- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048656795
作品紹介・あらすじ
『神様のメモ帳の』杉井光が贈るイノセント・ヴァンパイア・アクション!
血を啜る怪物《吸血種》を狩る、もうひとつの組織――浄血官。法を無視して無慈悲な駆除を続ける彼らと、あくまで法を遵守する捜査九課とは激しく対立していた。
そんな折、浄血官が拉致・殺害される事件が発生。恋人を殺されて復讐に燃える女吸血種の存在が浮かび上がる。
捜査九課の美しき《真祖(クドラク)》の少女・倫子とその相棒の一途バカ・紅朗は、復讐者を追い、複雑化する事件の中に迷い込む。やがてたどり着いた哀しい真実の前に、二人が選んだのは――。
感想・レビュー・書評
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このなんとも救いようの無い哀しい物語。
それでも灯る小さな希望の光。
それがあるからこの先も生きていけるのだと。
いや相変わらず実に作者らしいなあ。
うん、胸に沁みる。
シリーズ2作目。
倫子のライバルになりそうな浄血官の登場あり
善悪を超えた千年を生きる吸血種の登場ありで、
物語は更に深化していっている。
そんな状況では紅朗のボケも少々滑り気味で物語の暗さに埋没してしまった感がある。
それでも彼のその馬鹿正直さは何者にも変え難い。
紅朗は倫子にとってのある意味ヒーローであり救い手でもあるのだろう。
ラストのエピソードは非常に定番でありきたりだけど、それでもホッとしてしまう。
好きな場面が2つある。
紅朗が白麗に協力を申し込むが断られ、それでも空気を読めず「でも、なんとかなりませんか」と頼み込む場面。
その大切なことに向かって真っ直ぐな所が苦笑しながらもグッと来る。
もう一つは、倫子がいなくなった梨紗を一人では探せなくて戻ってきた警察署で刑事総出での捜査に圧倒されながら、自分が何者かを応える場面。
彼女は確かに周りとは違う怪物かもしれないけれど、でも一人ではないのだと。
その想いに胸が熱くなる。
さて、この物語はどこに向かっていくのか?
倫子や吸血種の未来に希望があって欲しいと願う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
内容紹介
『神様のメモ帳の』杉井光が贈るイノセント・ヴァンパイア・アクション!
血を啜る怪物《吸血種》を狩る、もうひとつの組織――浄血官。法を無視して無慈悲な駆除を続ける彼らと、あくまで法を遵守する捜査九課とは激しく対立していた。
そんな折、浄血官が拉致・殺害される事件が発生。恋人を殺されて復讐に燃える女吸血種の存在が浮かび上がる。
捜査九課の美しき《真祖(クドラク)》の少女・倫子とその相棒の一途バカ・紅朗は、復讐者を追い、複雑化する事件の中に迷い込む。やがてたどり着いた哀しい真実の前に、二人が選んだのは――。