強くないままニューゲーム (2) Stage2 アリッサのマジカルアドベンチャー (電撃文庫)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 157
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048660075

作品紹介・あらすじ

俺と敷島の二人で、どうにか成し遂げた『ゲームクリア』は、次なるステージのスタートでしかなかった。延々と繰り返される『ゲームオーバー』を経て、ついに巨大怪獣を倒した俺と敷島が、ほっと一息ついたのも束の間。「セーブしました」というメッセージと、謎の「スキル獲得」イベントが発生した。そう、ステージ1をクリアしたとしても、この『ゲーム』の世界から抜け出すことはできなかった。つまり、次なる敵がやってくるのだ。それは、大量の刺客を擁する『ラットマン』と、血の雨を降らせてくる『ねずみおとこ』だった。『ルート分岐』まで引き起こした非情極まりないこの状況は、残念ながら『現実』だった。俺と敷島の、強くないままの『ゲーム』は繰り返される。

感想・レビュー・書評

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  • 犠牲を出すか皆を守るか。
    彼にあって彼女に足りないのは誰かを思う気持ちだけかもしれないが、これが一番の相違なのかもしれないな。
    最後のスキルは結局どちらが使ったものなのか、彼女と彼が選ばれた理由も気になるな。

  • 藤ルートが正道で敷島ルートが外道か。 藤は被害抑制を第一にするのに対し、敷島はクリアを第一にするという対比。 良心という論理誤謬を起こさない敷島の苛烈な選択とその結果に驚いた。 ver.upして新しいルールやスキルが追加になり、異なるスタートラインを持つ二人の主人公は次の敵にどう立ち向かうのか楽しみです。が、2013年以降続刊してないということは…

  • Bルートのダークさ、悲壮感が前巻以上に際立ってきた。
    Aルートとの乖離がこれからもっと広がるんじゃないかと懸念。

    クロクロと並んで続刊が楽しみなシリーズ。

  •  Aルートでは藤くんが、他人の命について葛藤しながらも、困難に立ち向かい乗り越える熱い主人公をしていて、読後感もわりと爽快感がある。
     
     だが、Bルートは全体的に読んでいて心を抉られる。Bルートの敷島さんは前回の怪獣退治で心のバランスが崩れてしまったようで、犠牲を出すことに躊躇しなくなってしまっていて、読んでいて辛い。犠牲が最小限のAルートとの対比で、Bルートはゲームクリアを優先してある程度犠牲を出すことは前回から分かっていたつもりだが、今回ここまで悲惨な結果になるとも思わなかった。藤くんが語り手なのに、無力で、それゆえ卑屈になっているのもきつい。Aルートでは、スキルと勇気でけっこうかっこいい主人公をしているだけになおさらである。 
     Bルートがあるから、Aルートが引き立つというのは分かるし、逆もまたそうなのではあるが、Bルートの悲壮感は読んでいてきついものがある。殺伐とした場を和ましてくれる山崎さんも、Bルートではほぼ確実に退場してしまったようだし、3巻はさらにひどいことになりそうで怖い。こういうダークな雰囲気が入間さんらしいといえば、入間さんらしくて、おもしろいし、続きも絶対に読むつもりだけど、胃に悪い展開だな。
     
     後、スキル関連のスターシステムで思わずにやけた。トカゲの王関連の追加スキルはこれからもでてきそうなので期待している。

  • 敷島怖可愛い、山崎可愛い、アリッサには頑張って欲しい。

  • 一冊の本に藤が主人公のルートと敷島が主人公のルートの二つの物語が入っていて面白い。

    特に敷島ルートの敷島のぶっ飛び具合が好き。
    敷島が頼りになりすぎて藤がどんどんとへテレ化している気がする。

  • 1冊に2つのお話が入ってるみたいで面白かった。 描写が相変わらずだと思うけど私はそれが好き。

  • それぞれ主人公なった別に進行してるのが設定の別視点が見えて面白い。ゲームらしさを感じます。

    お互い大切にしてるものが違うために展開も状況変化していく。そうしてスマートな解決方法が正しいわけじゃないなんてことを示唆しているようにも見える。

    たぶん、藤ルートは難易度が高く、敷島ルートは難易度が低くなってるだろうなぁ。

    中間のシナリオは何処かで補完されるんだろうか。
    さて、俺より強いやつに会いにいきましょうか。

  • 個人的に入間さんの作品で今一番好きなシリーズ。
    まさかの前巻からネクストステージでスキル実装。
    あれ?何か見覚えあるんですけど…「眼球の色を変化させる」とか「背中から翼を生やす」とか…
    聖戦士ルートの敷島さんはかわいいなあ。悪い子敷島さんは頼りになるけど藤くんが卑屈になっててなんともはや。
    しかし『お前より強いやつ』って…。

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著者プロフィール

電撃文庫『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』『電波女と青春男』シリーズなどを執筆

「2023年 『安達としまむら(5)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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