ガーリー・エアフォース (電撃文庫)
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2014年9月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048668620
作品紹介・あらすじ
人類の前に突如出現した謎の飛翔体、ザイ。災厄を意味するその存在は桁外れの戦闘力であらゆる航空戦力を圧倒した。彼らに対抗すべく開発されたのが、既存の機体に特殊なチューニングを施し、異次元の高機動を実現したドーターと呼ばれる兵器。操るのは、アニマという操縦機構。それは-少女の姿をしていた。パイロットだった母をザイにより失った少年、鳴谷慧が出会ったのは真紅に輝くスウェーデン製の戦闘機、そしてそれを駆るアニマ、グリペンだった。人類の切り札でありながら挙動が不安定なグリペンと、空に焦がれる少年の、長くて熱い物語がはじまる。
感想・レビュー・書評
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アニメを見て、積ん読の山の中にあったのを思い出した。
「なれる!SE」は未読(1巻は読んだか)なのだけど「葉桜が来た夏」は大好きだっただけに、あのアニメを見て「そんなバカな。あの夏海センセがこんな適当に描いているのか、いまは…」という気持ちになったのですが…。
ちょっとおおおお、サテライトオオオ!!(アニメ制作会社)
もっとちゃんとやれよおおおおお!!!
この原作のどこをどこまで読んであの1話になるんだよおおおおおお!!!
アニメとしての要請もあるんだろうけど、全体構成の中で必要不可欠な要素の抽出とその表現に関して、まったくもって役者不足であったことを感じてしまったなあ。
アニメはこのあとも期待できないだろうなあ…。
それはさておき、こちら、原作の方。
世に斜に構えたり理屈であるようでいて感情任せなところもある主人公像ってのは「葉桜」の頃と変わらないベースだなあと懐かしく。
自分が歳を取ったからかそうした行動を青臭い、または幼いと感じてしまうのは致し方ないかな。
もっと良い方法があるのではないかと引いてしまう。
しかしそういう部分があるから主人公なんだろうなあ…と。
ヒロインの造形やクライマックスでの展開などは奇をてらうことなく王道展開。
それでも駆け引きやトレードオフに関しては、当該場面に至る以前に状況を示されているのでフェアであると感じつつも、現状では意外性は無いなとも感じてたり。
後半の展開は少なくとも続刊前提の構成でしたし、この辺りの仕掛けは次巻以降に持ち越しなんでしょうなー。
そして実際に長く続いているシリーズになっているようですし、やぱし夏海センセの実力は折紙付きなんですよ。
それをあのアニメときたら(エンドレス…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
展開とか、いろいろあかんかも知れへんとこあるけどグリペン(機体)が可愛いから全部許す。
次は、F-2の登場に期待やわ。 -
ストパン・艦これ等から流れて辿り着いた戦闘機の擬人化(?)もの。ミリタリー知識はほぼないけど楽しめました。敵も味方も詳細不明なんでどことなくSF感もあったからかな。彗とグリペンのボーイミーツガールものとしても良かった。グリペンが周りの世界をほとんど知らないのもあってやけに保護欲を駆り立てられるのは、戦闘だと庇護される側だったこととのギャップもあるからですかね。もう一人の戦闘機少女・イーグルはあまり触れられなかったけど続刊の数もあるみたいだし続けて読んでみたい。
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描きたいことは分かるけれどストーリーに魅力がない。
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中途半端な専門用語ですが、一部誤用もあるので、真に受けない方がいいです。ありきたりなプロットに、マイナー戦闘機と美少女をはめ込むのはうまかったです。
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戦闘機を擬人化した良質なボーイ・ミーツ・ガール