からくさ図書館来客簿 第二集 ~冥官・小野篁と陽春の道なしたち~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
3.74
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  • 本棚登録 :294
  • レビュー :31
  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048664653

作品紹介・あらすじ

京都の一角にある「からくさ図書館」は、優しげな館長さんと可憐な少女が二人きりで切り盛りする、アットホームな佇まいの私立図書館。奇妙な"道なし"と出会ったお客様が訪れる図書館で、解決法を記した不思議な書物を紐解く図書館長・小野篁こそは、彼らを救う"冥官"だった。季節は春。篁たちのもとに、上官である安倍晴明が訪れる。彼が新米冥官の少女・時子に伝える使命とは-。悠久の古都で綴られる、ほろ苦くも温かいライブラリ・ファンタジー、第二集。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ2作目。
    前作は小野篁と時子がストーリーの中心でしたが、今回は篁の上官にあたる安倍清明が現世に登場したり…と、キャラクターが増えて、この先もにぎやかになりそうな予感がします。

    本シリーズの楽しみなところは、いろいろな"道なし"が出てくることでしょう。
    生きていた時代も職業もさまざまな道なしたちが、現世の人たちと心を通わせていく様子にほっこりとした気持ちになります。

    4つの短篇のうち、好きだったのは「鳥めずる若君」。
    学者気質の人同士の時間を超えた友情を、鴨川に集うユリカモメがつないだ…ということが動物好きの心をくすぐりました。

  • 下鴨神社と晴明神社に行ったばかりで嬉しく読みふけりました。北白川で図書館探したくなります。茜もなかなかいいキャラです。

  • 安倍晴明や茜さんなど、新たなメンバーも加わり、物語にも進展が。時子様も冥府の官吏として成長を遂げていくとともに、過去が少しずつ明らかになっていき、面白かったです。時子様の篁に対する愛情や篁の時子様への想い(親心?)も、恋愛ではないのかもしれないけれど、垣間見えて読みながらちょっとにんまりしてしまいました。二人のこれからも気になります。恋愛にはならないのかなぁ...。時子様が官吏として成長していく物語になりつつあるところがちょっと気になります。
    前作では図書館が舞台ということに違和感を感じましたが、今回は全く感じなかったです。前作よりも面白かったと思います。そして、京都が舞台ですが、季節が春から初夏とあり、花の移ろいや葵祭など様々な京都の風情を楽しむこともできました。

  • 「リボンと人力車」
    無理をして身体を壊してしまう前に。
    ただ相手に見えるだけで、伝えたい事が何も伝わらない状態というのはとても歯痒いだろうな。
    自分の身体の事は自分にしか分からないのだから、もっと大切にしなければな…。

    「小猿の宝物」
    咄嗟に投げ入れた瓶の行方は。
    大切な物だったからこそ、その後の状態や居場所が気になったのだろうな。
    陰口を言われるのも嫌だが、あれだけの事を目の前で言われるのは中々にキツイものだろうな。

    「瑞垣」
    花入れを燃やしてほしい。
    自分が納得のいっていない物だったからこそ、いつまで経っても心残りだったのだろうな。
    内容が内容なだけに、本当に信頼できる人以外には話さない方がいいのだろうな…。

    「鳥めずる若君」
    千四百年分の記録を。
    長年みてきた景色をこうも容易く思い出せるのは、それだけ気にかけて見ていたからなのだろうか。
    変わっていく時代と共に消えていく生物を見ていくというのは、どんな気持ちだったのだろう…。

  • 時子様を天道へ導いた冥官の茜や、有名な陰陽師の晴明とレギュラーメンバーも増えて面白くなってきた(^^)♪時子様の成長も楽しみだし、今回は春の京都を満喫しました(*^^*)

  • 京都のいろんな場所がでてくるので面白いです。
    表紙のイラストが少女向けっぽいけど、中身はそれなりに大人でもちゃんと面白い。あちこち散策したくなる。
    春になったらするかな。

  • リボンと人力車が一番好きかもしれません。
    女学生さんの恨む気持ちよりも車夫を助けたいという想いに感嘆。
    私もそういう気持ちになれたらいいけれど「何してくれる!」ってなっちゃうかも(笑)
    図書館の運営も軌道にのっているようで嬉しい思い。時子さんの世界と能力が広がって行くのも楽しみです。
    でも清明で3位っていったいどんな人が上なんだ・・・?

