神様の御用人5 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.93
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本棚登録 : 972
レビュー : 99
  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048656825

作品紹介・あらすじ

御用人“本採用”となった良彦が今回は九州へ!?
累計90万部突破! 大人気シリーズ第5弾!

晴れて御用人の本採用となった良彦。しかしやっぱり交通費はゼロ。それでも今回は九州遠征までさせられて、あの夫婦神の板挟みに……!?
有名すぎる日本の英雄、強烈なお供を連れた七福神の一柱。彼らの御用のために、良彦は穂乃香の助けを借りながら走り回る。果たして二人の仲の進展は……? それに加えて、あの超現実主義神職に神様が恋わずらいってどういうこと!? 
もはやただの食いしん坊キャラになりつつある狐神・黄金と、そろそろ将来が不安な貧乏フリーター良彦が奔走する、大好評シリーズ第五作!

感想・レビュー・書評

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  • ああ~・・・。著者の別シリーズも読みたいなあ・・・。

    あいっかわらずの新刊なので、本がめちゃくちゃきれい・・・。それだけでウットリやけど、もちろん内容も面白かった。
    「下鴨アンティーク」や「からくさ図書館」、望月麻衣氏のシリーズほど京都を推してこない(?)ので忘れがちやけど、この話も京都が舞台でした。

    それにしても、当り前なんかもしれへんけど、神話に登場する神様ってみんななんらかの形でつながってるよねえ。
    親子はもちろん、叔父叔母とか、姑とか。
    今回もエビス神の眷属の馬が出ていたけど、「なんらかの形でつながって」いても、主従関係はあまりないような気がするのは、たまたま?

    神様の時代って、(神様界では)わりとみなさん平等なのかな~、などと思っております・・・。
    わからんけど・・・。


    これまでに登場した神様たちもサクサク登場するし、「からくさ図書館」と併せて、これで記紀に興味が出ないほうがおかしい!

    エビス信仰についての「神様講座」が面白かった~!!
    西宮神社と今宮戎神社にはおなじ「えべっさん」でも違う神様を祀ってるなんて、知らなかったわ!!


    どの神様も優しい。
    優しすぎる故に身動きがとれなくなる彼らを、良彦の「平成思考」(とかいうものはないけど、仮に)がバッシバッシ斬り捨てていきつつ、一番大切なところはぜんぶすくい上げていく良彦の「御用人ぶり」が、切なかったりほほえましかったりする。

    私たちが普段なにげなくやってることも全部、神様につながっていて、神様につながっているということは意味があるということなのだと読むたびに思うな~。

    今回は「掃除」。
    掃除は神業なんやって。人間は神様に生かしてもらっているから、穢れを祓い清める尊い仕事なんだそうだ。

    そう思うと、面倒臭い掃除もなんかこう、
    「ちゃんとせな、な!」
    と、思えるな。
    たとえそれが掃除機でガーッとであってもいいのかも。
    あ、でも、お掃除ロボットとなると、どうなんかな~。笑


    いい加減孝太郎くんに「御用人業」を、いうてもええんちゃうん! と、思うけど、ここを黙っていることもネタのひとつやからこのままなんかな。

    今回はやや客観的に孝太郎くんについても語られたので、キャッてなったわ。
    そろそろ孝太郎くん目線の話だとか、もっと孝太郎くんを掘り下げた話を持ってきてもらいたいねんけどな~。
    高校時代の二人の話でもいいよ!

    ちゅうかひつこいけど、早くカミングアウトしてくれ、良彦!!

    (隠す理由もわからんが・・・)


    良彦や神様たちとの会話はテンポがよくて面白い。
    ボケやツッコミもだんだん嫌味じゃなくなってきてるので、なお面白い。

    でも、誰かの気持ちを情況に乗せて伝えてくれる表現がとてもきれい。
    やっぱり小難しい言い回しなんてしないし、やたら
    「ここ、文章の盛り上がるところね!」
    などとお涙頂戴を誘ってきたりもせえへんねんけど、たとえば夕日が沈むという表現だけでもとてもきれいやなー、と、思った。(引用)


    何気なく書かれる心情も、さらっと読んじゃうけれども、こうやって繊細な表現ができるからさらっと読んでるんやろうな。
    あまりにさらっと読みすぎてつい流しそうになったけど、エピローグのような「予兆」が、何やら次の神様がスゴそうで、ドキドキするよね!

    これまた、これだけのヒントで
    「ああ、次の神様は○○やな・・・」
    と、察することができひん自分の知識量にも辟易するけどね! がんばって私!!

