青と無色のサクリファイス (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 430
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048663779

作品紹介・あらすじ

北信越地方に浮かぶ離島、翡翠島。過疎に悩む小さな島で発生した連続放火事件は、やがて一人の男の命を奪う。唯一の家族を殺され、誰にも別れを告げずにノアが島を去って十年。事件を清算するため、二十五歳になった真翔と織姫の前に、不意に彼が現れる。あの日、あの時、あの場所で、誰が親友の父親を殺したのか。三人の再会は、やがて凄惨な真実を暴いていく…。贖罪の青い薔薇が捧げる、新時代の恋愛ミステリー。『サクリファイス』シリーズ解決編、登場

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ後編。
    今回の物語の3人のそれぞれの時間軸。
    その時間軸のトリックに見事やられました。
    ともすれば身勝手にも感じられる愛。
    その頃はそれが全てだった。
    そんな物語だったかと思います。
    中表紙の笑い合う3人の姿はどの時代のものだったのだろうか。
    まさに恋愛ミステリーと呼ぶに相応しい作品でした。

  • 美しさと儚さと甘酸っぱさが特徴の綾崎作品ですが、本書はいつもより切なさが不足していた結果ややパワー不足の印象でした。

  • 2014.03.26読了。【赤と灰色のサクリファイス】の後編&解決編の【青と無色のサクリファイス】…そうきたか!離島、事件、犯人捜し…といつもの綾崎作品とは少し違ってましたが、切ない愛情だったり時間や名前のトリック?使い方がまさに綾崎作品でした♪【赤と灰色のサクリファイス】を読んで犯人は○○と思ったけど外れてたよ。はぁ~…何度でも言ってしまいますが、そうきたか!あぁそうね。綾崎さんはそうよね。。。 皆幸せになってね~と思いつつ、特にエピローグのあの人、幸せになってもらいたいです。結局再読してなかった「命の後で咲いた花」と「INNOCENT DESPERADO」読まないとね♪

  • 赤が前編。青が後編。前後編の本です。 展開は綾崎さんの他の本と同じだったので何となく気がついていたのですが、まさか…騙されました。

    でもお父さんを殺した犯人は合ってたな。まさかまさかで夢中でページをめくりました。私も車椅子に乗ってるので夏澄さんのある台詞が痛いほど刺さりました。本当にその通りだと思います。

    本当に綾崎さんの本の世界が大好きです。狂おしいほど、歪むほど、誰かを愛する、愛されるってまだ経験ないからなのか羨ましい気持ちもあり…。 本当に綺麗で儚いお話です。 とても面白かったです。

  • まず中間あたりで、
    放火事件の種に衝撃。
    どういうこと?ってなる。
    2つ目の真相に、これは、このミスかと。
    騙された、、

  • 解決編ではあったが、ほぼ犯人や物語の抱える謎が予想通りの内容だったのが残念。足の怪我という似た症状の人間が同時期に複数いることや、その発端となった行為も上巻を読めば想像がつき、それほど上手く隠されていたわけでもなかった。ただ回想の時系列トリックは少々意外で、登場人物に注意していてもやや予想外だったのは面白かった。舞台設定やその動機、島の行く末などの言いようのない切なさや悲しみはこの著者独特の筆致だとは思う。凄く細かい箇所だが、あまりキャラクターが好きにはなれなかった……。流石に親しいとはいえ、ヒロインを猿呼ばわりするのは色々と引っかかる所も。端的に言えばあまり可愛げはなかったかなあ。

  • 「空のむこうに」
    全ての答えを知る者は。
    彼は何故この事件の真相を始めから知っているうえ、何年も黙っていたのだろう。
    もし彼がこの島に戻ってこなければ、一生一人で真相を隠し続けたのだろうか。

    「秘密」
    犯行現場で見つけた人は。
    目上の人に向かって言っていい言葉では無いが彼女の言う事の方が正しいだろう。
    相手のミスをいくら糾弾しても何も解決に向かうことはないからな…。

    「素顔」
    三人が揃い始まる謎解き。
    彼らが過去に辿り着いた答えというのはどんなものなのだろう。
    彼自身が何か事件に関与しているのかと思ったが、そうでもなさそうだしな…。

    「君さえいれば」
    救世主として注目を浴びたくて。
    思っている以上に普通な事を理由に犯行に及ぶことは少なくないだろうな。
    こんな状態になってしまったら、もう誰かの言葉では普通の状態に戻ることなど出来ないのではないだろうか。

    「冬のないカレンダー」
    放火に怯える日々の終わり。
    彼が居なくなった途端プツリと事件が途切れてしまったら誰かしら疑問に思ったりしないものなのだろうか。
    子供の名とあだ名が似ているから何処かで時系列を勘違いしていたのかもしれないな…。

    「小さな祈り」
    再び島に戻ってきた偽善者。
    誰か一人にでもこの事件の真相を伝えていれば、この後事件が起きることはなかったかもしれない。
    あんな理由で簡単に事件を起こしてしまう様な人間が直ぐに改心出来る訳ないのだから…。

    「笑顔にはかなわない」
    彼らが隠し続けてきたこと。
    毒があると分かっているのであれば、ちゃんと調べてから使用すべきではないだろうか。
    彼女たちの命を守るためだったとはいえ他に方法はなかったのだろうか…。

  • (内容)
    北信越地方に浮かぶ離島、翡翠島。過疎に悩む小さな島で発生した連続放火事件は、やがて一人の男の命を奪う。唯一の家族を殺され、誰にも別れを告げずにノアが島を去って十年。事件を清算するため、二十五歳になった真翔と織姫の前に、不意に彼が現れる。あの日、あの時、あの場所で、誰が親友の父親を殺したのか。三人の再会は、やがて凄惨な真実を暴いていく…。贖罪の青い薔薇が捧げる、新時代の恋愛ミステリー。『サクリファイス』シリーズ解決編、登場


    (感想)
    伏線がありすぎて混乱したり、どっちの話か分からなくなったりしましたけどとても面白かったです。

  • 後編。途中、え、これは誰なの?みたいなことが笑 なんかいろいろとこんがらがっちゃって。でも、ノアと姫と真翔の3人好きだなあと思います。綾崎さんの本の恋愛は、好きすぎて好きすぎてたまらないみたいなのが多くて、それがすごい好き。あとがきにあった今までとタイプの違うものっていうの気になるので早く新刊出してほしい笑

  • やはりそうくるよな~という所と
    なるほどそうくるか~という所がちらほら!!
    途中で感じていた違和感はやはり伏線だったか。。
    サクリファイスシリーズの回答編。。

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著者プロフィール

2009年に第16回電撃小説大賞選考委員奨励賞を受賞し『蒼空時雨』(メディアワークス文庫)でデビュー。「花鳥風月」シリーズ、「ノーブルチルドレン」シリーズなど、メディアワークス文庫にて人気シリーズを多数刊行するほか「命の後で咲いた花」などの単行本も刊行。講談社タイガでも「君と時計と」シリーズ(全4巻)を刊行。恋愛青春小説の書き手として10代20代女性読者から多くの支持を集めている。

「2021年 『セレストブルーの誓約 市条高校サッカー部』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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