ビブリア古書堂の事件手帖 (5) ~栞子さんと繋がりの時~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 7140
レビュー : 880
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048662260

作品紹介・あらすじ

静かにあたためてきた想い。無骨な青年店員の告白は美しき女店主との関係に波紋を投じる。彼女の答えは-今はただ待ってほしい、だった。ぎこちない二人を結びつけたのは、またしても古書だった。謎めいたいわくに秘められていたのは、過去と今、人と人、思わぬ繋がり。脆いようで強固な人の想いに触れ、何かが変わる気がした。だが、それを試すかのように、彼女の母が現れる。邂逅は必然-彼女は母を待っていたのか?すべての答えの出る時が迫っていた。

感想・レビュー・書評

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  • 志田さんの彷書月刊、ブラックジャック、われに五月を

  • 「ビブリア古書堂の事件手帖 (5) ~栞子さんと繋がりの時~」
    お久しぶりです。


    第4巻を読了してから随分経ってしまった。なんと読んだのは2013年。経ち過ぎだろっ!前巻は江戸川乱歩を扱っていて、ざっと書評を見て物語を思い出せたくらいだから面白かったはず。であれば次を読む流れなのに、どうして手が止まってしまったのか。色恋沙汰展開に嫌気が差したのかな?


    それから約6年ぶりのビブリアシリーズ(シリーズものでこのスパンは最高記録なはずだ)。良い感じのところまで読んだ故の完結まで読もう!と言う思いと「もういいか」&「手を止まらせた何か」の競り合いの末に、遂に手に取った。実は、図書館でちらちら目に入っていたので、それはCMの刷り込み効果みたいなもんで、あれ?ビブリアこれ読んだっけ?→読んだはず?→読んで無いな?→気になるな→読むかになったと言うのもある(今振り返れば)。


    前置きが長くなったが、本作である。無骨な青年五浦の栞子への告白。その答えは今は待って欲しい、で止まっていた前作から動き出す。ぎこちない時間が過ぎる中、どきどきしながら待つ五浦に対して、栞子には彼女なりの考えがあった。この考え(と言うか悩み)には、母から受け継がれた本から人の心の奥まで読んでしまう力と本への飽くなき探究心、が深く関わっており、それに悩む栞子には等身大の女性らしさを感じた。しかし、かなり前から恋の火はついていたとは。それは意外だった。五浦と栞子の関係には一旦回答が出るのは読んでからのお楽しみに。


    また、そこに繋がるまでの母からの挑戦状的な依頼も特徴だ。今までの智恵子からすると、今回も栞子をパートナーにする為の試験のようなものではないか?と推測したのだが、母らしい別の意味もあったようだ。ただし、まだ裏があるかもしれないが。


    最後には、因縁のあいつが登場する。物語は終盤へ。

  • 4巻が1冊まるまる1人の著者に纏わるストーリーでしたが、今回は3巻までと同じような短編を複数収録した作りに戻りましたので、またサクサクと読めました。それでいて、各章ごとにちょっとした裏話的な部分や、後日談といったものを『断章』として設けてあり、今までとはまた違った形で楽しめる作りになっています。こういったさり気ない変化は、ストーリー物を飽きさせないで読ませて貰えましたのでステキです♪

  •  これまで同様読みやすくておもしろかったが、さすがにちょっと飽きてきた感じ。でも、あと2冊だから、最後まで読む。

  • 入眠剤として読んでいる本。適度に面白く、続きが気になりすぎることもなく、ちょうどいい入眠剤。

    ブラックジャックに色々バージョンがあることは全く知らなかった。本にまつわる雑学は興味深く面白い。

  • 遂に覚悟を決めて告白した五浦大輔の熱い想いは果たして栞子さんに届くのか?ビブリア古書堂の運命の5月が描かれる人気古書ミステリーの5冊目です。まあ何はともあれ五浦君は古書店で働く事で随分と有意義な人生勉強ができていると思いますし恋愛についても半端ない自制心と忍耐心を養えましたよね。32、3頁の黒っぽい白っぽい本屋ではないけどいい加減に白黒はっきりして欲しい!と言いたくもなりますね。最後は嬉し恥ずかし甘酸っぱい感激のラブシーンが読めそうだったのにああ!最悪のお邪魔虫野郎!大輔よ愛する人を全身全霊で守るのだぞ!

    今回も終盤に姿を現わした母・智恵子はやっぱり前作の幻の原稿の真相を語ってはくれませんでしたね。思わせぶりな言い方は案外逆のパターンが多く結局は何にもないのだろうと私は思いますね。ああ、それにしても智恵子の嫌らしい性格が栞子さんに絶対に受け継がれて欲しくないですよね。5月末ギリギリを避けて返事を少しでも前倒ししたのは栞子さんの再び歴史を繰り返したくない強い意志の表れだと思いますし、栞子さんにはビブリア古書堂に骨を埋める覚悟で生涯に渡って店を離れずに大輔と二人で(妹の文香も一緒に)人生を全うして欲しいですね。

  • ブラックジャック、寺山修司の話が面白かった。寺山修司は、また読んでみたくなった。
    ついに、五浦と栞子さんの恋の行方も急展開。その意味でも、目が離せなくなった

  • この巻を読んで「彷書月刊」のことを初めて知った。この巻を読んで、「ブラック・ジャック」と寺山修司のことをより深く知ることができて良かった。この巻の中に紹介されている本の中で「愛のゆくえ」が1番読みたくなった。栞子の両親の過去と志田の過去が明らかになった巻だった。続きが気になる。

  • シリーズ5冊目読了

    今回も栞子の魅力が発揮され、楚々なイメージに好感。
    大輔への返事、母との再会が最後に解決となり良かった。

    次回以降の二人の進展もとても気になる。

  • 母と娘、女店主と男店員、それぞれの物語は一区切りという様相を見せるが、終盤に物語は急転、クライマックスはどうなるのかという期待と興奮を持たせて本書は終わる。
    何とも食えない存在であった栞子の母、が良くも悪くも純粋であり、栞子自身もまた、そうなのであった。
    この本の中では、ブラックジャック編における、以下の栞子の台詞が印象深い。そう、これが読書の素晴らしさ。
    「作り話だからこそ、託せる思いもあるんです。もしこの世界にあるものが現実だけだったら、物語というものが存在しなかったら、わたしたちの人生はあまりにも貧しすぎる……現実を実り多いものにするために、わたしたちは物語を読むんです(後略)」(186頁)
    栞子の、筆者の、物語を読むと言うことへの慧眼と、愛情に痺れる。

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著者プロフィール

1971年、神奈川県横浜市生まれ。 武蔵大学人文学部社会学科卒業。中古レコード店、古書店勤務を経て、『ダーク・バイオレッツ』で2002年デビュー。2011年に発表した古書ミステリー『ビブリア古書堂の事件手帖』が人気作になる。同作は2012年に本屋大賞にノミネート。2012年、「足塚不二雄『UTOPIA 最後の世界大戦』(鶴書房)」(『ビブリア古書堂の事件手帖2』に収録)で第65回(平成24年度)日本推理作家協会賞短編部門にノミネート。2014年3月14日、『ビブリア古書堂の事件手帖4』(メディアワークス文庫)で第67回(平成26年度)日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門にノミネート。

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