ビブリア古書堂の事件手帖 (5) ~栞子さんと繋がりの時~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
3.89
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本棚登録 : 7170
レビュー : 881
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048662260

感想・レビュー・書評

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  • 今回も古書を巡るいろんな家族の形がありました。ブラックジャックを読んでいた若かりし頃の真壁夫妻を想像したら、幸せそうでいて哀しそうでいて肩寄せながら頑張って生きてきたんだろうなぁなんて思ってしまいました。
    やっと大輔に告白の返事したけど、いつか自分も母親のように家族を置いてどこかへ行ってしまうんじゃないかと不安な栞子にとって、大輔の「俺も一緒に行けばいい」は、どんな愛の言葉よりもズキュンと心を撃ち抜かれたことでしょうね。このままハッピーな気持ちで5巻を読み終えるかと思ったのに不穏な動きが。6巻への期待が膨らみます。

  • 2017.2.9

  • 結構長く積読してました。
    ビブリア古書堂シリーズ第5段。古書堂店主栞子さん、アルバイトの大輔さん。どちらもとても繊細で、お互いを思いやりながら真剣に、古書をとりまく依頼をこなしていく、素敵な物語。
    2人の恋の行方も気になるけど、古書の情報量は凄すぎる。
    作者さんはきっとすごい量の本を読んで、この本を仕上げてるんだろうなぁ、と感動。
    なかなかいい感じに2人が温まった所で、このまま6巻へ〜(。・ω・)ノ

  • 2017.02.傍書月刊を色々な古書店に売り,その後また,その本を買い戻す女性がいた.ビブリア古書堂に頻繁に出入りする橋の下に住む志田に連絡を取りたい妻であった.ブラックジャックの4巻が本棚から盗まれたので,探して欲しいとの依頼が入った.ブラックジャックの4巻は2種類あり希少価値が高い.息子が父の気持ちを思い違いして,死んだ父の書斎から息子が盗んでしまったのだ.寺山修司の直筆サインが入った貴重な詩集を父から譲り受けたと門野澄夫は主張する.澄夫は,いつも周囲に迷惑ばかりかけていて,譲り受ける約束など誰も信じなかったが栞子さんが謎を解き明かす.最後には,栞子さんの母親の千恵子が栞子さんを連れ出そうとするが,栞子さんは大輔と残ることを選択する.このシリーズも,いよいよ佳境に入ってきた!

  • 読みやすい本

  • 4巻を飛ばして読んでしまった…

    何れにせよ、短編集かと思いきや全体の流れが大事になってきてるので、今一度読み直さなくては…。。

  • 栞子さんの決断までの日々。
    エピソード一つ一つは相変わらず、好きな人にはたまらないだろう。
    肝腎の?決断へのプロセスに納得できるかは別として。
    レンアイもの、ってわけじゃないならこんなもの?

  • 1巻を最初借りたときに、時間がなく、本の数十ページで返してしまったのが、改めて見返して、内容に引き込まれ、5巻まであまり間をおかずに読破。
    6巻はまだ貸し出し中なので、借りられた時にまた。
    5巻の告白の答えが、この巻の最後に出てきます。
    やっとこかい。
    前の巻までに振っておいたネタの回収と、大ネタに関しては、あくまでも引っ張るように改めての伏線で、すでに1話読みきり形式にしているものの、最初から読んでないと、微妙にわかりづらい展開。
    まぁナンバリングしているタイトルなので、そこまで問題ではないけど。
    栞子さんがだんだん人間らしくなっていく様が、たまらなく愛おしい。

  • プロローグ リチャード・ブローティガン『愛のゆくえ』
    「・・・今まで自分の言葉で、自分の気持ちを伝えたいと思ったことがなかったから。文字になった誰かの言葉に囲まれている方が、ずっと好きだったから」

    第一話 『彷書月刊』
    読書スタイルは人それぞれだが、その癖が本に残ったとき、そして古書店に並んだとき、メッセンジャーとしての役割を果たす。
    「事情があって逃げてしまった人間が、辿り着いた先で静かに暮らしたいと願う・・・それも分からなくもありません。でも、誰かが逃げ出した後には、取り残される人間もいます・・・そういう人間にも、抱えている思いがあります」

     断章Ⅰ 小山清『落穂拾ひ・聖アンデルセン』
      『僕は自分の越し方をかへりみて、好きだつた人のことを
       言葉すくなに語らうと思ふ』

    第二話 手塚治虫『ブラックジャック』
    本の謎を解いていくうちに、親子のすれ違う思いが、ひとつに繋がるときが訪れる。
    「別れ際に親からもらったものには、子供にとって特別な意味がある」
    「作り話だからこそ、託せる思いもあるんです。この世界にあるのが現実だけだったら、物語というものが存在しなかったら、私たちの人生はあまりにも貧しすぎる・・・現実を実り多いものにするために、私たちは物語を読むんです。・・・」

     断章Ⅱ 小沼丹『黒いハンカチ』
     「本というのは持ち主の頭の延長みたいなものだ。
      他人の頭の中身を知りすぎると、
      そのうちおかしくなっていく気がする」

    第三話 寺山修司『われに五月を』
    寺山修司のきらめく作品集の言葉が、物語の舞台である鎌倉の景色とリンクして清々しい。

     断章Ⅲ 木津豊太郎『詩集 普通の鶴』
      母と再会した栞子の決心と大輔への思いが明らかになる。
      「あなたなら他人の心の奥まで読むことができる。そういう人間には愛というものを自分自身で味わう必要はないわ。ただ知識の一つとして蓄えればいい・・・さっきあなたは門野さんのところで、一つの恋愛がもたらした秘密を知ったでしょう?人の感じること、思うことはすべて、読むものでしかないのよ」・・・ある意味、本質を突いた台詞。本でなら、他人の人生を疑似体験ができる。読むことで知識として蓄えるだけなら、辛い思いもしなくて済む。しかし、それは人生から逃げているだけかも知れない。
     
    エピローグ リチャード・ブローティガン『愛のゆくえ』
    栞子が大輔に告白の返事をする。
    プロローグと辻褄が合わない?!
    再度読み直して、なるほど・・・納得の爽快感。
    作者の価値観が随所に現れてきた5巻。
    6巻がすぐにでも読みたくなる。

  • 自分が母親のようになってしまったら……。
    そこに悩むということは、すでに栞子の心に大輔が占めている割合は大きいというわけで。

    「一緒に行けばいい」
    とあっさり言いきった大輔、あっぱれ。
    たしかに、栞子よりよほど大輔は身軽じゃないの。

    なんでも知りすぎて、解りすぎる智恵子の存在は、不気味さを通り越して空寒く感じるのだけれど。

    「晩年」を巡る因縁も、智恵子に集結していくのかな、という気がする。

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著者プロフィール

1971年、神奈川県横浜市生まれ。 武蔵大学人文学部社会学科卒業。中古レコード店、古書店勤務を経て、『ダーク・バイオレッツ』で2002年デビュー。2011年に発表した古書ミステリー『ビブリア古書堂の事件手帖』が人気作になる。同作は2012年に本屋大賞にノミネート。2012年、「足塚不二雄『UTOPIA 最後の世界大戦』(鶴書房)」(『ビブリア古書堂の事件手帖2』に収録)で第65回(平成24年度)日本推理作家協会賞短編部門にノミネート。2014年3月14日、『ビブリア古書堂の事件手帖4』(メディアワークス文庫)で第67回(平成26年度)日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門にノミネート。

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