絶対ナル孤独者 (1) ―咀嚼者 The Biter― (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
3.44
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本棚登録 : 450
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048665100

作品紹介・あらすじ

二〇一九年八月。地球上の、いくつかの都市部に、人類が初めて接触する地球外有機生命体が複数落下した。のちに"サードアイ"と呼ばれるその球体は、接触した人間たちに、現代科学では解明できない"力"を与えた。ある者には、音さえ追い越す"速さ"を。ある者には、鋼さえ断ち切る"刃"を。そしてある者には、万物を噛み千切る"歯"を。十七歳の少年、空木ミノルもその中の一人だった。彼がただ一つ望み、そして得た能力。それは"孤独"。絶対的な孤独を実現するその"力"は、しかしミノルを望まぬ戦いに巻き込んでいく。平凡だが平穏な義姉との暮らし。そのひとときが壊されるとき、ミノルは絶対なる"孤独者"として覚醒する-!

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったけど、かなり重い内容だったな〜。
    風邪引いてる時に読む本では無いな。

  • すごいスピード感で一気に物語に引き込まれる


    読み始めてラストまで一気よみしちゃった!

    異能者バトルものの傑作!

  • SAO,AWで有名な著者の作品
    宇宙から飛来した2種の生命体に浸食された人達。
    主人公の少年はある事件から孤独でいる事を強く望んでいたが…

    斬新な切り口で飽きずに最後まで一気に読めました。
    生命体、対抗組織、主人公の行方、気になります!

  • 宇宙から飛来してきたサードアイに体を乗っ取られ、特殊能力が使えるようになった少年少女の異能バトルもの。

    全体的に大味で、よく言えば王道、悪く言えば目新しさのない異能バトルものである。作者曰くWeb公開版の作品の手直しらしいが、直しただけあって粗は少ないものの、ストーリーは習作らしい起伏のなさが目立つ。主人公のバックボーンはそれなりに練り込まれているものの、能力の自覚と発現、そこから戦闘にいくまでのペースが遅く、物語が動き出すまでがややゆったりとしていてコロガリが悪い。特に前半部分に眼を見張るような謎がないのは致命的で、寄生生物由来の肉体が乗っ取られる恐怖がいまいち薄かったのも個人的には大きなマイナスである。

    寄生先が望んだ事柄がそのまま能力になるという発想は面白く、そのせいで強さもバラバラなのが逆にリアルでいいと思う。ラノベの王道である謎めいたヒロインの能力は加速だが、応用力の狭さと使い勝手の悪さには驚いてしまった。主人公の能力である絶対的な孤独を体現というのは中々にキャッチーで面白い。種を明かせば小学生の遊びのバリア、ドラえもんの安全カバーなのだが、主人公が防御系の能力というのは結構珍しく、またチート能力であるというのも妙味がある。ただ一巻ではその無敵ぶりが分かっただけで戦闘としては面白くはない。敵であるバイター(捕食者)のキャラ造形も鮫の歯という能力も魅力的ではあったのだが、主人公との相性は最悪の一語で、いきなり弱点属性を突いたかのようなヌルゲー感が漂っており、緊迫感が欠片もなかったのはただただ残念である。もう少しシチュエーションで絶望感を出すなり、能力に制限をかければ面白くなるとは思うが、それらは次巻のお楽しみであろう。

    作者にしては珍しくオリジナリティに欠ける内容だった。ただ文章でも伝わるぐらいにアクションはダイナミックだったので、次巻はもう少しストーリーにこだわって欲しい。

  • ライトノベル

  • 全体的にホラーな感じ
    敵の生い立ちがよくできていて同情したくなった
    何人も殺しているという設定だったがそのシーンがないので余計に。
    (まさかバリバリやっちゃうシーンは書けないからしょうがないが)
    主人公が人間を殺す殺さないを葛藤するのはいいと思った

  • SAOやAWの作者の三つ目のシリーズは学園異能バトルもの。
    あれ? ネット世界じゃないよ!(笑)

    主人公の能力が絶対防御なのだけど、これって割とよくある相手の力をキャンセルする能力のいわば変形版。
    まあ、ひとつの型だよね。
    この能力でどんな戦いが展開されるのかに期待。

