行列のできる不思議な洋食店 ~土曜の夜はバケモノだらけ~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
3.50
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本棚登録 : 167
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048655101

作品紹介・あらすじ

土曜の夜にバケモノたちが集う料理店がある。

ある土曜の夜のこと。
空腹を満たそうと自宅を出た女子大生の山嶺結は、自宅近くの商店街にひっそりと建つ洋風家庭料理店『すずらん』の前に立っていた。
木製の扉には「会員専用時間帯です」と書かれたサインプレートがかかっている。
うしろからやってきた他の客と話すうち、なし崩し的に彼女は店に足を踏み入れる。
そこで結が目にしたのは、バケモノ――いわゆる怪物、幻獣、妖精などと言われる存在で満席の店内だった……。
あなたも『すずらん』で、愉快なバケモノたちと一緒に、美味しい料理に舌鼓を打ってみるのはどうだろう。

感想・レビュー・書評

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  • 思った以上におもしろかったです。続編
    あったら買いですね。
    ファンタジーと料理のリアルが絶妙に混ざりあい、主人公の属性探しの要素もあり、登場人物もまだまだドラマを秘めていそうです。表紙の二人はその内付き合うんじゃないの? ヒューヒューだよ!(もとネタ分かる人いるかな)

  • 何を食べても味がしない、という主人公は
    ある日入ったレストランで『自分』を知ってしまった。

    連続短編で、登場者は世界中の人外。
    とはいえ、かなり有名所が出てきています。
    どういう種族? という説明を省くため、でしょうか?

    自分は人間だと思っていたのに違った、という主人公。
    一体何の種族か分からず、で判明するのが2話目。
    自分の趣味をこっそりと…というのは、人でも人外でも
    変わらないんだな、な3話目。
    そして主人公の湧き上がる衝動をどう解決させるのか、の
    ルーツも分かる4話目、で終了です。

    これも自分、あれも自分、と受け入れるのは簡単ですが
    そこまでが大変で。
    普通であっても、普通でなくても、そこは同じかと。
    死神さんが、種族的にも納得ですが
    ずれてて面白いですw

  • ひょんなことからバケモノたちの中に紛れ込む話は結構あるけど、主人公であるヒロインもそっち側だったのはちょっと珍しいかな。
    バケモノと食べ物という取り合わせ、好きな題材だけにサクサク読めて面白かった。
    出てくるメニューが美味しそうで、これはお腹がすく(笑)

    登場するバケモノたちもキャラが立っていていい味だしている。
    個人的にはイフリートのちょいワル親父が好き(笑)
    悪事が好きと言いながらなんだかんだとお人よしそうだ。

    ヒロインの正体は結構早い段階でわかった。
    でも、ヒロインの最初のバケモノたちの受け入れ方を見てると、こういう展開になるとは思わなかった。
    まあ、自分のことはやっぱり受け入れがたいんだろうね。
    でも、ラストの解決理由はあれでよかったんだろうか?
    なんだかちょっと弱い気がするな。
    それなら実家の食事やレモンに解決の糸口があった方が話としては面白かったかも。

    なんにしても物語は始まったばかりという感じがある。
    続編ってあるのかなあ?
    もしあるなら、吸血鬼の定番ネタである寿命の話とか、ヒロインの恋愛方面の話とかあるといいな。

  • 飯テロ小説は大好物であるため、表紙とあらすじから購入。4章しかないことに多少がっかりししながら読み始めたが、意外に楽しく読むことができた。

    主人公はぼっちの女子大生で、味覚障害があるため他人との距離をうまく詰められない。ふとしたことからあやかしだけが入れる洋食屋「すずらん」の常連となり……という話。

    出てくるあやかしがイケメンだけでなく、年齢も種族も様々で面白かった。味覚障害がヘビーなアクセントとなり、いい意味で物語の重石となっている。主人公も地に足のついた感じで悪くない。出てくる料理は家庭的なものが多く、味で魅せるというよりはストーリーと相まって魅せる感じ。一本テーマが通っており面白かった。

    続きがあるなら読みたい。

  • 面白かったです!
    『すずらん』、あったら通いたいです!
    結局、シェフとウェイターの正体はなんだったんでしょうか……
    笙くんと結ちゃんの関係はこれからどうなんっていくんでしょうか…。ユニくんが嫌う例の展開に……
    続編があったら読みたいです!
    そして、ロールキャベツが無性に食べたいです!

  • なんかバタバタするところもあるし物足りないところもあるし、細かいところを言い出したらいろいろあるんだけど、キャラも雰囲気もとても好きで、満足な読書タイムでした。笙くんは何かとおいしいキャラだったので、もっと掘り下げてほしかったかなー。続編もないみたいだし

  • おもしろくなかった

  • 食べ物の味がしないことにコンプレックスを持っていた女子大生が、ふとしたことで入った化物が集う洋食屋で味を取り戻し、自分の出自も再発見し、自分らしさを取り戻していく話。結構面白く、和んだ。

  • 面白かった。妖精とか死神とか人間でないものが人間にまざって集まる洋食屋さん。ドタバタコメディと思いきや終盤シビアな展開になって驚いた。

  • 【収録作品】骸骨男とカレーライス/オオカミ男と夫婦とトンカツ/ユニコーンとアロス・ネグロ/吸血鬼とロールキャベツ
    *たわいのない物語だが、キャラクターがユニークなので、後を引く読み心地がする。

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著者プロフィール

1982年生まれ。福島県出身。東京都在住。著書は『騙王』『謀王』『依頼は殺しのあとに』『ショコラの王子様』(いずれもメディアワークス文庫)など。

「2016年 『非モテなオレが5日間でヒロインと出会うまで 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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