神様の御用人 (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.73
  • (207)
  • (444)
  • (348)
  • (47)
  • (17)
本棚登録 : 4240
感想 : 355
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048662703

作品紹介・あらすじ

ある日、主人公でフリーターの良彦は、もふもふの狐の神の黄金から神様の御用、願いを聞いてその御用を遂行するということをまかされました。『神様の御用人』となった特別な力があるわけではない普通の人間である良彦が、黄金と一緒に神社を訪ね歩き、神様の願いを聞き、かなえるために努力する現代和風ファンタジーです。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ブクログでもよく見かけるし、シリーズも10作ほどあるので読んでみようかと取り敢えず3冊購入。
    こんなにファンタジーだとは思わなかった。読むまでは、青山さんの「猫のお告げは樹の下で」のようなイメージだったが、この作品は次々と有名な神様が登場し、弱った神力を御用人に助けて貰って復活する話し。
    野球だけで人生を過ごした若者(御用人)が怪我と廃部で失業する。やる気の無い若者が御用人になってしまったので、神様との会話も呆れるほど若者言葉。出てくる神様達も物凄いと言われる神様達なのに今風。困り事がスイーツを食べることになったり、引きこもりの神様がゲームにハマッたり、人間に恋をしたりなど。ラッキーなのか、頓知が効くのか、なんとなく御用を済ませて解決して行く。
    難しい神様の名前や由来が一杯出てくるので、神道を勉強するには良いかも知れない。
    後2冊か。何とか頑張ろう。

  • すごく面白かった!するっ(?)と読めた気がする。
    黄金がかわいい。推し!二巻読むの楽しみだなぁ・・・

  • 現代日本では、神様への感謝の心を持つ日本人は減り、神社に来ても勝手に願い事だけをして去っていくようになってしまった。人間の感謝の心から力を得ることのできる神の力はは弱まるばかり。

    フリーターの良彦はある日、見知らぬおじいさんから一冊の書物を手渡され、力の弱まってしまった神の困りごとを解決する「御用人」となって、様々な神様の元を訪れることに…

    ※※※

    日本人として、日本神話や自国の神様についてちゃんと知っておきたいな〜という気持ちはあるんですが、古事記を読むのはなかなかにハードル高し。
    そんな中で、こちらは気軽に読めて日本の神様について少し詳しくなれる一冊でした。

    ちょっとふにゃふにゃしてるけど一本芯の通った主人公にはすごく好感が持てるし、何よりも相棒である方位神・黄金がもふもふで可愛い!もふもふしたい〜

    印象としては夏目友人帳の神様版、というところでしょうか。

    神様の悩みは抹茶パフェが食べたいとか引きこもりとか腰痛とか、人間的なところも面白くてなんだか可愛い。
    でも油断して読んでたらほろりと泣かされそうになったりもして。

    読後感もとてもよく、少し疲れているときとかでも安心して読むことのできる良き一冊でした〜。

  • 神社が好きでよく行くけど、御朱印か貰える大きな神社ばかり行ってました(´・ω・`;)
    これを読むと小さな神社が気になってしょうがないです(笑)
    神社それぞれに逸話があり、そこも興味深く読みました♪

    優しいストーリーでまったり読書にいいかもです!

  • 良彦は、平凡なフリーター。
    少年時代から野球に打ち込んできたのだが、所属していた社会人野球チームの解散、膝の故障で野球から離れ、会社も退職してしまったのだ。
    ところがある日、優しかった祖父と度々参詣していた神社で、金色の狐に出会う。
    良彦にしか見えないその狐は、実は方位神の“黄金”で、良彦が祖父の後継者として神々の手伝いをする『神様の御用人』に決まったのだという。
    有無を言わさず渡された『宣言之書』に神々からの御用が浮かび上がるたび、良彦は黄金とともにあちこちの神を訪ね、悪戦苦闘することに…


    『カカノムモノ』で初読した浅葉なつさんの人気シリーズだということで、どれどれ…と読んでみた。
    こちらの方が、この作家さんの元々の持ち味かな、と思った。
    のびのびと軽やかに、ごく普通の心優しい青年・良彦と黄金とのとぼけたやりとりを楽しそうに描いていて、良い意味でライトノベルらしい良さがあった。

    日本には、八百万もの神がいらっしゃるのです。
    いつも神様が見ているんですよ!という感覚を取り戻せたら、誰もがもう少し優しい心を取り戻せるかも…?

