神様の御用人 (5) (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
3.92
  • (59)
  • (124)
  • (64)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 705
レビュー : 87
  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048656825

作品紹介・あらすじ

御用人“本採用”となった良彦が今回は九州へ!?
累計90万部突破! 大人気シリーズ第5弾!

晴れて御用人の本採用となった良彦。しかしやっぱり交通費はゼロ。それでも今回は九州遠征までさせられて、あの夫婦神の板挟みに……!?
有名すぎる日本の英雄、強烈なお供を連れた七福神の一柱。彼らの御用のために、良彦は穂乃香の助けを借りながら走り回る。果たして二人の仲の進展は……? それに加えて、あの超現実主義神職に神様が恋わずらいってどういうこと!? 
もはやただの食いしん坊キャラになりつつある狐神・黄金と、そろそろ将来が不安な貧乏フリーター良彦が奔走する、大好評シリーズ第五作!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ああ~・・・。著者の別シリーズも読みたいなあ・・・。

    あいっかわらずの新刊なので、本がめちゃくちゃきれい・・・。それだけでウットリやけど、もちろん内容も面白かった。
    「下鴨アンティーク」や「からくさ図書館」、望月麻衣氏のシリーズほど京都を推してこない(?)ので忘れがちやけど、この話も京都が舞台でした。

    それにしても、当り前なんかもしれへんけど、神話に登場する神様ってみんななんらかの形でつながってるよねえ。
    親子はもちろん、叔父叔母とか、姑とか。
    今回もエビス神の眷属の馬が出ていたけど、「なんらかの形でつながって」いても、主従関係はあまりないような気がするのは、たまたま?

    神様の時代って、(神様界では)わりとみなさん平等なのかな~、などと思っております・・・。
    わからんけど・・・。


    これまでに登場した神様たちもサクサク登場するし、「からくさ図書館」と併せて、これで記紀に興味が出ないほうがおかしい!

    エビス信仰についての「神様講座」が面白かった~!!
    西宮神社と今宮戎神社にはおなじ「えべっさん」でも違う神様を祀ってるなんて、知らなかったわ!!


    どの神様も優しい。
    優しすぎる故に身動きがとれなくなる彼らを、良彦の「平成思考」(とかいうものはないけど、仮に)がバッシバッシ斬り捨てていきつつ、一番大切なところはぜんぶすくい上げていく良彦の「御用人ぶり」が、切なかったりほほえましかったりする。

    私たちが普段なにげなくやってることも全部、神様につながっていて、神様につながっているということは意味があるということなのだと読むたびに思うな~。

    今回は「掃除」。
    掃除は神業なんやって。人間は神様に生かしてもらっているから、穢れを祓い清める尊い仕事なんだそうだ。

    そう思うと、面倒臭い掃除もなんかこう、
    「ちゃんとせな、な!」
    と、思えるな。
    たとえそれが掃除機でガーッとであってもいいのかも。
    あ、でも、お掃除ロボットとなると、どうなんかな~。笑


    いい加減孝太郎くんに「御用人業」を、いうてもええんちゃうん! と、思うけど、ここを黙っていることもネタのひとつやからこのままなんかな。

    今回はやや客観的に孝太郎くんについても語られたので、キャッてなったわ。
    そろそろ孝太郎くん目線の話だとか、もっと孝太郎くんを掘り下げた話を持ってきてもらいたいねんけどな~。
    高校時代の二人の話でもいいよ!

    ちゅうかひつこいけど、早くカミングアウトしてくれ、良彦!!

    (隠す理由もわからんが・・・)


    良彦や神様たちとの会話はテンポがよくて面白い。
    ボケやツッコミもだんだん嫌味じゃなくなってきてるので、なお面白い。

    でも、誰かの気持ちを情況に乗せて伝えてくれる表現がとてもきれい。
    やっぱり小難しい言い回しなんてしないし、やたら
    「ここ、文章の盛り上がるところね!」
    などとお涙頂戴を誘ってきたりもせえへんねんけど、たとえば夕日が沈むという表現だけでもとてもきれいやなー、と、思った。(引用)


    何気なく書かれる心情も、さらっと読んじゃうけれども、こうやって繊細な表現ができるからさらっと読んでるんやろうな。
    あまりにさらっと読みすぎてつい流しそうになったけど、エピローグのような「予兆」が、何やら次の神様がスゴそうで、ドキドキするよね!

    これまた、これだけのヒントで
    「ああ、次の神様は○○やな・・・」
    と、察することができひん自分の知識量にも辟易するけどね! がんばって私!!

    ■■■■

    ■苔生

    (苔生す)こけ‐む・す【×苔▽生す】
    [動サ五(四)]苔が生える。また、年月を経て古びる。「―・した石畳」


    ■アビリティ【ability】

    能力。技量。


    ■例祭

    毎年きまった月日に行われる祭り。


    ■凌ぐ

    [動ガ五(四)]
    1 押し分けて前に進む。乗り越えて進む。「波濤 (はとう) を―・いで行く」
    2 困難や苦境などにじっと堪えて、なんとか切り抜ける。辛抱して乗り越える。また、防いで、堪え忍ぶ。「飢えを―・ぐ」「ピンチを―・ぐ」「風雨を―・ぐ」「日本の夏は―・ぎにくい」
    3 人を侮る。
    「何処 (どこ) までも人を―・いだ仕打な薬売は」〈鏡花・高野聖〉
    4 能力・程度などが他のものを追い抜いて上に出る。他よりまさる。「壮者を―・ぐ元気」「前作を―・ぐ傑作」「山頂雲を―・ぐ」
    5 押し伏せる。おおいかぶさる。
    「高山の菅の葉―・ぎ降る雪の消ぬとか言はも恋の繁けく」〈万・一六五五〉


