- Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048652544
感想・レビュー・書評
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2017年8月14日読了。初めての長編ということで、和歌山を舞台になかなか感動的なラストまで良彦が駆け回ります。モフモフが今回は冷たいですが、むちゃ可愛いところもあり、相変わらずハグしたくなります(笑)次はどこへ行くのかなー?神様を求めて色々旅ができるのがいいですね。
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「夢の簪」
夢の中に出てくる簪の持ち主を探してほしい。
自分の考えを押し付けてまで、相手にも自分と同じ諸説を唱えさせようとするのはやり過ぎではないだろうか。
「真実の行方」
頼みごとをする身であるのなら、相手の状況は少しぐらい考慮しても良いのではないだろうか。
あのタイミングで、自分たちの願いのみ聞き入れろと神様に言われたら誰でも怒るだろう…。
「女王の遺言」
常に変わらず傍にいるからこそ、失いかけて初めて大切だと気づくのかもしれないな。
それにしても、彼女の魂を返すことに干渉しても大丈夫だったのだろうか。
「穂乃香の事情」
彼のために神様と作ったもの。
前回のお菓子作りが、まさかこんなところで役に立つとは。
出来栄えよりも、思いを込めて作ったということが大切なんだよな。 -
7月、御用人の良彦の持つ宣之言書に表れた天道根命は和歌山で神鏡を護る神様。和歌山に訪ねた彼はあまりにも神様らしい風貌だったが毎夜、自分の持つ簪に似た物をつけた女性の夢に怯え、薄れゆく記憶に不安を抱えていたー
◆初の長編!しかもちょっとミステリー。相変わらず、「神様もこうやって不安な夜を過ごすのかなぁ」なんて思ってしまうストーリー。まさか、大国主神と須勢理毘売美男美女カップルがまた引っ掻き回すと思いきやそんなことがあったとは。穂乃香ちゃん、がんばれ♪
「穂乃香、その想いは大切にしなさい」「憧れたり祈ったりするだけじゃ、望む未来は降ってこないわ。あなたの人生を決めるのは神じゃない。あなたの意志よ」須勢理毘売かっけぇー! -
面白かった。サクッと読了。
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シリーズ4作目は初の長編。最後まで飽きずに読ませてもらいました。神武東征か。この辺りの話もなかなか面白そうだと興味が出てくる話だった。単に頼まれたことの表面を見るのではなく、本質を考える良彦は、真の御用人にふさわしい!
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今日の発売を待っていました!
御用人シリーズ4、後書きにもありますが、今回は長編です。
舞台は和歌山、紀伊の国。
神武東征の歴史に隠された秘密。
勝てば官軍、ではないですが、
史実として残る歴史もあれば、
無かったことにされてしまう歴史もあるわけで。
そうやって隠されたり歪められたりした中にも
沢山の人が関わり、多くの想いがあったわけで。
今回のは、ちょっと切ないお話しでした。
モフモフ狐は健在です。
主人公も大きく成長します。
2巻で出た有名神が再登場。
楽しみながら、歴史と神道の勉強が出来るのも、お勧めポイントです(*^^*) -
初の長編だったけど、ミステリーっぽい要素もあり、読み応え充分だった。このシリーズは相変わらず日本の神話の勉強になっていい。
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「名草戸畔」「天道根命」。和歌山県。
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2017.1.16読了
シリーズ初の長編で、歴史ミステリーあり、家族愛ありのかなり読みごたえのある作品でした。紀国いまの和歌山を舞台に「名草の冠」いや簪にまつわる悲しいお話
ー 天道根命は、劣化したコンクリートに身を伏せ、額を押し付けたまま喉が裂けるほど泣き叫ぶ。
この地に生きたすべての者の歴史をお前が守れと言われた、
姉との最後の約束だったからだ。ー
切ない…(T^T)
が、相変わらず憎めない黄金や、個人的にはかなり応援したい穂乃香の今後も楽しみになってきた。