FRAGILE (B‐PRINCE文庫)

著者 :
制作 : 高緒 拾 
  • アスキーメディアワークス
3.87
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本棚登録 : 565
レビュー : 69
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048670029

感想・レビュー・書評

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  • BLというのはBLの世界に現実を映して描くものなのに、この人は現実世界にBLを映して書いているのが桁違い。

    本作はBLというより『ザ・世界が仰天ニュース!恐怖の監禁ストーカースペシャル』。

  • 究極のSM?人間性まるまる剥き出しの愛情と憎悪をこれだけ生々しく描いた作品は、BL以外の小説でもそう滅多にお目にかかれるもんじゃない。
    耽美でも華やかでもロマンでもない、この手の監禁話で衝撃を受け、魂を揺さ振られたのは想定外でした。
    木原作品らしく、これでもかという息苦しさで読み手をどん底に突き落とし、警戒させといて、また凍りつくような展開。心臓に悪すぎですね。

    主人公の青池と大河内は、BLにあるまじき性格の悪さです。もうどっちがどっちかに殺されても文句なしの、ズルさと性悪の持ち主。で、双方ともかわいそうになるほど弱くてダメな奴。
    青池が大河内を憎んで憎んで、憎みきれないのが反転して執拗な執着になる、その心理状態がじわじわと伝わってきて目を背けることができません。
    痛い話だけど、それだけじゃ終わってないのがすごいところ。
    ひとつひとつの仕打ちが過激で残酷で辟易するんだけど、段々そんな青池に同情心も湧くし、一方の大河内の騙し方逃げ方も酷すぎなんだけど、けっこう可愛いところもあるじゃんって思えるようになります。
    そもそも、こんな奴のどこがよかった、青池?というのが世間一般の見方でしょうね。でも、人を好きになるってそういうもんで、理屈じゃないのはわかります。

    二人のほめられたもんじゃない人間性に共感覚えたりして、ドキリとさせられるし、好きな相手に酷いことして苛めて泣かせて、それから死ぬほど優しくしたいドS攻願望が満たされました…
    最終的に、大河内無自覚な愛が芽生えてましたね。でなきゃ、あのまま青池を見殺しにしてたに違いないし。ま、悪く見れば保身とか身勝手とか潜在的ドMなのかとも思えるけど。
    二人の関係が確実に変化していることがわかるエンディングは絶妙です。
    大河内は自分の気持ちを肯定しなくても、一緒にいて甘えてたから、割れ鍋に綴じ蓋で上手くやっていくんでしょうねー

  • やっぱり木原作品です(笑)

    上司×元部下。 監禁 陵辱入ってます。

    性格がもの凄く悪い主人公の上司と職場でいじめ抜いて
    辞職させた元部下という復讐系?
    こんな上司がいたら、即座に辞めるかストレスで
    胃潰瘍になるか、会社に放火したくなるかだと思いますが…
    そんな男をあれほど虐げられても慕う攻めの心理がわからない…
    わからないんだけど、逆襲の切れっぷりがもの凄くて…
    最初は拍手してしまいましたがだんだん流石に
    ついていけなくなりました。

    それでも、どんでん返しやら何やらでいったいどちらが
    被害者なのかわからない展開になってしまい…
    という感じで結局最後まで一気に読んでしまう…
    やっぱり木原マジックは健在です。

    相当にエグイシーンもありますので覚悟して読まれる事を
    お勧めします。


  • 2章立て、つらくて1章(半分)読んだところでやめてしまった。どう辛かったって、話が進まないのがというか、……。監禁とかは全然大丈夫なんだけど、主人公は最初からゲス過ぎて魅力ゼロだし。ゲスも好きなんだけど、人として卑怯な感じでちょっと無理な感じでした。

  • 読んでる途中で、私はいったい、何を読んでるのか。。。と何度も思った(笑)
    BLとゆうより、スリラーです。でも、後半の青池目線のお話は、大河内への複雑な愛憎が綴られています。
    青池よ、なんでこんなやつがいいんだー!
    ってなります。
    世の中に、性格悪い受けをギャフンと言わせるBLは数あれど、木原先生が書くとこうなるのかと思いました。
    木原先生のBLには一切綺麗事無し、リアルで痛々しい点もあるけど、だからこそ胸を抉られます。

    そして、流血のイラストカットがめちゃめちゃ衝撃でした。。
    ほんと、何を読んでるのか分からなくなった(笑)

    ただ、やはりさすがの文章力、BLとかそーゆー問題じゃなく、面白かったです!