    後書きにもあるように、敵方にもけっこう焦点が当たっていて、それぞれの理由というか弱さみたいなものが分かって、読んでてちょっと切ない感じもある。
    そのために、爽快感には欠けてしまうかな。

    てっきり表紙の女の子がヒロインだと思ったら、本巻でのヒロインは別の子だった。
    まあ、ゆくゆくはこの子なんだろうけど。
    だってアクセラレーターだし(笑)
    いやむしろ、典江さんかも(爆)

  • 宇宙から飛来した謎の生物?と融合して生まれた能力者達.
    で,悪い事する赤玉の宿主と
    悪い事する赤玉を退治する黒玉.

    この玉をサードアイ,
    赤玉をルビーアイ,黒玉をジェットアイって呼ぶんだけど
    赤が紅でルビーなのはよくわかるけど
    黒玉でジェットって宝石はわかりにくいな.
    あんまり知られてないイメージだ.
    成分的にほぼ差のないサファイアとかエメラルドじゃ
    駄目なんですか?
    やっぱり語感ですか?

    それはそうとこの話,
    かつてネットでエタった作品だとか….
    文庫でもエタらないだろうな?
    「俺たちの戦いはこれからだ」とかになるのか?
    でも売上悪くて続刊なしになったら
    それはエタりと何が違うというのか.
    本人のモチベーションなのか
    大人の事情なのか
    その差でしか無いのだろうか.

    とりあえず2巻は出てるみたいなんで買おうか.

  •  『2014年 6月 10日 初版 発行』版、読了。


     ソードアート・オンラインやアクセル・ワールドシリーズで有名な作者の新シリーズです☆

     本作を刊行する経緯については、巻末のあとがきで紹介されていますが…どの作品も、まだ完結の兆しが見えていない気がするので「さらにこの上、新シリーズとか大丈夫か、作者(;´Д`)」と、思ったりwwww


     読了して思ったのは「あの表紙絵はユミコじゃなくて、むしろ主人公にしてほしかったなあ」と、思うぐらい「ちょっと出てきては『噛ませ犬』的で、良い活躍場面が少なかった」キャラでした。

     内容の展開的とはいえ…ユミコに関しては、もう少し「この人、強ぇ…」感がほしかったです。本作に登場する敵役の咀嚼者(バイター)とのバトル相性が悪かったのかもしれませんが、もう少しこう…なんとかしてほしかったところです。

     あと、今巻のヒロインだけでとりあげるなら、順位的には箕輪さんであり、次に典江義姉さんの印象が強く…こちらでもユミコの負けっぷりが目立っています。あと寡黙キャラっぽいみたいですが、全然、その印象がないのは、今巻では主人公との接している場面しかないことと、対比できる「普段の様子」がほとんどなかったので…もう少し(「組織側」の視点も含めて)描いて欲しかったです。まあ、そのあたりは次巻に期待します。

     とはいえ、文体は読みやすく、しかも敵役の生い立ちにも踏み込んでいるため、葛藤の哀しみが描かれているために咀嚼者が「ただ悪いだけ」で終わるより、より人間性が出ていたので敵役にも思うところがありました。

     まだまだ描かれていない点が、いくつかありますが…それは次巻の楽しみにしておこうと思います☆

  • 異能バトル物。
    主人公ミノル君が一巻の内に凄く精神的に成長してて、今後どう化けていくのかってのが楽しみ。
    ヒロインちゃんもうちょっとヒロインして下さいw
    次巻はもっと絡むよね?

    赤と黒のサードアイの違いや敵側のドラマ等も今後の見どころの1つか。

    個人的には記憶操作の力持ってる『氷見』さんが気になる。

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著者プロフィール

第15回電撃小説大賞《大賞》受賞。受賞作『アクセル・ワールド』にて電撃文庫デビュー。代表作『ソードアート・オンライン』は全世界累計発行部数2,600万部を突破。著作は60冊以上におよぶ。

「2023年 『デモンズ・クレスト2 異界∽顕現』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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