鴨川貴族邸宅の茶飯事 (4) 初恋の君へ告ぐ、変わらない二人の想い (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
3.63
  • (2)
  • (6)
  • (8)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 84
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048666923

作品紹介・あらすじ

宝石箱の奥にそっとしまいこまれたような美しい想い。衣麻お嬢様のかの少年への思い出は、その心を永遠に縛り付けるものでした。そして今、信じられぬことが起こります。突如現れた思い出の君との再会。それによりお嬢様の心は乱れます。待ちに待った運命の相手なのに、と。その傍らには、手の焼ける見習い執事がいました。運命を信じるのか、今ある現実に一歩を踏み出すのか。どうやら、執事とお嬢様の恋の狂想曲にも終止符が打たれる時がきたようです。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • k

  • やっぱり、そういうオチですよね~

  • コメディのようなやりとりの草野球から始まる秋の執事、朱雀院瑪瑙の恋。シングルマザーで女子野球のプロを目指す女性に惹かれるが、彼女は育児のため、プロになる夢を諦めざるを得なくなった怒りを子供のこのかにぶつけてしまう弱い女性でもあった。

    しかし最終巻の設定は結構乱暴で、瑪瑙が京都一体を牛耳る名家の私生児で、国家執事のプロジェクトの秘密を探るスパイで、母は瑪瑙をおいて失踪して…結果父をトップの座から追いやって…るのに自分はこのかと二人でアパートに住んで去ってしまった彼女を待つ…ってひっちゃかめっちゃかやないかーい。
    そして日本を取り巻く状況は悪化の一途を辿っているのに、貴重な戦力が失われた…。

    そんな中、衣麻と拳正の勘違いから始まった初恋物語も完結。初恋を実らせたけど、理想と全然違う、勘違いばかりのやりとりに、衣麻も理想から現実(拳正を現実の普通の男と言って良いのか悩むが…)を知って、シンデレラコンプレックスを克服するんだろうか。
    でもその時=彼女は失業?なのか、等身大の恋物語で、方針転換するのか…?

  • 表紙は九条真だけど、中身は朱雀院瑪瑙が主と言ったところか。
    この巻で、シリーズラストです。

    野球から始まり、瑪瑙の話へ。
    彼の決意と行動はなかなかいい話になっているけれど、
    肝心の衣麻と真坂拳正の話が中途半端で終わってしまうという後味の悪さ。

    シンデレラコンプレックスはどうなったのか?
    他の国家執事たちの恋はどうなったのか?
    そこは置き去りのまま?ねぇ?ねぇ?

    作者、その後の話を書いてくれ、頼む。

  • 朱雀院家の話は若干無理があるように思うけど…でも最終巻までなかなか面白かった。しかし結局国家執事プロジェクトはどうなるのかね…。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

福井県出身。電撃小説大賞で見い出され、メディアワークス文庫にてデビュー。『マリシャスクレーム』『鴨川貴族邸宅の茶飯事』『舞妓さんと怪盗大旦那』など著作多数。小学校入学までを石川県金沢市で過ごす。東京に出て作家デビュー後、とある事情から京都に移り住む。現在は長野在住。

「2017年 『装幀室のおしごと。 ~本の表情つくりませんか?~ 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

範乃秋晴の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×