拷問塔は眠らない ‐道化師の章‐ (電撃コミックスNEXT)

  • KADOKAWA (2014年5月27日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (226ページ) / ISBN・EAN: 9784048665933

作品紹介・あらすじ

訪問者を拷問器具でなぶり殺している美しい三姉妹。彼女たちが住まう“拷問塔”を、自らの夢と復讐のため、二人の若者が目指す!!

感想・レビュー・書評

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  •  わぁ、これ正しく妖魔だわぁ。

     『拷問塔は眠らない』シリーズ、第一巻分をコミカライズした作品です。
     とは言え、長女ジベットの正体に関する伏線など、原作二巻以降に繋がる部分は排されているので単独でも読めます。
     そのため、拷問具を出自とするはずの三姉妹でありながら特異な立場にいる長女の苦悩はなく、何というかヒステリックで嗜虐的な印象が先立つ印象です。

     その辺りが先に小説を読まれた方には気になる点でしょうが、小説→漫画で先立つ絵は申し分ありません。
     豪奢で退廃的なマルイノさんに比べ、線は少ないものの動きがあって緩急の付け方、アクションに映えるスタイリッシュさを持っています。
     
     拷問による奇形(フリークス)な死体や臓物をぶちまけるグロテスクな描写とキャラの愛らしさが不気味に同居していて、この拷問塔と言う狭い天国と地獄を見事に画像化しているのです。
     
     そして何より狂言回しのレイモンド君ですね。
     無知な少年と偽って振る舞っている時と本性を現した時の態度が大して変わっていないのはまさしく道化師に相応しい。
     明らかにかわいらしく描かれているのは気のせいではないはずです。動きも軽やかで軽業師のよう。
     
     いつもニコニコ笑っていて人間の感情を本当は理解していないだろう? と思わせるところなんかはまさしく人にあらざる妖しい生き物が理解せずに演じているようなうすら寒さを感じさせます。
     それでいてちゃんとした激情も見せるのですから、そんな彼の姿を見ることが出来た時点で既読者としては大満足です。

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著者プロフィール

9月26日生まれ。天秤座。A型。福岡県在住。
月刊少年シリウス2008年6月号に掲載された、第9回シリウス新人賞準入選作『NECROMANCER』でデビュー。月刊少年シリウス2009年5月号より同タイトルを連載(全4巻)。さらに「将国のアルタイル」スピンオフ『小国のアルタイルさん』(全1巻)にて『NECROMANCER』のゴシック&ダークな作風とは全く違う側面を見せ新たな支持も獲得中。

「2018年 『旧約Marchen(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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