タロットの御主人様。(5) (電撃文庫 な 11-12)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
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本棚登録 : 100
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048670876

作品紹介・あらすじ

秋人が幼なじみの結夏と大ゲンカしたその夜、彼の目の前で結夏は連れ去られた。犯人は"吊された男"のタロットカード・鬼堂真冬。圧倒的な力を持つ真冬にリベンジを誓った秋人は、結夏を奪い返すべく無謀な賭けに出る。タロットによる世界の"楽園化"が進む中、起死回生を狙う彼の奇策とは?一方囚われの結夏は、なぜか現役女子高生アイドル・祭永遠と仲良くお風呂に入っていたりして…!?「あれ?ゆいたんって、男の子じゃないよね?」「胸のことは言うな!じゃなくて、こんなことしてる場合じゃないのにぃ!?」怒涛の展開で贈る学園アルカナ「コメディ」…ですよ。

感想・レビュー・書評

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  • 前巻の最後で、鬼堂真冬(きどう・まふゆ)によって結夏を奪われてしまった秋人でしたが、アメジスティアたちの励ましもあり、ふたたび彼女をとり返すために他の仲間たちとともに立ち上がります。一方の真冬も、四阿家の親族たちの思惑が入り乱れるなかで、跡継ぎとして認められるために秋人たちの襲撃にそなえます。

    秋人の鈍感さのために結夏との心のすれ違いが起こり、その結果敗北を喫してしまった前巻の結果を受けて、今回は秋人のリベンジとなるはずですが、心理面における解決のとりまとめが弱いような印象があります。また、戦闘シーンもそれぞれの語り手の口調で描写されるため、とくに香澄のシーンにまどろっこしさを感じてしまいました。

    とはいえ、ストーリー的には前巻からの引っ張ってきた問題がきれいに締めくくられており、読後感は十分に満足のできるものでした。

  • 読書録「タロットの御主人様。5」3

    著者 七飯宏隆
    イラスト YUKIRIN
    出版 電撃文庫

    p22より引用
    “歴史の教科書の中にでも入り込んじゃった
    かのような、平安時代の寝殿造。渡殿で結ば
    れたいくつかの巨大建造物と、湖みたいに
    大きな池と、そこに点在する島々をめぐる朱塗
    りの太鼓橋が、目の前にあった。琴の音でも
    聞こえてきそうな典雅さに声も出ない。”

     目次から抜粋引用
    “菖蒲四阿家にて
     陰と陽
     激突”

     その強い占いの力をもって、国を影から支
    えてきた一族の、落ちこぼれ気味な後継者を
    主人公とした、ライトノベル。
     前巻からの続き、主人公の家の分家である
    菖蒲四阿家、そちら側の鬼堂真冬たちとの対決
    に破れた主人公たち。幼なじみの結夏を連れ
    去られてしまい…。

     上記の引用は、菖蒲四阿家についての一文。
    こんな建物があれば、観光名所になってもおか
    しくないのではないかと思ったのですが、すぐ
    後でそうならない理由が書かれていました。
     裏表紙の見返しの扉といえばいいのでしょ
    うか、著者の一言が書かれています。そこに
    「東京ドイツ村」という千葉の名所が紹介され
    ています、そういえば「東京ディ○○ーランド」
    も千葉県にあるのではなかったでしょうか。
    なんだかねぇ…。

    ーーーーー

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