タロットの御主人様。(4) (電撃文庫 な 11-11)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 106
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048670661

作品紹介・あらすじ

タロットカードを巡る波乱の日常に慣れ始めた四阿秋人だが、相変わらずその占いの腕は冴えない毎日。そして『持ち札』となった美少女たちとの同棲生活は、青少年である秋人には色々刺激が強すぎるようで…。そんな矢先、次の封印(キス)の対象であるタロットが見つかった。鬼堂真冬と呼ばれるその人物は、今までのタロットに憑かれた少女たちとは異なり、巧妙に自身の素性を隠す、謎に包まれた人物だった。しかし、秋人にとっての問題はそちらではなく、タロットである真冬が、"男"だったことで…。

感想・レビュー・書評

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  • アメジスティアからの情報により、次のカードが発見されます。さっそく秋人たちは、「鬼堂真冬」というその人物の身辺調査を開始し、臨海学校のときに出会った祭永遠のほか、佐伯冴(さえき・さえ)という名の女性と行動をともにしていることを突きとめます。しかし、真冬のほうも秋人たちにマークされていることに気づき、先手を打ってきます。真冬の正体は、秋人も知っている意外な人物でした。

    といっても、本巻の前半で読者にほとんどタネ明かしがされているので、意外というほどのこともありません。ただ、この巻に入ってようやくストーリーが動き出したように感じられます。個人的には、女の子たちとイチャイチャしているだけの日常系ハーレムものでもよかったのですが、アメジスティアもその一員である「宮殿」(コート)や秋人たちの所属する四阿家の思惑がさまざまに絡みあっていることが示唆されており、今後はもうすこし複雑な展開をたどることになりそうです。

  • 読書録「タロットの御主人様。4」

    著者 七飯宏隆
    イラスト YUKIRIN
    出版 電撃文庫

    p26より引用
    “小学校卒業と同時に飛び級して高校生に
    なったんで、年齢的には中学生だけど学年は
    高一、でも見た目はまだまだ小学生っていう、
    一風変わった経歴の持ち主だ。”

    目次から抜粋引用
    “ある夏の日の、
     ミニスカ探偵団、街へ
     霹靂”

     その強い占いの力をもって、国を影から支
    えてきた一族の、落ちこぼれ気味な後継者を
    主人公とした、ライトノベル。
     ちょっとした行き違いで、元華族のお嬢様
    から婚約者と勘違いされている主人公・四阿
    秋人。とある失敗のお詫びに、買い物の荷物
    持ちを申し出ていたのだが…。

     上記の引用は、主人公と運命をともにして
    いる登場人物の一人、三崎美咲について紹介
    する一文。最近は日本でも飛び級を採用する
    学校があるようですが、うまく機能しているので
    しょうか。体の成長が追いつく前に、頭脳の能
    力だけで先に進んでいくと、どこかに弊害がで
    てきそうな気がしないでもないのですが。
    高い能力を使って、本人が幸せに過ごせるの
    ならばそれでいいですが、いいように使われて
    しまうのは気の毒な気がします。
     かわいい女の子しか出てこないので、安心
    してイラストを楽しめます。整形手術を子供の
    うちから施すのが当たり前の世の中になれば、
    こんな世界が出来上がるのかな、と思いました。
    でも、比べる相手が大体同じ顔をしていたら、
    現実では違和感を感じるのではないかと思い
    ます。

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