おんみょう紅茶屋らぷさん ~陰陽師のいるお店で、あなただけの一杯を~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 274
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048659635

作品紹介・あらすじ

そこは陰陽師のいる不思議な紅茶屋。
明日をひらく魔法の紅茶、お淹れします。

人気の街、吉祥寺。でもあなたが道に迷ったとき、人知れぬ場所にひっそりと隠れている不思議な紅茶屋に、出会うかもしれません。
あたたかな空気に満ちたその紅茶屋の店主は、優しい微笑みでお客さんを迎える、その実ちょっぴり辛辣なところもある陰陽師の青年。
就活に疲れた女子大生、迷える若い恋人たち、結婚を前に危機に陥ったOL――それぞれの道で戸惑う人たちに、そしてあなたに。
不思議であたたかな「紅茶屋 らぷさん」で、陰陽師が淹れる運命の一杯、いかがですか?

感想・レビュー・書評

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  • 【そこは陰陽師のいる不思議な紅茶屋。明日をひらく魔法の紅茶、お淹れします。】

     人気の街、吉祥寺。でもあなたが道に迷ったとき、人知れぬ場所にひっそりと隠れている不思議な紅茶屋に、出会うかもしれません。
     あたたかな空気に満ちたその紅茶屋の店主は、優しい微笑みでお客さんを迎える、その実ちょっぴり辛辣なところもある陰陽師の青年。
     就活に疲れた女子大生、迷える若い恋人たち、結婚を前に危機に陥ったOL――それぞれの道で戸惑う人たちに、そしてあなたに。
     不思議であたたかな「紅茶屋 らぷさん」で、陰陽師が淹れる運命の一杯、いかがですか?

  • 古野まほろ最新作。こっちもシリーズものになるのかな?
    紅茶や陰陽道といったモチーフは過去の著作にも登場したものだが、ストレートなライトノベルのフォーマットで新作が出るとは思わなかった。
    タイガの新シリーズにしろ、本作にしろ、今月刊行のものはどちらも新鮮。

  •  らぷさん、という響きから、紅茶好きの身としてはラプランスーチョンが即座に連想され、そのクセから通向けとも言われるその紅茶の名の略称をタイトルに選んだのだろうと思い、紅茶好きの心をくすぐられて手に取った。

     しかしながら、その意味は紅茶の名称ではなく「欠片」。

     紅茶と陰陽道を絶妙に絡め、登場人物の欠片を埋めていく、そんな話であった。
     神道と紅茶に興味があり、また古来の占術にも興味がある私としては、とても興味深く読むことができた。作者の紅茶と陰陽道に関する知識の深さには感服である。

     紅茶が好きな方にも、陰陽道が好きな方にもオススメな一冊。

  • 魂が離れかかっている程に気持ちが不安定な人だけがたどり着ける、陰陽師がいる紅茶屋のお話

    住みやすいと人気の街である吉祥寺
    普通は行くことができない、しかし店が欲する人だけたどり着ける紅茶屋らぷさん
    陰陽師がいるそのお店は、気枯れた人を紅茶で癒やし、占星術などで問題解決の糸道を示してくれる不思議な存在

    父の期待に応えられない女子大学生
    周囲に不幸を招くという女子高生
    何かと理由をつけて結婚式を延期した彼に悩む書店員

    彼女らは何に悩み、原因は何なのか?
    自らを語ることで解かれる因果の物語


    5年前くらいに一度読んでいて、続編を買ったので一気に読んでしまおうと改めて再読
    内容はほとんど覚えてなかったわ
    「一巻で完結してねーじゃん。続編を読む時に読み返すだろうなぁ」と記憶の片隅に追いやったような気がする
    蠱毒のイモムシは珍しいので記憶に残ってたけどね

    ってか、古野まほろの小説を読んだのは今作が初めてなんだよね
    紅茶や陰陽道に関する蘊蓄がこれでもかと詰め込まれている感じ、嫌いではない


    急いでいる動物を追いかけて異世界に迷い込むというのは不思議の国のアリスをモチーフなんだろうか?
    ま、これは牛の式神だし、お茶会ではなく茶商だけどね

    人を見ただけで詳細なホロスコープが分かってしまうという設定はぶっ飛びすぎている
    陰陽師がそれできたら何でもできてしまうではないか
    けど、最初から「そういう人だ」と言われてしまえば納得するしかない
    のっけからファンタジー描写をしている設定に、明確な理由を求めてはいけない
    (本当にファンタジーという認識でよいのですよね?)

    陰陽師兼店長の本多正朝
    そして、姉と呼ぶ本家の人

    蠱毒にしても黒い本にしても、正朝さんの求めている物というか、追っているのは人なんでしょうねぇ

    佐々木英子さんが期せずしてたどり着いてしまったのは、これもまた必然な理由があったりするんだろうか?

  • サンドイッチのレパートリーがいろいろあって美味しそう

  • 20.11.15読了
    設定は多分良い。
    が、書き方が分かりづらいのか、読みづらい。もっと紅茶のよさが全面に出てきてもよいのに…とおもった。

  • 面白かった

  • 陰陽師×紅茶、、なんとも素敵な組み合わせ♩♬♡
    陰陽道の知識も紅茶の知識も無いけど、読んでいくと「そーなんだ!」って勉強になる!!読了後はほっこりする( ˙꒳​˙ )!シリーズ物みたいなので2巻目も早く読も!

  • 最初に読んだ古野まほろ作品がこれで良かったかどうかは謎ですが、陰陽師の五行をうまく取り入れ(説明が丁寧で優しいです)アニメにしたら可愛いだろうぬいぐるみのような式神をうまく使って、悩みのある人をうまく導く連作短編になっていました。どれも軽くさらさらっと読めるけれど抱えている悩みは意外に重く、メディアワークス文庫にぴったりなのではないかと思います。せっかく作者が紅茶好き(缶好き?)なのでもっと紅茶に関する蘊蓄を聞きたかったです。むしろサンドイッチに詳しくなったかも。続編が出たようなので続きも読んでみます。

  • 人気の街、吉祥寺にどう歩いても行き着けない、
    不思議な霧の街角に
    あなたが道に迷った時、
    どうしていいか困った時、
    その紅茶屋は現れます。
    そこは陰陽師のいる不思議な紅茶屋。
    明日をひらく魔法の紅茶、お淹れします。

    個人的に勝手にメディアワークス文庫は
    ラノベと文芸の間くらいにあるのかな…と
    思っていたのであまりにライトというか
    コミカルすぎて驚きました…
    ラノベなのか…そう言われればそうか…

    ぬいぐるみの式神とか可愛いし
    陰陽道や紅茶の知識は面白いのですが
    ちょっと主人公二人が好みでない…
    1話目で登場した自殺まで考えるほど
    思い詰めていたお客さんが
    2話目でバイトになって扇子でツッコミを
    入れているのに戸惑いが…
    あと、語り手が誰なのかわからなくなることが
    あって私には合わなかったです。残念。

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著者プロフィール

東京大学卒。リヨン第三大学法学部第三段階専攻修士課程修了。元警察官僚。2007年『天帝のはしたなき果実』でデビュー。以後続く「天帝シリーズ」は、高校生、大学生を中心に熱狂的なファンを獲得。他著作に『絶海ジェイル』『背徳のぐるりよざ』『その孤島の名は、虚』など。

「2022年 『老警』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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