  • からくさ図書館第2弾。
    人力車の車の彼の話が一番スッと入ってきた。
    接客業が好きな人って、明るくて人と話すことにためらいがないなぁと思う。
    彼の勉強家で真面目な所がうまく表現されていて良かった。

    あとは時子の冥官としての能力についてちょっと話が進んだ。

  • シリーズ2作目。
    京都の北白川の私立図書館を舞台に、小野篁と斎院が、成仏できない霊を成仏させる話。
    あの世とこの世が交差する短編連作。
    今作は、登場人物に霊が見えてしまうケースが多く、想像するとちょっと怖い。

  • ハイハイハイハイ、前作を読んで、結局リクエストをかけました。
    ほんで、蔵書にしてくれはりました!
    正真正銘手元には「書いたてホヤホヤの文庫」が、きました!! うひょー、もう、手触りとか香りとかたまらんよね。
    毎回同じこというて申し訳ないけど、でも、新しい本ってほんま、触っても嗅いでも読んでも最高ですね・・・。

    ちゅうことで、まとめてリクエストをすることになるので、まとめて手元に届くことになる・・・。
    去年、「オーダーは探偵に」シリーズを購入してもうたときもこの状況になって大変焦ったんやけど・・・。
    延滞せえへんよう、がんばって読もう。・・・と、いう、幸せなプレッシャー。


    さて、内容ですけれども、夏休みに突入したり旅行へでかけたりで、序盤はキレギレに読んだためいまひとつ集中しきれてなかったけど、後半は本読みのテンションを取り戻したのでイッキ読みした。

    上司である安倍晴明も登場したし、篁の同僚(ちゅうか先輩?)にあたる茜さんも登場して、ますますにぎやかになってきた!
    生前の時子についてもまた少しだけわかったね。

    晴明の母が賀茂の人間、と、いうのは
    「あ、なるほど・・・」
    ちゅう話やけど、賀茂にゆかりがあるということで、時子に対してどこか後ろめたい(?)と、いうのは、

    「あっ、そうか、斎院・・・」

    と、なった。
    ほんまに、いろんなことは繋がってるね・・・。
    最近「神様」を題材にしてる本も読むので(ライトノベルですけれども)、古代史って奥深いなあ、と、思います(今更?)。


    時子の、冥官としての能力云々についてはなんでか
    「あってもなくてもどっちでもエエんちゃうん・・・」
    と、思ってしまうため
    「ふーん」
    とは思うけど(笑)、一言主との再会は、よかったなあ・・・。

    この本は、各章のゲストが「道なし」に遭遇して、当人の深層心理に向き合ったり過去を取り戻したりする話かと思えば、それだけじゃないねんね。
    ゲストや「道なし」を誘導するポジションの篁と時子自身の謎が一番堂々と横たわってる。

    ゲストはあくまでゲストとして、篁と時子を誘導しているフシがあって、そこが飽きさせないわ。

    また今回もどの話も面白くて・・・。
    鳥めずる若君では、現代の若君(いうても40過ぎ・・・笑)と、千年前の若君が鳥ネタで意気投合するあたりはほほえましいを通り越してなんやろうもう。

    好きっていいよな! と、思った。
    好きなものが共通してると、他のなにが共有していなくても深い仲になれるんやなあ、とか。
    またこの二人似てたよね。今風にいえば、鳥オタク・・・いや、鳥フェチ? 笑

    学芸員さんという立場からか、篁のことも京都という土地柄のことも神様のことも
    「そういうもんやろうな」
    と、割り切ってしまえる蜂須賀さんもいい。

    (からくさ図書館であったことの)記憶を消さんといてあげてほしいなあ、と、思ったのも初めてやったかも。
    また「記憶を残してもらうのはあかんのかな」と、正面きって訊ねたのも、よかった。
    それも動機が純粋そうで、よかった。

    逆に
    「記憶といっしょに、人より優れた感性も消してしまうの?」
    と、思ったのが瑞垣の花梨ちゃん。

    勿体ないなあ・・・、と、思うけど、「普通の女の子がいい」などとどこかのアイドルの引退宣言のように記憶と能力を封じてしまった潔さにも、やっぱり、じーんとしたかな・・・。

