葉桜が来た夏 (電撃文庫 な 12-1)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 211
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048670210

作品紹介・あらすじ

アポストリ-身体能力と科学技術に優れた、女性だけで構成される異星人。目が赤いほかは、外見的特徴は人間と同じ。琵琶湖周辺は彼らと人間が共存する居留区となっていた。高校二年の南方学は過去に起きたとある出来事からアポストリを憎んでいた。ところが、"共棲"と呼ばれる居留区のシステムに則り、一人のアポストリと同居することになる。彼女の名は、葉桜-評議長の姪でもある美しい少女だった。二人は激しくぶつかり合うが、その共棲にはある意図が隠されていて-。第14回電撃小説大賞"選考委員奨励賞"受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • また読みたい…

  • 滋賀県が舞台のSFラノベ。

    母と妹をアポストリという異星人に殺されて、アポストリを憎む主人公がアポストリと共棲する話。

    まさかあのキャラが…。なかなか楽しめた。2巻も読んでみたい。

  • 全5巻完結。
    表紙の葉桜が凄い巨乳だが、中の話では特に胸が強調された表現は無い。
    二人が難局を打開してゆく展開に熱くなるが、将来の悲しさも感じる話。

  • 女性だけで構成された異星人が突如やってきてから、どれほど経ったか。
    目の赤いのが特徴の異星人に母親を殺された主人公。
    なのに、父親によって、憎むべき異星人と暮らす事になってしまった現実。

    義務と言われればそれまで。
    むしろ金を払っている人間に決定事項を言い渡されれば
    それに従うしかないのが子供の辛い所。
    しかも同居しなければいけないという状態ですし。
    うっかり家出を決行したくなるような状態です。

    憎んではいるものの、目の前に居れば情をかけてしまうのが『人間』です。
    まぁ中にはそれでも放置する人もいますがw
    それで言えば、主人公はそれほどひねくれてもいず
    父親の思う様?

    話としては…というか意外性はものすごく。
    ミステリーでいえば、登場人物から手繰れば分かる、という状態。
    味わわねば分からない部分に、やっと共感できる人と巡り合えて
    それはそれで幸せだと思いますが…どうなのでしょう?w

  • 落差のお陰で傑作に見える不思議。
    SE!の人のデビュー作。ボーイミーツガールモノに政治的背景やシステムを組み込んであるところが高ポイント。深く読めば立ち位置とか配役とかの変化とかも考えられているのかな?終わりはもっと禍根が残った方が好みだけど、綺麗に纏まるから野暮は言うまい。どっち方向に進むのかわからないけど最後まで読みたい。

  • 続編があることを念頭において書いたんだろう、1巻だけでは風呂敷を閉じ切っていない。電撃にしては珍しくさっぱりと読める物語。SF部分も抵抗なく読み進められた。

  • あれですな、同じ電撃文庫の「彼女は帰星子女」に近いものを感じます。コメディタッチの「彼女は~」と比べるとだいぶシリアス分多めですけれど。


     《選考委員奨励賞》だったのは上記にあるように「異文化交流モノ」で既に似たモノがあったのがネックだったのかもしれませんが、正直第14回大賞の中では1,2を争う出来だったように思います。(私的対抗馬は「君のための物語」。)


     あえてケチをつけるならややボリューム不足なところでしょうか。もう少し長い時間読みたかった、とは贅沢な話ですが。
    読みきりっぽい終わり方でしたし、第1巻とも銘打っておらず続編が出るのかどうかはわかりませんが、続きが出るならぜひ買いたいと思える良作でした。



     挿し絵の雰囲気もあいまって非常に爽やかな印象のボーイ・ミーツ・ガール。
    あれほど鬱くはないですが「イリヤの空、UFOの夏」あたりが好きなら結構いけるかも?

  • 共棲システムという設定から物語世界を構築しているのが面白い.

  • 物足りない。世間様の感覚ではどうか分からないが、どうも陰謀臭が薄くて…。

  • 続きを、是非続編を私に下さい(笑)

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著者プロフィール

2007年『葉桜が来た夏』で第14回電撃小説大賞<選考委員奨励賞>を受賞。代表作に電撃文庫『なれる!SE』『ガーリーエアフォース』などがある。

「2021年 『僕らのセカイはフィクションで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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