ビブリア古書堂の事件手帖 (5) ~栞子さんと繋がりの時~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 7163
レビュー : 881
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048662260

感想・レビュー・書評

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  • 4巻が1冊まるまる1人の著者に纏わるストーリーでしたが、今回は3巻までと同じような短編を複数収録した作りに戻りましたので、またサクサクと読めました。それでいて、各章ごとにちょっとした裏話的な部分や、後日談といったものを『断章』として設けてあり、今までとはまた違った形で楽しめる作りになっています。こういったさり気ない変化は、ストーリー物を飽きさせないで読ませて貰えましたのでステキです♪

  • 遂に覚悟を決めて告白した五浦大輔の熱い想いは果たして栞子さんに届くのか?ビブリア古書堂の運命の5月が描かれる人気古書ミステリーの5冊目です。まあ何はともあれ五浦君は古書店で働く事で随分と有意義な人生勉強ができていると思いますし恋愛についても半端ない自制心と忍耐心を養えましたよね。32、3頁の黒っぽい白っぽい本屋ではないけどいい加減に白黒はっきりして欲しい!と言いたくもなりますね。最後は嬉し恥ずかし甘酸っぱい感激のラブシーンが読めそうだったのにああ!最悪のお邪魔虫野郎!大輔よ愛する人を全身全霊で守るのだぞ!

    今回も終盤に姿を現わした母・智恵子はやっぱり前作の幻の原稿の真相を語ってはくれませんでしたね。思わせぶりな言い方は案外逆のパターンが多く結局は何にもないのだろうと私は思いますね。ああ、それにしても智恵子の嫌らしい性格が栞子さんに絶対に受け継がれて欲しくないですよね。5月末ギリギリを避けて返事を少しでも前倒ししたのは栞子さんの再び歴史を繰り返したくない強い意志の表れだと思いますし、栞子さんにはビブリア古書堂に骨を埋める覚悟で生涯に渡って店を離れずに大輔と二人で(妹の文香も一緒に)人生を全うして欲しいですね。

  • この巻を読んで「彷書月刊」のことを初めて知った。この巻を読んで、「ブラック・ジャック」と寺山修司のことをより深く知ることができて良かった。この巻の中に紹介されている本の中で「愛のゆくえ」が1番読みたくなった。栞子の両親の過去と志田の過去が明らかになった巻だった。続きが気になる。

  • シリーズ読み

  • 読了。このシリーズは読んでいる最中から他の本を読みたくなる、興味が膨らむ本で、シリーズ5作目のこの本は手塚治虫と寺山修司が読みたくなった。昔読んだ本を思い浮かべながら小説を読み進める。シリーズが進む毎に栞子さんと五浦くんの関係も少しずつ変化し、さらに謎めいた母親も徐々に姿を現してくる。先を読みたくなる気持ちと、他の本を読みたくなる本。

  • <目次>
    プロローグ リチャード・ブローディガン『愛のゆくえ』

    第一話 『彷書月刊』
     宮内多美子・・・志田の妻
    断章? 小山清『落穂拾ひ・聖アンデルセン』
     志田の視点

    第二話 手塚治虫『ブラック・ジャック』
     滝野蓮杖・滝野リュウ・真壁菜名子・真壁慎也
     二種類のブラック・ジャック四巻・・・真壁姉弟の父母の思い出
    断章? 小沼丹『黒いハンカチ』
     滝野リュウの視点

    第三話 寺山修司『われに五月を』
     門野三兄弟・澄夫

    エピローグ リチャード・ブローディガン『愛のゆくえ』


    2014.06.26 読了

  • "古書にまつわる珍しい秘密を知ることができるミステリー仕立ての小説第5段。
    手塚治虫さんのブラックジャックにまつわる秘密がとても興味深い。全ての作品を集めることがとても大変なことがよくわかる。古書店をいくつも回りあるいても出合うことができるかわからない。マニアの人は苦労しつつ蒐集するのでしょう。
    寺山修司さんその人物に興味を持つ。病床に伏しているときに歌った詩が素晴らしい。
    文学はあまり手をつけてこなかったが、読書の幅を広げるよい機会になったのかもしれない。"

  • 今回もおもしろかった。ブラックジャックについては、自分も好きだったので、ほとんど知っていることだったけど、また読みたくなった。寺山修二は名前しか知らない。読んでみたいけど、時間がないなぁ。

  • 独特の軽さと深さ。

    ついに二人は通じ合う。
    二人だけでなく、色々な人たちが通じ合う。

    最後には、危機が仄めかされるが。

  • 【最終レビュー】

    映画化原作本。

    シリーズ・第5弾。図書館貸出。

    *今作(第4弾)までのアーカイブ・既読レビュー

    https://booklog.jp/users/sapphire913/archives/1/4048914278

    前作(上記のラスト)の流れの続き…

    栞子さんと大輔の関係が、少しずつゆったり近づきつつある中

    今作は、今まで以上に

    『密度の濃さ・深みに一層、厚みが際立っていた内容』でした。

    〈タイトルに込められた、作家一人一人の『表』と『裏』の顔を通しての『生身の姿や魂』〉

    〈幾度と再版する背景となったもの〉

    〈作品のジャンルの広さ(海外文庫本・コミック・古本関連の雑誌・詩歌・短歌)等…〉

    所持している人を取り囲む、家族間の、歯がゆさ、やりきれなさが複雑に交錯し

    過去から流れ着くかのような

    〈奥底で抱えていた「ひとつひとつの想い」〉

    〈物語(フィクション)に触れることを通して伝わってくるもの〉

    これらが、上手く味わい深く絡み合いながら

    「究極に、クッキリと、映し出されるかのような雰囲気そのもの』

    ひしひし感じ取っていました。

    ちょうど、自身が出生した

    『当時の年代に生まれた作品』

    物語の中に多く絡んでいたので

    〈古きよき光景=アナログの世界観〉へ

    タイムスリップするような懐かしさも同時に覚えていました。

    ただ、この流れのままには、スッキリとは終わらない。

    また一つ、栞子さんに突きつけられた

    『一通の手紙』

    いよいよ、クライマックスへの序章への流れに向かう様相といったところです。

著者プロフィール

1971年、神奈川県横浜市生まれ。 武蔵大学人文学部社会学科卒業。中古レコード店、古書店勤務を経て、『ダーク・バイオレッツ』で2002年デビュー。2011年に発表した古書ミステリー『ビブリア古書堂の事件手帖』が人気作になる。同作は2012年に本屋大賞にノミネート。2012年、「足塚不二雄『UTOPIA 最後の世界大戦』(鶴書房)」(『ビブリア古書堂の事件手帖2』に収録)で第65回(平成24年度)日本推理作家協会賞短編部門にノミネート。2014年3月14日、『ビブリア古書堂の事件手帖4』(メディアワークス文庫)で第67回(平成26年度)日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門にノミネート。

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