青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない (電撃文庫)

著者 :
制作 : 溝口ケージ 
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
4.61
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本棚登録 : 66
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048658911

作品紹介・あらすじ

初恋相手「翔子」と中学生「翔子」。
ついに明かされる「二人の翔子」の秘密とは――? シリーズ第6弾!

「ふたりはいつから同棲してるの?」
こたつを囲んで左には初恋相手の翔子、右には現在進行形でおつきあい中の麻衣。クリスマスまで1ヶ月をきったその日、やむなく始まった翔子との同居生活が麻衣にばれ、咲太は人生最大の窮地に立たされていた。
そんな中、中学生翔子が病状の悪化により入院していることが発覚する。
「おとなになることは、わたしにとっての夢でした」
そう語る翔子の運命は――。
麻衣と咲太の仲に入った亀裂の行方、そしてついに解き明かされる「大人翔子」と「中学生翔子」の秘密。空と海に囲まれた町で始まる僕らの恋の物語、緊迫のシリーズ第6弾がついに登場!

感想・レビュー・書評

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  • 心が震えている。緊張と衝撃で。
    こんなに苦しい話になるなんて。

    前巻での”かえで”の喪失もほんとに苦しかった。
    なのに、今度は究極の二択だよ。しかもラストが……

    今巻はいよいよ翔子さんが全てを語る事になるのだけど、それは翔子さんだけでなく、咲太にも深く関わってくる展開。
    翔子さんが未来からきたのは予想できていた。
    いや、最初は分裂の方だったのかとダマされたけど。
    でも、彼女が手術を受けることができたという話を聞いても、少しも安心できなかった。
    だって伏線があったから。
    その提供者は誰だろうと思った。
    真っ先に思ったのは麻衣。
    でも違った。
    そうか、そう来たか。

    そこからのいわば究極の二択は、咲太の揺れる想いがすごく痛くて、どっちもが実現してほしいと思っても、でもどちらかは諦めないといけない事実に心が悲鳴をあげる。
    しかも麻衣のあんな感情剥き出しの叫びはシリーズ通じてホントに初めてだ。
    だから一旦は生きたいと願い、けれど見せつけられた翔子ちゃんの現実。
    だから咲太は、何もせず黙って過ごすことなんかできず、とにかくその場に急ぐのだ。
    その彼の元に、その究極の二択は、けれど最後の最後で全く別の選択肢を示す。
    衝撃の選択肢。
    ここでもう一度思った。
    そうか、そう来たか。

    でもこれは、咲太が絶対に選ばない選択肢。
    一つも望まない選択肢。
    ならば、なにをすればいいのか、どの道を選べばいいのかわからなかった今巻とは違い、次巻、咲太のすべきことは決まっている。
    大切な人を取り戻し、すべての問題を解決するために、ガムシャラに進むしかない。
    どんな思春期症候群だって構わない。
    物理法則なんてクソくらえだ。
    そういう次巻が見たい。
    きっと叶えてくれると信じて待つ。

    鍵はもしかしたら、翔子ちゃんの将来予定表かもしれない。
    だって、あれの納得いく説明がつかないから。

    いろいろ苦しかった巻だけど、金沢での麻衣とのやり取りにはニヤニヤさせてもらったし、翔子さんとの掛け合いも楽しかった。
    次巻が待ち遠しい。

  • デートのダブルブッキングが発生した辺りの展開で思わず前作「さくら荘のペットな彼女」を思い出してしまったけど、咲太は空太と違ってどちらを選ぶかは迷わないんだな~と思いながら見ていたら予想外の展開に
    なるほど、胸の傷の秘密についてはすっかり騙されたなぁ。これまでの思春期症候群の発症には自己嫌悪とか関係していたし、咲太の現象が発症したタイミングも違和感が無かったから全く疑っていなかったよ

    これまでの問題では泰然としていた咲太が最後の最後に慟哭してしまったのが、前巻の話だったけど今回は更に踏み込んで翔子と自身の命を天秤にかけることに。
    デートの待ち合わせなら全く迷わずに決められる咲太にとっても重い問題。最初は自覚しないまま答えを決めてしまったのにその後の麻衣の涙で本当の心が顔を出してしまう展開はなんとも言えない。しかもその本心を打ち明けた相手が問題の中心にいる翔子になってしまったのはこれまでの咲太の自制心を思えばとても意外だった
    そのまま咲太生存の方向で進むのかと思いきや、翔子の病室を見たことでいつもの調子で心を決めたのは、思わずそれでいいのかと言いたくなるけれど今回の問題について正しい答えなんて存在しないもんなぁ…
    それでもラストのあの選択はどう考えても間違っている訳で。おそらく次巻で描かれるのは思春期症候群なんて関係ない純粋な生と死の問題だろうけど、それに対してどのような答えを出すのかな

    そう言えばプリントに書かれていた将来スケジュール。あれって結局どうして出現したんだろう?もしかしてそこに一発逆転の鍵があるのかな?

  • 神知る的な展開で永遠に続くと思われたこのシリーズも完結に向けて動き出した感じで辛い。
    中盤まではいつもの青ブタな感じでノホホンと読み進めていたのですがそこからの展開は一気でした。ああ…あの伏線はここで回収なんだ…と感心しつつも残酷なお話でした、天使ちゃんもビックリです。そりゃ泣きますって。
    次の巻が出てから読むべきだったかな、待てない。

  • 青春ブタ野郎シリーズ最新刊。翔子さんと舞との同棲の巻!いやいや、間違ったことは言ってませんよ?咲太の思春期症候群の原因がついに今巻で明かされるのだけれど、今まで全く気付かなかった。舞と咲太のお付き合いの様子はいい感じ。互いを思いやって時に喧嘩して、必要な時には沈黙して、一歩ずつ共に前へ歩んでいこうとする姿が地に足が着いていて良い。でも、あぁぁそうなるのかぁ……。続きが気になる。

  • うわあああ麻衣さあああん!と、まーたとんでもない引きで終わってくれたラストはさておき。ようやく?物語の鍵となる翔子メイン回です。いきなり修羅場ったけど特段咲太がひどい目に遭うことはなかったとさ。たまに見せる麻衣さんの正妻オーラがいい感じ。謎が紐解かれていく様は心地よかったけど、その分苦しい絶望的状況も浮き彫りになっていくわけで。そんな中、それぞれがそれぞれを想い行動した結果がこのラスト…続きはよ。今回のゲストは大人二人でした。てか(やっと)結婚するのかよー。

  • もし自分の死で大事な人を助けられるとしたら、もしその死によって自分の最愛の人が悲しむとしたら…"善く生きる"ためにどっちを選ぶんでしょうか?一ヶ月土下座して前作ヒロインの純潔を散らしたド畜生空太くんとは段違いですよ!だんち!

  • 麻衣さん比重大の巻。ていうか、このシリーズで自分が麻衣さんに感情移入してることが多かったことを気付かせてくれた巻。

    そして後半の方で3回くらい打ちのめされた感じ。重く長引く。

    読み続けてるシリーズ本はどれも毎回最新刊を読む前に前巻を読み返すんだけど、この本は読みたくない。辛い。

    ...とか言いつつ、電子版もポチッてしまった。いま、何度も読み返してるとこ。。

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著者プロフィール

1978年生まれ、神奈川県出身の作家。代表作は『さくら荘のペットな彼女』。

「2018年 『青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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