あやかし飴屋の神隠し (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 500
レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048668286

作品紹介・あらすじ

皮肉屋の青年・叶義は幼い頃、あやかしの神隠しに遭って以来、いかなるものも"視えないものはない"という。妖しい美貌を持つ飴細工師・牡丹はその手で"つくれないものはない"という-。二人の青年が営むは、世にも不思議な妖怪飴屋。奇妙な縁に惹かれた彼らは、祭り囃子の響く神社で今宵も妖怪飴をつくりだす。人と寄り添うあやかしの、形なき姿を象るために。あやしうつくし、あやかし飴屋の神隠し。

感想・レビュー・書評

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  • ひとの心に巣食うあやかしは,形を与えられると去っていく。といった,あやかしとひととの不思議な距離感の描き方が面白かった。妖怪的な存在を,「わるいもの」ではなく「ただそこにあるもの」として描写するあり方って好きだな

  • 文章の美しさ、素晴らしさは健在。今回も堪能させていただきました。
    ストーリーとしては、後半からどんどん面白くなってくるけれども導入はいまいちかなという印象。妖怪というテーマは浮世離れしたこの作者の文章と相性は悪くないものの、もっと現実離れした設定の方が魅了が生かせるような気がした。それを含めてのチャレンジなのかなあ。

  • ぼんやりと灯りが見えてくるようなお話。
    紅玉さんが普段書かないといった男の人は、とても挿絵と雰囲気があっていて、挿絵を描いた方も大好きな私としては、とてもとても思い入れある本だなと思いました。

  • 何でも見える青年と何でも作れる青年のお祭りの屋台を舞台とした少し不思議なお話。
    テンポ良く、でも朴訥とした文章が不思議な世界をより演出していて、この世界にすんなり入り込めました。
    とても読みやすく、雰囲気も好きな作品でした。

  • あやかしものとそれを見る青年と飴細工の話。

    きれいな連作だったなあ

  • いづきさんは少女を書くのが上手だけれど、男性もなかなかいける気がした。
    ただ、少しふわっとしてるかなという印象を受けたから、キーパーソンになるキャラがもう少しキャラ立ちすると良いかなぁ。
    叶義のキャラは引き立ってたけど、牡丹が少し弱いかな?

    物の怪絡みの話で堪らんかった。
    狐繰さんをこういう風に描くのかと新鮮な気持ちになった。
    繰り返す妖怪なのか。
    お呪いで呪いが云々とかの話が多いから、繰り返す妖怪として書かれてる作品は読んだことなかった。
    元々狐繰さんはそういう妖怪なんだっけ?

    牡丹の作る飴食べたいし、作るところを見てみたい。
    牡丹と言えば謎が多いよなぁ。
    特に家族について。
    清子さんに囲われる前は家族と暮らしてたんだよね…?
    牡丹の家族の描写が殆ど無かったから気になった。

    これは続きは出ないのかな?
    続きがあるなら読みたい。

  • いまいちぱっとしない。今までの紅玉さんを期待すると外してしまう感じ。ちょっと男の子たちがうじうじしすぎてるかな。長いこと思い悩む、描写がくどい、菅野彰のBLみたいだった。
    お祭りとか飴細工とか、素材は良いと思うんだけど。勿体ない。

  • う~ん、ストーリ的にはよくみるあやかし系
    この作者の他の作品を読んだことがないので、判断しかねるが、よくあるやつ。
    人からのおススメで読んでみたもので、普段読まない種類の本なので、それなりに楽しめたが、、、


    登場人物が少ないので話がまとまっていて読みやすい。
    作品の内容と同様、あっという間に読み終わってどこかに消えていってしまう感じ。読後感がサラリと消える、良い言い方すると「夢見てた」みたい。

  •  少女を書くことがほとんどの紅玉さんが『男の人』主体に書いた作品。

     全体の感想としては、ちょっとぼんやりしすぎているかなぁ、という感じ。祭り、飴細工、妖怪、など題材はいいとしても主人公サイドに突っ込んだ話がなかったのは、うーん…。
     曖昧なまま始まって曖昧なまま終わってしまったので、もうちょっと掘り下げてほしかったなぁと思う。

  • 叶義さんは優しい。叶義さんの優しさに触れて、弱さや強さに触れる物語だったように思う。私は叶義さんが好きだ。幸せになってほしいと思う。もう一度が無くとも。
    欲を言えば道理さん目線のお話しも、もっと読んでみたかったです。みんな素敵に濃いキャラクター達でした。

    追記:紅玉さんにしては珍しいお話のような気がしたのは、男の子のお話しだったからですね…とあとがきを読んでなるほど納得。

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著者プロフィール

1984年、石川県金沢市出身。金沢大学文学部卒業。『ミミズクと夜の王』で第13回電撃小説大賞・大賞を受賞し、デビュー。その後も、逆境を跳ね返し、我がものとしていく少女たちを描き、強固な支持を得ている。

「2019年 『悪魔の孤独と水銀糖の少女II』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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