赤と灰色のサクリファイス (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048663762

作品紹介・あらすじ

北信越地方に浮かぶ離島、翡翠島。過疎に悩む小さな島で、突如、凶悪事件が発生した。次々に著名な建造物が燃やされ、最後には死者まで出てしまう。殺されたのは、誰もが憧れていた少年『ノア』のたった一人の家族だった。父を亡くし、親友にさえ別れを告げずに彼が島を去って十年。二十五歳になった真翔と織姫の前に、長く音信不通だったノアが現れる。三人の再会は、やがて事件の陰惨な真実を暴いていく…。哀切の赤い炎が焼き尽くす、新時代の恋愛ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 北信越地方に浮かぶ離島「翡翠島」。
    ここに住む若者とかつて住んでいた者と。
    過去の陰惨な事件を軸に、当時と現在に時空を置いて進む物語。
    全2冊に及ぶ物語の序章といった内容。
    活発だったスポーツ少女が障害を患うまで。
    その彼女をを見守りながら生きる若者と。
    何とも言えない切ないストーリーになっています。
    ただ物語の本質は後編から。
    こちらも続けて読んでみます。

  • 作品が変わってもいつもの綾崎ワールドです。
    無邪気なようで実は抗い難い運命に翻弄される若者たちの、どこか陰のある物語。

  • 大好きな作家さんなのに何故か未読だったので、やっと読んでみました。

    綾崎ワールド全開で一気に物語に引き込まれました。現在と過去を交互に見てるような感じの構成で、早く続きを読みたいとワクワク。

    大人の姫ちゃんも、昔の姫ちゃんも元気で可愛い。 私も車椅子に乗ってるので夏澄さんの描写になると少し胸がツキツキしました。みちがしまし

    語り部は夏澄さんのこと好きなのかな?でも姫ちゃんが好きみたいな描写だし…後編に期待です。

  • 綾崎さんの世界、良き。
    けどノーブルチルドレンのドキドキは
    超えられない。

  • 離島を巡る成り立ちや雰囲気はどこか悲しみを帯びていて、それが中学時代の旧友たちの心情と重なり何とも言えない切なさを感じさせる。地に足がついた文章ではないが、一風変わった独特の世界観と語り口のため、読みやすくはあった。上巻ではまだ真相には触れておらず下巻へと持ち越しのため、犯人像も動機も分からない。引きはそれなりなので下巻も気になるところではある。

  • 下巻を見ないとわからない。

  • 「はじまりはここから」
    彼女が本当に想っているのは。
    幼馴染で二人で過ごす時間が長ければ恋愛に発展すると言うのは安易な考えだろう。
    長い時間を共有するからこそ分かる相手との距離感や関係というのもあるだろうしな。

    「恋心」
    島にやって来た転校生。
    傍に居続けたからこそ相手に対する気持ちの変化に気付かないのだろうな。
    自分より優れた人が自分の想い人を気にかけ始める所など傍で見たくないな…。

    「リグレット」
    10年ぶりに出会った親友。
    何年も出会えなかった友人との再会は普通は喜ぶ所なのだろうがこの状況ではな…。
    増しては自分が想いを寄せていた相手となると緊張どころではないだろうな。

    「同じ空の下」
    連続放火を食い止める為に。
    島育ちでない彼は何がきっかけでこの事件の捜査に踏み切ったのだろう。
    突然やってきた人間がこの様な行動を始めたら、何も知らない彼女が誤解し不審がる気持ちも分からなくないな。

    「素直な気持ち」
    唯一起きた殺人事件の犯人を裁く為。
    自分を助ける為に殺された人がいると知らされた時、自分が悪くなかろうと罪と後悔を背負うのではないだろうか。
    この事件の犯人は何故最期に放火だけでなく殺人までも行う事にしたのだろう…。

    「夢は果てしなく」
    何処までも的確に当たる推理。
    大切な話し合いに子供の言葉が届かないのはよく有ることかもしれないな。
    どれだけ明確な答えを持っていようが、年齢が幼ければ誰にも聴いてもらえないのは可笑しな話だよな…。

  • (内容)
    北信越地方に浮かぶ離島、翡翠島。過疎に悩む小さな島で、突如、凶悪事件が発生した。次々に著名な建造物が燃やされ、最後には死者まで出てしまう。殺されたのは、誰もが憧れていた少年『ノア』のたった一人の家族だった。父を亡くし、親友にさえ別れを告げずに彼が島を去って十年。二十五歳になった真翔と織姫の前に、長く音信不通だったノアが現れる。三人の再会は、やがて事件の陰惨な真実を暴いていく…。哀切の赤い炎が焼き尽くす、新時代の恋愛ミステリー。

  • 先が気になる展開!
    描写せずに説明で済ませているところが多いので、さくさく進行。
    説明的なのに読みづらくなかったのはよかった。
    ミステリーなので、評価はオチ次第かな~。
    とりあえず、今の時点では★3で。
    (続きものなら、題名でそれとわかるようにしてほしい……)
    続きが気になる!

  • 翡翠島で起こる連続放火事件。島の外から来たノアたち一家だが、お父さんが最後の事件の被害者に。綾崎さんにしては珍しく恋愛要素よりミステリー要素が強い作品です。でもしっかり恋愛も入ってます。というか素晴らしい三角関係笑 犯人誰だろうなあ…。ほんとにミステリー読んでて犯人考えられないんですよねえ笑 応募するかしまいか悩み中。でもやっぱり早く解答編読みたいかな笑

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著者プロフィール

2009年に第16回電撃小説大賞選考委員奨励賞を受賞し『蒼空時雨』(メディアワークス文庫)でデビュー。「花鳥風月」シリーズ、「ノーブルチルドレン」シリーズなど、メディアワークス文庫にて人気シリーズを多数刊行するほか「命の後で咲いた花」などの単行本も刊行。講談社タイガでも「君と時計と」シリーズ(全4巻)を刊行。恋愛青春小説の書き手として10代20代女性読者から多くの支持を集めている。

「2021年 『セレストブルーの誓約 市条高校サッカー部』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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