    ■陸渡御


    ■諾う

    1 願いや要求を引き受ける。同意する。うけがう。
    「その甥の申し出を女に伝えることを―・わないわけにはいかなかった」〈堀辰雄・曠野〉
    2 服従する。
    「神八井耳命はぢて―・ひぬ」〈綏靖紀〉
    3 謝罪する。わびる。
    「是によりて百済国、辰斯王を殺して―・ひにき」〈応神紀〉

    (2016.09.03)

  •  神話と物語が近いというか、1巻の頃は、神話や神様の設定を説明しているなという箇所が目についたけれども、だんだんとごく自然に、身近な神様が出てくるお話になってきた。派手さはないけれども、日常に密着した八百万の神様という感じで好きだ。

  • 【御用人“本採用”となった良彦が今回は九州へ!? 大人気シリーズ第5弾!】

     晴れて御用人の本採用となった良彦。しかしやっぱり交通費はゼロ。それでも今回は九州遠征までさせられて、あの夫婦神の板挟みに……!?
     有名すぎる日本の英雄、強烈なお供を連れた七福神の一柱。彼らの御用のために、良彦は穂乃香の助けを借りながら走り回る。果たして二人の仲の進展は……? それ加えて、あの超現実主義神職に神様が恋わずらいってどういうこと!? 
     もはやただの食いしん坊キャラになりつつある狐神・黄金と、そろそろ将来が不安な貧乏フリーター良彦が奔走する、大人気シリーズ第五作!

  • ?天孫の鏡
    ?英雄、鳥を好む
    ?大地主神の恋わずらい?
    ?えべっさんの草鞋
    本採用になった良彦は、ただの御用聞きではないところが興味深い。
    私は?が一番好きだったかな。

  • 遂に倭建命が登場。どんどん面白くなってきた。

  • 代理から本採用になった主人公だが、やっている事は
    最初から何も変わりなく…。

    ぽろぽろと昔を忘れている神様が多くなっている、今回。
    全員きれいさっぱり…でしたが、どうにかこうにか。
    いやもう1話目からダメ男が爆走してました。
    妹を娶るつもりが姉までついてきた、という男神の
    驚きは分かりますが、その後はダメです。
    うっかり口にした事は、もう取り返しがつきません。
    謝っても確かに過去は変えられませんが
    関係は修復したりできます。
    何が駄目だったのか、どうしたらいいのか、は
    話し合わねばさっぱり分からない事。
    そこを怠ってはダメです。

    2話目は、あの有名な…でしたが、これはもう
    時代を考えたら仕方がない感情かな? と。
    どれほどアピールしても、恐怖心は抜けませんし。
    もっと大好きアピールをすべきだったのか…。
    それはまったく分かりませんけど。
    こればっかりは気持ちの持ち様?
    心が狭い、と言われればそれまでですが。

    恋多き女、とはいいますが…な落ちの3話目。
    完全にアイドルにきゃ~きゃ~言ってる状態で…。
    まぁ本人が楽しい程度に終わっていれば
    大丈夫、ではあると思います。
    神様って、人の都合を考えてない、なのか
    単なる女のわがままなのか、な話でした。

    4話目は、何だか悲しい感じでした。
    別れは悲しいものながら、楽しかった日々が
    きれいに残っているものです。
    思い出を探す神様と、神様を探すこちら側。
    相変わらず、狐さんは食べ物を食べてましたが
    お金を持ってないという事は…どこから失敬?

    そういえば、狐さんのダイエットはどうなったのか。
    遠目から見たら柴犬という事は
    まだまだ時間がかかるのでしょう。

  • 2018年1月15日読了。今回有名な神様が出てきて、この神様にこんな過去があったのねと思いながら読んでいました。今回も心温まるストーリーを4話ありがとうございました。ほのかちゃんがどんどん可愛くなっていくのが、たまりませんね。

  • 2016/1/7

  • 御用人代理人から本採用になったものの、あまり代わり映えしないなぁ…と思いきや、何ですか?最後の
    「今までとは比にならぬほどの、神の深遠たる苦悶と嘆きを背負うこととなるぞ」という終わり方。
    う〜ん、次巻が気になる…
    ここまで引っ張って来たのだから見せてください。深遠な神の世界を!

  • のんびりとした感じ。
    良彦のお財布事情とか、このままフリーターでいいのかとか、そんなラノベ的でない余計なお世話的な心配をしながら読了。

全87件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

浅葉なつ(あさば なつ)
2010年「空をサカナが泳ぐ頃」で第17回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞受賞、同作でデビュー。2013年に刊行された『神様の御用人』がシリーズ化され、コミック化されるヒット作・代表作となった。
その他代表作に、『山がわたしを呼んでいる!』『サクラの音がきこえる―あるピアニストが遺した、パルティータ第二番ニ短調シ』など。

神様の御用人 (5) (メディアワークス文庫)のその他の作品

浅葉なつの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印

神様の御用人 (5) (メディアワークス文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする