ガーリー・エアフォース (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 167
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048668620

作品紹介・あらすじ

人類の前に突如出現した謎の飛翔体、ザイ。災厄を意味するその存在は桁外れの戦闘力であらゆる航空戦力を圧倒した。彼らに対抗すべく開発されたのが、既存の機体に特殊なチューニングを施し、異次元の高機動を実現したドーターと呼ばれる兵器。操るのは、アニマという操縦機構。それは-少女の姿をしていた。パイロットだった母をザイにより失った少年、鳴谷慧が出会ったのは真紅に輝くスウェーデン製の戦闘機、そしてそれを駆るアニマ、グリペンだった。人類の切り札でありながら挙動が不安定なグリペンと、空に焦がれる少年の、長くて熱い物語がはじまる。

感想・レビュー・書評

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  • アニメを見て、積ん読の山の中にあったのを思い出した。
    「なれる!SE」は未読(1巻は読んだか)なのだけど「葉桜が来た夏」は大好きだっただけに、あのアニメを見て「そんなバカな。あの夏海センセがこんな適当に描いているのか、いまは…」という気持ちになったのですが…。

    ちょっとおおおお、サテライトオオオ!!(アニメ制作会社)
    もっとちゃんとやれよおおおおお!!!
    この原作のどこをどこまで読んであの1話になるんだよおおおおおお!!!

    アニメとしての要請もあるんだろうけど、全体構成の中で必要不可欠な要素の抽出とその表現に関して、まったくもって役者不足であったことを感じてしまったなあ。
    アニメはこのあとも期待できないだろうなあ…。

    それはさておき、こちら、原作の方。
    世に斜に構えたり理屈であるようでいて感情任せなところもある主人公像ってのは「葉桜」の頃と変わらないベースだなあと懐かしく。
    自分が歳を取ったからかそうした行動を青臭い、または幼いと感じてしまうのは致し方ないかな。
    もっと良い方法があるのではないかと引いてしまう。
    しかしそういう部分があるから主人公なんだろうなあ…と。

    ヒロインの造形やクライマックスでの展開などは奇をてらうことなく王道展開。
    それでも駆け引きやトレードオフに関しては、当該場面に至る以前に状況を示されているのでフェアであると感じつつも、現状では意外性は無いなとも感じてたり。
    後半の展開は少なくとも続刊前提の構成でしたし、この辺りの仕掛けは次巻以降に持ち越しなんでしょうなー。
    そして実際に長く続いているシリーズになっているようですし、やぱし夏海センセの実力は折紙付きなんですよ。
    それをあのアニメときたら(エンドレス…

  • (割とベタな素材の組合せとはいえ)そうきたか。ああ、確かにこの技研の人からは #大サトー の匂いがするわ(^^;二巻も継続して読むこと決定。

  • 展開とか、いろいろあかんかも知れへんとこあるけどグリペン(機体)が可愛いから全部許す。
    次は、F-2の登場に期待やわ。

  • ストパン・艦これ等から流れて辿り着いた戦闘機の擬人化(?)もの。ミリタリー知識はほぼないけど楽しめました。敵も味方も詳細不明なんでどことなくSF感もあったからかな。彗とグリペンのボーイミーツガールものとしても良かった。グリペンが周りの世界をほとんど知らないのもあってやけに保護欲を駆り立てられるのは、戦闘だと庇護される側だったこととのギャップもあるからですかね。もう一人の戦闘機少女・イーグルはあまり触れられなかったけど続刊の数もあるみたいだし続けて読んでみたい。

  • 描きたいことは分かるけれどストーリーに魅力がない。

  • 挿絵がモロに某戦闘妖精の構図のパロディな点に惹かれて購入。内容としては広義の擬人化作品であり、シミュレーションであり、SFであり、ラブコメでもある。

    主人公の駆る機体≒ヒロインがグリペンっていうのが渋いというかなんというか。(某関東万歳な大人向けゲームの影響か?)まーグリペンちゃんはかわいいです。

    全体的にとてもよくまとまっていて、切れ味の良い王道ラブコメSFという印象。
    ハードな空戦あり、組織内のパワーゲームあり、国家間のグレートゲームまでもが織り交ぜられるスペクタクル要素もあり、そっちの趣味を持っているヒトならニヤリとさせられる場面もあって、そういう意味でも非常に面白い。

    惜しむらくは主人公の人格が最初から完成されすぎていて、こういうジャンルによくある思春期的な葛藤を1巻時点ではあんまり(まったくないわけではないけど)感じられないことくらいか。

    なんやかんや書いたけど、とにかく続きが楽しみな作品なので、願わくばみんなに読んでほしい!そして有名になることを切に願う・・・!

  • 突如飛来した謎の存在・ザイ。
    圧倒的な戦闘力で人類を蹂躙する敵に唯一対抗出来る戦力と、何故かそれをコントロール(少し語弊あるかも)出来る主人公と、結構在り来りな設定だけどロマンがあって好きです。
    小松が舞台ってのも個人的にポイント高い。

    良質なボーイミーツガールってのはそれだけでワクワクしちゃうのよね。
    でも幼なじみの明華も応援したい複雑な心境。
    他のドーターの参戦も今後の楽しみの一つ。

  • 半分はプロットを見て,残りの半分は挿絵が気になって買ってみた作品.「なれる!SE」と同じ著者というのを後から知ってちょっと驚いた.
    大まかには,どこか白痴な人工少女と一介の青年が超技術っぽい戦闘メカで人外の敵と戦っていく,というコンセプト.似たような作品で聞いたことのある感じの設定があちこち見られるが,もはやこの手の作品ではお約束とも言える.

    厳密なツッコミを入れられるほど知識が豊富ではないので,細かい部分はあまり気にならなかったが,大陸からの敵が小松に押し寄せているような状況だと,九州山陰辺りはすでに壊滅しているのでは?という点だけはどうにも気になってしまった.少なくとも,本土周辺の前哨戦という位置づけでやるんだったら,築城あたりを舞台にしておくのが無難なように思われる.

    今後機体のバリエーションやキャラクターが増えていくと思うので期待.

  • 中途半端な専門用語ですが、一部誤用もあるので、真に受けない方がいいです。ありきたりなプロットに、マイナー戦闘機と美少女をはめ込むのはうまかったです。

  • 戦闘機を擬人化した良質なボーイ・ミーツ・ガール

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著者プロフィール

2007年『葉桜が来た夏』で第14回電撃小説大賞<選考委員奨励賞>を受賞。代表作に電撃文庫『なれる!SE』『ガーリーエアフォース』などがある。

「2021年 『僕らのセカイはフィクションで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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