ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.10 (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 122
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048659147

感想・レビュー・書評

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  •  新年度を迎えて、新入部員を獲得しようとあくせくする10巻である。物語は今回も現実とネトゲ上がリンクしながら展開し、新入部員が得られなければ廃部になると、結構な苦境に陥っている。それが最後の最後でウルトラCの解決策を繰り出して切り抜けるのだから、相変わらず正統派な物語だと深く感心させられた次第である。
     シリーズ全体で考えると、今回は下級生の顔見せ回になるのだろう。部活に関与するようになるキャラは実質一人だけだが、それぞれ出てきたキャラにきちんと名前が付けられているところを見ても、今回だけで使い捨てすることは考えづらい。
     これからどう展開していくのかにも期待が持てる顔見せ回であった。シリーズ全体で考えなくとも、この巻単体で大変楽しく、それでいてコンパクトな内容である。両面で見て、星五つの評価は固いところだろう。


    ※2016年5月24日の再読記録を転載しておく。
     なお、来月6月に新刊が発売されることをここに付記しておく。ついでに言えば、書き下ろし小説同梱のBlu-ray一巻も発売されるため、聴猫さんはお忙しいかぎりである。

     TVアニメ放映開始と共に発売された十巻は、新年度の部員勧誘にまつわる物語。廃部の危機とギルドの混乱に立ち向かう物語は、終盤になかなか目を瞠るような展開を導入してくれていて、再読でも楽しく読ませていただいた。
     オン・オフの二重構造の物語はどちらも楽しく展開していて、特に中盤の頃のギルド・アレイキャッツのチャットなどは本当に楽しく描かれている。たぶん作者さんも楽しく描いていたのではないだろうか。ギルメンが多い状況ならではの混沌とした状況は、ボケツッコミのバランスがよく取れていた。
     そうしたディテールと、これからに期待したい新キャラの登場も含めて魅力的な巻であり、星五つの評価は再読でも変わらない。
     聴猫さんはキャラの無駄遣いをあまりしない一方で、かなり長いスパンでもってその立場を入れ替える傾向があるので(今回のセッテさんなどは都合九巻を消化しての立場の変更だ)、本当に新キャラの活躍には期待したいところだ。

  • 猫姫さんマジ猫姫

著者プロフィール

第18回電撃小説大賞〈金賞〉受賞。同受賞作『あなたの街の都市伝鬼!』でデビュー。他のシリーズに『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』シリーズがある。

「2020年 『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った? Lv.21』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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