放送中です! にしおぎ街角ラジオ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 119
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048652094

作品紹介・あらすじ

西荻窪。レトロな雰囲気漂うこの街で、夢破れた大学生三人組が始めたミニFM局。リスナーのご相談を解決したりしなかったり、たまには夢が叶ったり。今日も放送中の街角ラジオ、あなたも聞いてみてください。

感想・レビュー・書評

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  • 夢に破れ夢を追う若者3人によるミニFM局「にしおぎFM」。週に一度流れる番組「アットホームナイト」。番組を作っていく3人と、番組に寄せられるメール。ラジオ番組が紡ぐ物語。

    所謂「お仕事小説」のひとつですが、日常の謎を絡めるのではなく真っ直ぐラジオ番組作りが物語の主幹となります。
    それは登場人物たちの真っ直ぐさに結びついているのかもしれません。
    真っ直ぐだから目的に向けて協力し合うし、真っ直ぐだからぶつかる。そんな3人の様子が微笑ましく感じるのは、3人の持つ若さにあるのでしょうね。つまりは読み手がいい歳したおっちゃん故の感想になるのですが。

    夢を追うことも夢が破れることも夢を諦めないことも真っ直ぐ受け止める。だからこそリスナーからのメールも真っ直ぐ受け止め、本気で答えようとする。その姿は実に心地好いです。
    しかしラジオってあんなにも、ぶっつけ本番の行き当たりばったりなのですかね。トラブルのほとんどは、下調べや下読みやリハーサルなどをしておけば防げたのでは…というのは言いっこなしですかね。

  • 同時期に夢破れた彼女と彼らは、喫茶店の店長から進められ
    半径1キロのラジオを始める。

    それぞれの目指していた夢がきれいに使えるラジオですが
    最初から噛むわぐだぐだだわ、素人放送なのが面白いw
    流行っていた当初も、こういうのが楽しかったのやも?
    夢に向かって何かをして、何かを頑張るのは
    何もしないよりも、得る物があると思います。

    落し物、ご当地アイドル、店の宣伝までしているのには
    驚きでしたが、語彙も大事だな、と。
    最終的には、指摘されたところを直す、という事までも。
    なかなかに、青い春、の三人でした。

  • それぞれの夢に挫折を経験した三人がミニFMを通じて様々な人情やドタバタを経験していくストーリーです。
    3人がなんやかんや言いつつそれぞれ本気でミニFMを作っていくのがよかったです。

    しかもそのミニFMが全くの個人で法律違反にもならずにできることにびっくり。
    流行った時期は私は幼稚園~小学生の時期にあたり、しかもラジオを聴く習慣もなかったから大手会社以外できないと思ってました。
    物心ついたころにはネットもあったし気が付いたらニコ動やYoutubeもあったからそれが個人で自由に「声」を発信できる最初だと思ってました・・・。

    私の住んでいるところにもミニFMあるのかなー?聴きたくなりました。

  • 大学時代、声優志望の友人達が、ミニFMのパーソナリティーやっていたのを思い出しました。
    私も参加しておけばよかったなあ…。

  • 主人公三人が自分の夢を追い求める青春ストーリー

    物語は三人の主人公の挫折から始まる

    三人がお互い助け合うことで自分たちの夢を叶えられるか、そんな小説です

  • 【笑いあり青春あり、たまには放送事故もあり? 街角ラジオ、今日もにぎやかにオンエア中です。】

     西荻窪。東京23区内にあるのに、どこかゆるりとした時間の流れるレトロな街。
     そんな街の片隅に、いまどきちょっと懐かしいラジオ局があった。放送範囲は西荻窪駅から半径数百メートル。担当するのは、夢破れてしまった大学生三人組。
     ナレーター志望の香奈、作曲家志望の奈須野、ディレクター志望の松任谷、それぞれに夢を抱えつつも足踏みしている三人が、何かの拍子に放送を耳にしたリスナーのご相談を解決したりしなかったり、たまには夢を叶えたり。
     今日もにぎやかに放送中の街角ラジオ、あなたも聞いてみてください。

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著者プロフィール

第19回電撃小説大賞〈電撃文庫MAGAZINE賞〉受賞。同受賞作『失恋探偵ももせ』でデビュー。以降、電撃文庫・メディアワークス文庫で青春小説を中心に執筆。

「2023年 『あした、裸足でこい。3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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