青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない (電撃文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014年4月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048664875
作品紹介・あらすじ
図書館にバニーガールは棲息していない。その常識を覆し、梓川咲太は野生のバニーガールに出会った。しかも彼女はただのバニーではない。咲太の高校の上級生にして、活動休止中の人気タレント桜島麻衣先輩だ。数日前から彼女の姿が周囲の人間に見えないという事象が起こり、図書館でその検証をしていたらしい。これはネットで噂の不思議現象"思春期症候群"と関係があるのか。原因を探る名目で麻衣とお近づきになった咲太は、謎の解決に乗り出す。しかし事態は思わぬ方向に進み-?空と海に囲まれた町で、僕と彼女の恋にまつわる物語が始まる。『さくら荘』コンビが贈る、新たな青春ストーリー。
感想・レビュー・書評
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アニメから入りましたが、人間として弱く苦しい時期の表現がたまらなく好きです。
「思春期症候群」なんて得体の知れない現象に巻き込まれてる人に対し、自身の関わりがあるといえど、必死になれる主人公の咲太もたまらなく好きですし、そこに魅力を感じます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
著作者:鴨志田一
発行者:KADOKAWA/アスキーメディアワークス
タイムライン
http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
思春期の揺れる心を描く不思議系ラブ。 -
中学生の頃に色んなライトノベルを読んで、ふとまたこのジャンルを読んでみたいなぁと思って読んだ本書。
アニメは見ていないが、ライトノベル特有のキャラクター立ての旨さや、ユーモラスな表現はとても面白かった。
ライトノベルは所詮、漫画と同じで娯楽に過ぎず、学ぶものは何もないと考える人もいるが、僕はライトノベルの独特な表現や既存の枠を超えた設定には大きな魅力があると思う。
主人公がちょっと変わっているため、ライトノベル初心者とかだともしかしたら避けるべきかもしれない。 -
評価:☆4.5
ずっと人々の注目を浴びてきた超人気アイドルの麻衣の身に降りかかる不思議な現象。それは周りの人達から認識されなくなるという「思春期症候群」だった――。
さくら荘コンビが送る新シリーズということで始まった本作。
タイトルは軽い感じですが内容的には若干重いかも?
というかそんなにブタ野郎要素もバニーガール要素もないw
覚えている人がどんどん減っていっていくのは切なかった。
・・・切なかったんだけど、どうしても展開的にCLANNDの風子√が頭に浮かんでしまうのよねw
まぁ何といっても麻衣さんの可愛さが大きかった。
「……ダメとは言ってない」
年上っぽく振舞おうとしてるけど初心なところとか可愛すぎるw
また新たな問題で引きと、続刊が気になるところ。
「君にはまだ私が見えてるんだ」
「ああいうのは、慣れても何かが擦り減るもんでしょ」
「ま、でも、私たちの世界なんて、告白ひとつでがらっと変わってしまうくらいに、単純なのかもね。梓川が証明したようにさ」 -
結局気になって作者買い。今回のお話も青春っぽいけど割とエグい人間関係な気がしてちょっと引いた。ただそれを補って余りある麻衣のかわいらしさがありました。何この可愛い先輩。そして最後はド直球の青春エピソード。やっぱり“あの”さくら荘の作者だよなぁとあらためて思えました。会話の軽快さや面白さも良い感じ。前作既読としては前のキャラも名前出てきて嬉しい。これできっちり終わり…と思ってたら、え、いきなり1巻目から続く感じなの?
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思春期症候群という不思議な現象に巻き込まれるヒロインたちと、それを助ける咲太の関係がとても感動的でした。特に、麻衣と咲太のカップルは、お互いに信頼し合っていて、素直に愛情を表現していて、とても微笑ましかったです。麻衣がバニーガールのコスプレをして咲太に会いに行くシーンや、咲太が麻衣のために学校で告白するシーンなどは、胸がキュンとしました。他のヒロインたちも、それぞれに魅力的でした。古賀朋絵は、咲太の幼なじみでありながら、彼のことを想って自分を犠牲にする姿が切なかったです。如月かえでは、咲太の妹でありながら、彼のことを恋愛対象として見てしまう姿が可哀想でした。牧之原翔子は、咲太の先輩でありながら、彼のことをライバルとして認める姿がかっこよかったです。梓川花楓は、咲太の双子の姉でありながら、彼のことを守ろうとする姿が優しかったです。この作品は、思春期症候群というファンタジー要素と、リアルな青春ドラマという対比が魅力的な作品です。ヒロインたちの個性や魅力も豊かで、視聴者や読者の心をつかんで離しません。
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地の文は少なめで会話が多く、展開もさくさくとスピーディーでこちらが期待しているラノベだった。ただ、ラノベ濃度は割りと薄めかな?と思った。妹がお兄ちゃんを大好きだったり、ヒロインがテンプレート通りのツンデレだったりするけど、割りと固いストーリー展開だったように思う。
一点「あれ?」と思ったのが、本作が第1作目なの?ということ。てっきりシリーズものの間の作品かとおもった。というのも、「思春期症候群」なる要素が唐突に、割りと説明少なめに出てきたり、登場人物たちも既出っぽいかんじで出てくるから混乱してしまった。世界観をごちゃごちゃ説明されるのも鬱陶しいけどもうすこし説明がほしかったかな。
キーワードとなる「思春期症候群」も、分かったような分からんような微妙な説明だった。
読みやすくてストーリーも楽しめた。ただ、もう1作読みたいかといわれると微妙。中高生だと楽しめるのかな。読書の合間に箸休め的に読むのが自分には合ってるかも。