獣面の暗殺者 (電撃文庫 す 6-8 タザリア王国物語 4)
- アスキー・メディアワークス (2008年6月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
- / ISBN・EAN: 9784048670937
作品紹介・あらすじ
囚われの身、リネアとの息詰まる生活。ジグリットは血の城からの脱出を画策する。そして交易商人のブザンソンの手引きにより、ようやく自由を得るのだった。賢く腕も立つが、ブザンソンはしたたかで抜け目ない男だった。ジグリットは彼と度々衝突する。しかし旅を経て、次第に互いを認め合うようになっていく。一方、執拗なリネアは諦めていなかった。内々にしか動けない彼女は一人だけ追っ手を出す。その男こそ、不死身とも言われる狂戦士タジハッサだった。恐怖が人の形をなしたかのような化け物。ジグリットたちは知力を振り絞り、逃げ切ろうとするのだが-。
感想・レビュー・書評
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前回があまりにも衝撃的過ぎたせいか、今回はその騒動によって生じた人物関係を整理する話。
内容はナターシとアンブロシアーナの旅とジグリットがゲルシュタインから逃亡する様子を描いている。二人の旅路は何かを予感させるような描写を伴って終わり、ジグリットの逃亡には意外な人物が手を貸す。正直言ってまさかあの人物が協力者になるとは予想もしなかった。
リネアは前回がハード過ぎたからか、今回はソフトな一面が多く描かれていた様に思える。なんというか、ジグリットとリネアはもっと別な形で身分の差など無く出会えていたら仲の良い恋人同士になれたのかもしれないとあまりに幻想的な事を考えてしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とりあえずは伏線撒きの巻、というところか。獣面の暗殺者の超常的な生命力とかは伏線なのか、それとも単に「凄い、イカレた敵」というだけなのかはちょっと分からないけど。主人公は何を目的にするのかは次巻か。
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リネアの突き進んでいく物語に破滅しかないような気がするので辛い
破滅の中にリネアの歪んだ愛情があるから読んでいて面白いけど
この先にどんなカタルシスがあるのだろうか -
前巻ものすごいところで終わったけど、今回もリネア様がすさまじい。
病んでますなぁ。
全然出てこなかった、女の子たちも出てきて、続きが気になる。とくにアンブロシアーナちゃん。
ジグリットは、着々と人を垂らしてるみたいですね。
友人Hからの借り物です。 -
今回はつなぎの話でした。
各キャラの掘り下げ。後書きにもありましたが、女性陣の巻です。
次回は盛り上がって欲しい。 -
このお話はなかなかグロ展開ですな。
さて、片足をリネアにやられちゃったジグリッド。脱出を試みる。
助けになってくれたのが金の亡者(?)ブザンソン。
アンブロシアーナは実家に帰って、さらにジグリッドに会いに行こうとして挫折。
リネアは逃げたジグリッドを追うために不死身とも言われる狂戦士タジハッサを差し向ける。
リネアは愛情が分かりにくい・・・。思いっきりジグリッドに嫌われてるし、骨の指輪が引くでしょ。