狼と香辛料 (電撃文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048669313

感想・レビュー・書評

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  • 行商人ロレンスが出逢った少女は狼の耳と尻尾を持っていた。彼女は自らを豊作の神ホロと名乗るのだった。

    21世紀のラノベを読んでいこうと、今更ながらにアレコレと手を出しています。
    中世ヨーロッパを模した世界を舞台にしたファンタジー。さて主人公は? 伝説の勇者の血を継ぐものでもなく、戦士でもなく、魔法使いでもない。商人が主人公と知り驚きとともに興味も膨れ上がりました。商人が主人公で如何にして冒険活劇を盛り上げるのか。商人であるという設定は活かされるのか。
    読み進めていくと商人だからこそのストーリー展開に、商人だからこその思考と選択、そして商人だからこその危機と回避がありました。まさに商人冒険譚だったのです。

    そこに神の化身のホロが話に彩りを加えてくれます。ロレンスよりも長い時間を生き、賢狼と自称するように頭の回転も早いホロはロレンスを翻弄するようなこともあります。でも長い時間を生きてきたホロは、それだけ長い時間の孤独を抱えてきたということ。ロレンスと出逢うことにより、対等に寄り添える相手がいることの安心感を得たのでしょう。その辺りの描写も巧く、これからふたりの関係性がどうなっていくのか楽しみになりました。

  • 神様ですら勝てない「寂しさ」というものに、私たち人間がどう太刀打ちできるというのだろう。

    名前だけは知っていた作品でしたが、やっと読みました。
    なかなか落ち着いた雰囲気の作品。すでに古き良きラノベの域なのかもしれない。

  • 2008年のアニメは好きだった。
    2024年にリメイクされるということで、小説も読み出しました。
    中世ヨーロッパなのにゆったりした感じのこの世界観がやっぱり好きだ。

  • 予想外の一人称だったけど
    後半ハラハラしながら読んじゃったな
    2人の旅はまだ続きそうだね

  • 4月からの新作アニメに向けての予習で初読。1作目のアニメは未視聴。経済活動がポイントになっているのは、たしかにラノベにしては珍しい。人々の生活なども中性ヨーロッパの雰囲気はこんな感じだったのだろうなという点も楽しめる。もう少しこのシリーズは追ってみようかと思う。

  • 再アニメ化すると知り久しぶりに読みました。
    読もうとしたら見つからず本屋へ走って再購入。
    2006年初版なのでもう17年?18年?も昔。
    よみはじめたら読み始めたら記憶が蘇り懐かしくなりました。
    昔と変わらず本の世界に浸れました。
    小学生の頃は意味不明だった為替の話など今回再読して理解できました。
    中学の頃この作品がキッカケで友人ができたので、個人的に思い出深い作品です。

  • 最初はなかなかホロのしゃべり方に慣れなかったけれど、慣れると可愛い狼さんだなと思った。
    有名作品なのに読んだことなかったので読んでみた。
    最後のタイトル回収が読んでいて気持ちよかった。ずっと釈然としなかったので。
    刊を増すごとに変わっていきそうな絵柄だなと思った。どうなんだろ

  • 今読んでも面白い。1巻として高い完成度

  • 豊穣の神、ホロと旅をすることになったロレンス。銀貨を使った金儲け話に始まり、商会同士の争いや果ては命のやり取りまで…「お仕事小説」とか言われてたので、なんとなくつまらなそうと思っていたが、これは興味ある。
    武器で戦うのではなく、口で戦う訳だ。

    ただ、眠いときに読んでいたからか銀貨事件の一連の流れにイマイチついていけてない。なんで黒幕アイツだったんだっけ?
    再読するのも面倒なので、誰か解説書いてないか探したがない。ま、いいや。

    ホロは賢狼と自ら言う割に結構幼い。自分がいなくたってあの村はやっていけると拗ねてみたり。
    ただ、魅力的なキャラクターではあるので、主人公のロレンスともども今後の活躍が楽しみ。

    商売の世界はある程度ハッタリも必要だし、度胸がないとやっていけないんだな。

  • アニメ未視聴、漫画版は読んだことあり。
    とても面白い。洒落た会話がたまらないです。
    1巻だけでもかなりの完成度で、きっちりタイトル回収もしてくれるのでおススメ

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著者プロフィール

第12回電撃小説大賞《銀賞》を受賞し、電撃文庫『狼と香辛料』にて2006年にデビュー。

「2023年 『新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙IX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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