記憶の檻 (B‐PRINCE文庫)

著者 : 千島かさね
制作 : 旭炬 
  • アスキー・メディアワークス (2013年12月7日発売)
3.50
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  • レビュー :6
  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048660945

作品紹介

知る人ぞ知る帝都一の高級男娼館・紅楼夢。そこを訪れた天才株屋の幹弥は、心が壊れ記憶をなくした男娼・環を指名する。ある事実を隠し「一緒にここを出よう」と提案した幹弥に、環はただ一つ覚えていることを伝える。それは、自分と同じ指輪を持つ人と交わした約束だった。捨てた自分の過去に絶望する幹弥は、環をただ抱きしめ…。官能と秘密が織りなす大人の愛。

記憶の檻 (B‐PRINCE文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 書生として、居候している有馬が密かに想いを寄せているのは、その家の嫡男の環。
    医師を目指している有馬は環に慕われ、次に会うときは有馬が医師になったときと、想いを込めて揃いのリングのひとつを有馬に渡す。
    有馬は約束を守るべく、環と離れてからも勉学に勤しんでいたが、環の家が大変になっていると聞き、駆けつけたときには、環は息をしておらず―。

    互いに両想いなのに、離れなければならなかった二人。
    環を助けるため、有馬という名を捨て、医師になる夢も捨て、唯一のリングを手放して金に換え、株で財を手に入れたのに、環を探せたときには記憶を失い、男達に躯を売る男娼となっていて…。

    とても切ないお話でしたが、ラストは一緒に暮らすようになったそれだけで、幸せだと思えました。
    環の記憶の部分は…今はこれでいいと有馬が言うように、この先は幸せな未来が待っていることでしょう^^

    太市と蒼のその後が巻末SSで読めて、大満足です♪

  • 買ったはいいが何故かなかなか手が進まなかった作品。
    でも、すごく引き込まれた。
    綺麗事だけじゃなく、手を汚してきた攻めの心情や、記憶を奥底に閉じ込めた受けのやり取りに切なさは有るが、纏まってくれて良かった。
    確かにに受けの記憶が戻った訳ではないけど、記憶は決して認識上のものだけではなく、奥底に刻まれているのだなって。
    サイドストーリーの二人もとても良かった。

  • 初読み作家さん。東京が帝都と呼ばれていた時代を舞台にした、天才的相場師と記憶喪失の男娼の悲恋物語です。
    遊郭とか男娼館とかっていかにもな感じで、敬遠気味なジャンルでもあり、でも突然実力のある作家さんが書くと気になるものでもあり…
    手にとるまで葛藤しましたが、記憶喪失は好物なので結局読むことに。

    『帝都の狐』の異名をとる天才相場師、溝端幹弥が帝都一の高級男娼館・紅楼夢を訪れ指名したのは、記憶をなくした男娼の環。環はただひとつある約束だけを覚えていて、それを頼りに生きつないでいることを知った幹弥は、この状況に彼を陥れてしまった諸々に対して憤怒にかられます。

    ストーリー作りがものすごく上手くて、思わず引きこまれてしまいました。遊郭ものっていうと、エロくて安いイメージ(偏見)があるんですが、これはかなり骨太な構成。
    読み応えがありました。
    謎や疑問が、少しずつ小出しに解明されていく話運びのうまさに引っ張られました。
    脇キャラの太市の役回りもしっかりしていて、頼もしい相棒のイメージが好感でした。大活躍ですよね。
    後日談ショート「太市と紅薔薇」が彼らしくてすごくよかったです。

    …ただ、遊郭、男娼、買って買われてあれこれあるはずなのに、話に期待していたエロさとか萌えとかがほとんど見当たらなかった!もう少し隠微なエロスがあったら嬉しかったです…

    それから、記憶が戻らないままの結末にいろいろ想像させられてしまうので、そのうち番外でも出てくれたら…でも、記憶を取り戻すと互いに汚れきっていた嫌な過去があるわけで、それも不幸かもしれないですよね…
    まあ、どっちの二人にしても愛する気持ちは一緒だと思えるので、すべて思い出して良いことも悪いことも全部ひっくるめて共有して乗り越えるところまで見届けたかったですね。
    これだけ実力のある作家さんなので、余韻無しの王道ハピエンでも素敵な話になりそうなので。

  • この有馬という人物が誰なのかってのはすぐに分かるんだけれど、結構恋愛ものというよりも 物語に引き込まれました。 どうしてこうなったのか?思い出すのか?と読んでたのですが、最終的には思い出すことはなかったってのが ちょっと物足りなさを感じましたね。 出来れば思い出して尚、強く生きていく二人ってのを期待してたのでその辺はちょっと残念な終わり方でしたが、 楽しませもらいました。

  • 受けの環が儚くてかわいく良かった。
    この作者さんの大正時代くらい?の雰囲気の作品がとても好きなので、またこういうお話を書いてほしい。
    サブキャラの太市と蒼のお話も読んでみたい。

  • 表紙衝動買い。古典ロマン。さらっと読了。物語的にはうまいと思うけど特にBLじゃなくても良かったような。

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