    無限に続けられそうなストーリーなので、たまたま読みたい本が見つからないときに、一冊ずつ楽しく読んでもいいかな。

  • 神様…について軽く勉強になった。

    神様は人間との関わり合いで力を持てる…なんとなく納得出来る。信じる者は救われる…好転するという意味ではなくても、心の安定を得られる事も救いだし、救われたと感じる気持ちがより神様の存在意義を増す。

    神様だって自らの存在意義を実感したいし優しくもしてもらいたいのかも。

  • 作者の浅葉さん、前に「山が私を呼んでいる」を拝読しましたけれど、この「神様の御用人」シリーズは、作品の構想が群を抜いて面白い。純粋にサクサクと楽しめるお話しです。

    力の弱くなった神様の依頼を実現すべく、東奔西走する良彦君。相棒?の方位神である黄金とともに神々の世界が広がる。現代に生きる神さまも多くの悩みを抱えているのですね。どのお話しも、しんみり、ほんのりとした落ちがつき良い雰囲気。黄金のもふもふした感じも良いです。

    折しも式年遷宮を迎えた後、神社仏閣にも世の皆さんの興味が注がれ、神さまの力も増してきているのではと思います。あっ、もちろん我が家にも御朱印帳がしっかりあります。

  • 4.5
    面白かった。
    神事にはさほど興味ありませんでしたが、伴侶が好きで、割と神社に訪れる機会はあると思います。
    建物とか色々凄いなと思いつつも、この作品にあるような視点、神様そのものや、その種類(と言ったら失礼だけど)なんかは、よく分かってなく、調べることもしていなかったので、作品に出てくる言葉は新鮮なことばかりでした。その新鮮な事を知るのが楽しかったです、かなり実際のモデルを使って書かれているようですし、次に神社を訪れる際は違った見方が出来そうで楽しみです。
    話そのものは読みやすく、あっという間に読了しました、シリーズ物なので主人公が少しずつ成長していく様も読めるのかな?と期待しています。

  • 言うまでもなく神社がコンセプトの物語。表紙が良いよねほんとに。綺麗。
    私も筆者と同じように神社に趣を感じる人間なので、読んでいて楽しかった。新年の早いうちに本書を読めたことに感謝。ナイスタイミング!!やはり神社はお正月のイメージが強いのでね…笑


    ここからが本題の自己満感想!(笑)
    個性豊かな神様たちと、野球以外は全て平凡な青年良彦の絡みがいい味を出している。面白い。
    そしてひとつひとつの神様のエピソードが深くて、ジーンとくる。心が洗われた。史実に基づいているのかな?多分。だから歴史上の人物も少しだけ出てきて歴史好きには沸いた。

    そして何より、神社の様子や風景の描写が的確で素敵だと思った。主人公と同じ世界に入り込める!!
    また、神社や神様にかんする知識が深まった。私が特に印象に残ったのは…「神はただ人間の願いをきいてくれる」という世間に染み付いた認識は実は誤りで、「神は我々人間の感謝の気持ちや神事によって力を得るからこそ、人々の願いをきいてくれるのだ」という真新しい考え。御恩と奉公的な(ちょっと違うか( ˊᵕˋ ;)とりあえずこれは知れて本当に良かったな、得だなと思った。
    章ごとの終わりには、神様や神社にかんする豆知識が綴られているのでこれまたタメになる。



    結論。とても気に行った。たしかこのシリーズは現時点で8巻ほど出版されているので、全巻制覇したい!!これから始まる神社の新たな旅に期待して、このシリーズを愛読していこうと思う。

    …とりあえず巫女さんになりたいです(心の叫び)

  • 神様の
    温もり感じ
    親近感
    御用人の
    今後が楽しみ

全355件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

第17回電撃小説大賞で<メディアワークス文庫賞>を受賞。「空をサカナが泳ぐ頃」でデビュー。

「2023年 『神様の御用人 継いでゆく者』 で使われていた紹介文から引用しています。」

浅葉なつの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×