    ■■■■

    ■苔生

    (苔生す)こけ‐む・す【×苔▽生す】
    [動サ五(四)]苔が生える。また、年月を経て古びる。「―・した石畳」


    ■アビリティ【ability】

    能力。技量。


    ■例祭

    毎年きまった月日に行われる祭り。


    ■凌ぐ

    [動ガ五(四)]
    1 押し分けて前に進む。乗り越えて進む。「波濤 (はとう) を―・いで行く」
    2 困難や苦境などにじっと堪えて、なんとか切り抜ける。辛抱して乗り越える。また、防いで、堪え忍ぶ。「飢えを―・ぐ」「ピンチを―・ぐ」「風雨を―・ぐ」「日本の夏は―・ぎにくい」
    3 人を侮る。
    「何処 (どこ) までも人を―・いだ仕打な薬売は」〈鏡花・高野聖〉
    4 能力・程度などが他のものを追い抜いて上に出る。他よりまさる。「壮者を―・ぐ元気」「前作を―・ぐ傑作」「山頂雲を―・ぐ」
    5 押し伏せる。おおいかぶさる。
    「高山の菅の葉―・ぎ降る雪の消ぬとか言はも恋の繁けく」〈万・一六五五〉


    ■陸渡御


    ■諾う

    1 願いや要求を引き受ける。同意する。うけがう。
    「その甥の申し出を女に伝えることを―・わないわけにはいかなかった」〈堀辰雄・曠野〉
    2 服従する。
    「神八井耳命はぢて―・ひぬ」〈綏靖紀〉
    3 謝罪する。わびる。
    「是によりて百済国、辰斯王を殺して―・ひにき」〈応神紀〉

    (2016.09.03)

  •  神話と物語が近いというか、1巻の頃は、神話や神様の設定を説明しているなという箇所が目についたけれども、だんだんとごく自然に、身近な神様が出てくるお話になってきた。派手さはないけれども、日常に密着した八百万の神様という感じで好きだ。

  • 【御用人“本採用”となった良彦が今回は九州へ!? 大人気シリーズ第5弾!】

     晴れて御用人の本採用となった良彦。しかしやっぱり交通費はゼロ。それでも今回は九州遠征までさせられて、あの夫婦神の板挟みに……!?
     有名すぎる日本の英雄、強烈なお供を連れた七福神の一柱。彼らの御用のために、良彦は穂乃香の助けを借りながら走り回る。果たして二人の仲の進展は……? それ加えて、あの超現実主義神職に神様が恋わずらいってどういうこと!? 
     もはやただの食いしん坊キャラになりつつある狐神・黄金と、そろそろ将来が不安な貧乏フリーター良彦が奔走する、大人気シリーズ第五作!

  • 前作で御用人代理から本採用に昇格された良彦。
    でも、本採用になったからといって交通費がでるとか日当がでるわけではなく、処遇は変わらず。。。
    依頼人の一人、倭建命・・・この人、神話の話とはいえ可哀そうだよね。父親のために頑張っているのに、その父親は恐れるばかりでまったく愛してくれず。。。

    穂乃果は良彦にはっきり好意を持っているけど、良彦はどうなのかな?孝太郎に言われたことで改めて意識しているみたいだけど、やっぱり女子高生ってのがねぇ。。。

  • 今回の神様はビッグネーム揃いでした。
    穂乃香の出番が多くて楽しかったのと、孝太郎や遥人が出てきて客観的に穂乃香と良彦の関係が見えるシーンもあり。良彦がいつまでもたっても、バイトで御用人仕事も緩くこなしていってるのが、このシリーズらしい内容でした。

  • 正式御用人になって、九州への遠征です
    ちょうど昨年、私自身も鹿児島、宮崎へ出張があり、ついでに、西都、新田神社へ行ったのでなんだか感慨深い

    えべっさん詣りをした時に、西宮系のえべっさんと今宮系のえべっさんがあるのは知ってました
    なので、作者様の巻末の通天閣まで行ったのに今宮スルーの話にクスッ

  •  2016-05-11

  • 浅葉なつさんの「神様の御用人5」読了。今回は邇邇芸命(ににぎのみこと)と妻の木花之佐久夜毘売の「天孫の鏡」、倭建命が鳥に憧れる「英雄、鳥を好む」、大地主神と孝太郎のお話「大地主神の恋わずらい?」、エビス様こと蛭児大神の「えべっさんの草鞋」の四話でした。エビスビールのエビス様が歩けなかったこととか全然知りませんでした。この話だけエビス様の回想が中心にあって、とても胸熱な良いお話でした。良彦と穂乃香の距離も近づいてきて、ほっこりしました。次巻も楽しみに読みます。

  • 神様を人間臭い悩みを持つ存在としてエピソードを付与する構成がすっかり安定し、登場人物の心構えや関係性も進化してますます面白くなってきた。
    ですが、それよりも特別な時だけ勝手な願い事をするのではなく常日頃から神様の存在を心の片隅にでもいいから、ほんの少しでも意識して暮らしましょうというメッセージに共感する。

  • 知ってる神様ばかり…!こんな人たちだったとは。

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著者プロフィール

第17回電撃小説大賞で<メディアワークス文庫賞>を受賞。「空をサカナが泳ぐ頃」でデビュー。

「2021年 『【ドラマCD付き特装版】神様の御用人10』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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