    子猿の話は、沈香とかお馴染みの香が出てくる香木店のお話で、大変大変興味深かった。
    人力車の話も、もちろんいいしね~! なんやろうこれだけはBL風味で読んでも楽しめるな、みたいな(笑)。スイマセン


    北白川近辺が舞台なのでものすごい馴染み深い土地やし、登場するキャラの京都弁とか、今回は梅ふゆちゃんの舞妓言葉とか、そもそも篁と時子が平安時代の生まれだけに、最初から最後まで「はんなり」が、ピッタリの雰囲気なんよね。
    せやからよけい、チャッチャチャッチャ読む気にならへんし、チャッチャチャッチャなんでも急いでやることが必ずしもベストではないんちゃうかな、と、思いたくなってしまう。

    もちろん迅速なのもええことやろうけど、もしかして何かを取りこぼしてへんかなあ、とか。
    もし、とりこぼしてたら、もったいないなあ、とか、思っちゃった。

    ・・・と、思う私は京都より大阪に近い関西人やからね。笑
    そう考えてしまうのも、そんなもんなんかもしれへん。

    真如堂とか、この春に行ったなあ!
    そもそも
    数多く登場する哲学の道もこの春に行ってんけど、真如堂は
    「あっさりしたお堂やな・・・」
    くらいに思っていて、申し訳ない!

    まさか、冥府につながってる井戸があったとは!! フィクションです

    イヤイヤ、フィクションってわかってても、古代から語られるものは「ただのフィクション」でまとめるには年月が経ち過ぎやろう。
    なにか根拠があってこそのフィクションやろと思うほうが、ずっと、楽しい。

    名香蘭奢待? 信長のお小姓の本多藍丸の話とか・・・。
    こういう逸話があるんよね・・・? 相変わらず、無知でお恥ずかしい。

    時子と篁のリラックスした会話も、めっちゃ面白い。篁がいう通り、時子のキレキレのツッコミがたまらん。
    ほんで、前作を読んだときに思った
    「S系執事の篁より、時子にメロメロなヘタレ攻めの篁がいい」
    と、いう私の好みストライクになっております。

    年齢差もいいよね・・・! 年の差カップル万歳・・・!!

    メディアワークス文庫やし、ライトノベルなんだよねえ。
    ライトノベルっていうジャンルはいったい何なんやろう(笑)。こんなけ読んでるのにカテゴライズがいまいちわかってないけれども、ライトノベルっていうたら、コバルト文庫というイメージが・・・(笑)。

    そう思うと、著者はかなり堅いよ!
    堅いというか・・・。なんやろ。

    読めない漢字も多いしな~。地名やら、役職名やらはある程度しょうがないとしても、表現の仕方や使う言葉が
    「聞いたことないわ・・・」
    ちゅうものがポロポロ出てくる。

    今回は、茜の登場時に篁が「無言で二秒ほど笑みを浮かべた。諦念の笑みだ。」と、なるんやけど、この言いまわしに
    「すごいな~」
    と、思った。
    諦念っていう単語ももちろん知らんかったし、「無言で二秒ほど笑みを浮かべた」っていうのがもう、なんかもう、
    「面白い書き方やな」
    と、思いました。

    会話もスピーディでいいんやけど、どっちがどっちのセリフをしゃべってるのか、たまに見失うこともある。

    私の読解力大丈夫かっちゅう具合やけど(笑)、面白いものはそれくらいでええんやなと思った。
    ここを、誰それが何々というたって細かく書き込んでくれなくても、
    「? どっちがどっちやろ?」
    と、思いながら前後の会話をなんべんも読んだりするうちに
    「ああ、こっちがこっちか」
    と、わかるし、そもそも大半の人はそのくらい一回で読み取るやろうしな(笑)。

    文字の羅列でどうとでも解釈できる、というのが文章やけれども、電子媒体でそれらがあかんほうへフューチャーされてばっかりなんやなと久しぶりに思った。
    読み手で色々想像できるというのは、いいこともある。ちゅうか、いいことのほうが多いんちゃうんか、実際。

    (2016.08.06)

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