるいい話でした。

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著者プロフィール

1978年生まれ、神奈川県出身の作家。代表作は『さくら荘のペットな彼女』、『青春ブタ野郎』シリーズなど。

「2023年 『青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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