  • 読む人を選ぶ小説。読み続けるのが辛い部分もあったが、異常な執着をみせる攻めとプライドの高い受けという設定が好きな方にはいいかも。受けが終盤で見せた裏切りを受けても尚執着心を見せる攻めが素敵でした。

  • いや~、すごい作品でした。
    ジェットコースターのような作品でした。
    基本的に恐ろしいんですけど、
    たまに穏やかなシーンがあって、
    油断しそうになったらまた恐ろしい・・・!
    ラストは最悪のバッドエンドだ、うわあああ!!
    ・・・と思ったら、意外なラストに着地して、
    心臓バクバクしたまま終わりました。
    攻めが報われるわけでもなく、
    性格の悪い受けが改心するわけでもないですが、
    ほんのかすかに生まれた(と思いたい)心に
    少しの幸せな予感を漂わせて終わったのは
    読後感を和らげましたね。
    攻め視点の恋してる話はすごく好きでしたが、
    だからこそ何でこんなひどい奴がいいんだよ~、
    目を覚まして!!とギリギリして読みました。
    きつい話ではありますが、凌辱があまりなかったので
    意外と読みやすいかもしれないな・・・。
    惚れた方が負けなんだな、と改めて感じた作品でした。
    この作品が好きかって言われると返事に困るけど、
    とても面白かったです。

  • 性悪受すきーとしてはラストが満足でした。
    デレを認めない!好き!

    首輪とかよくあるなんちゃってSMかと思いきや、おもrsに、犬の餌、嘔吐、剃毛、ガチだひゃっほい!
    でも、もっと理性を捨てろよ!と思ってしまう自分に引いた(^q^)

    内容が内容なのに、心は全く抉られなかった。むしろ楽しくスイスイ読めた。文章がさらっとしているからか?
    そこが残念><

  •  疲れる話(笑)
    BLだと思って読んじゃだめです。
    愛憎劇だと覚悟して読まないと途中萎えます。
    最後の落ちのためだと思えば我慢して読む甲斐ははあるかもしれないけど、暴力や裏切りなど恐怖心で人の尊厳を奪い続ける行為を見るのが苦手な人は読みにくと思います。
    一気に読み切らせてしまう文章力のある作者さんなのに、だからこそ、何度途中で疲れて本を閉じたことか。
    恐怖と苦しみが原動力でうんざりする話です。

     愛がないわけではないけどそれに勝る憎しみで、喜びと祝福がありません。

     でも!丁寧なしゃべり方の攻め様かっこいいです♪
    攻め様ハイスペックでいい男なんですよ。
    狂愛って美味しいよね♪って割り切れたらきっと楽しい。
    ただ楽しむためにはこの作者さん文章力ありすぎて、キャラに感情引っ張られて笑って読んでいられません(苦笑)
    甘いものに飽きたらどうぞ。でも感情を乱さないようにしないと疲れますよって話です。
    それでもちゃんとハッピーエンドだからすごい。

  • 最低なノンケの男がリバで陵辱されるという
    話がおもしろくないわけがない!

    鬼畜でひどいんだけど、それゆえに
    快感の陶酔感が揺らめくように美しくて。
    このヒリヒリする感情描写がたまらない。

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プロフィール

木原音瀬 (このはら・なりせ)
高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。不器用でもどかしい恋愛感情を生々しくかつ鮮やかに描き、ボーイズラブ小説界で不動の人気を持つ。『箱の中』と続編『檻の外』は刊行時、「ダ・ヴィンチ」誌上にてボーイズラブ界の芥川賞作品と評され、話題となった。ほかの著書に『秘密』『さようなら、と君は手を振った』『月に笑う』『ラブセメタリー』など多数。

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