ふしあわせなら手をつなごう! (電撃文庫)

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  • アスキー・メディアワークス (2008年8月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (328ページ) / ISBN・EAN: 9784048671767

作品紹介・あらすじ

 自分にはツキがないなんて思っている人はいませんか。もしかしたら幸福の天秤が不幸に傾いているのかもしれません。優哉はそんな天秤が見えてしまう、不思議な男の子です。
 いつもニコニコかわいらしい顔で微笑んでいる優哉は、不幸な人を見ると放っておけません。相棒の我王に「人がよすぎる」と言われてもニコニコするだけ。ほら、今日もまた―。優哉のやり方は少し変わっています。優哉は不幸な人に出会うと「握手しよう」と言うのです。すると握手をした人は、彼の幸運を分け与えられ―。
 これは日常の中にある、優しさと救いの物語です。

みんなの感想まとめ

優しさと救いをテーマにした物語は、主人公の優哉が不幸な人々と出会い、握手を通じて彼らに幸運を分け与えるという独特のアプローチを描いています。読者はその優しさに触れ、時に「優しすぎる」と感じることもあり...

感想・レビュー・書評

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  • 田上俊介先生の綺麗な絵に惹かれて読んでみました。
    うん、読んだ感触としては良くも悪くもラノベというよりは
    児童書。
    良くも悪くも凄く優しい物語でした。
    優しすぎるとも感じないでもなかったですが、この優しさは
    忘れないでいたいなというか。

    しかしながら書きながら、この主人公・優哉は
    サモンナイト3の先生を思い出すキャラだなと思いました。
    人を信じ、愛情を注ぎますが自分自身に対してはどうだったのか?
    という。
    自分を信じない優しさが、本当の優しさか?という。
    ちゃんと優哉君は「自分を信じる」に着地できて良かった。

    この物語で「優しすぎる」と感じたのは彼の注いだ愛情が
    「直接」返ってきすぎている点でしたが、現実にも
    一見返ってこないように見えても、めぐり巡って返ってくる
    といいますよね。
    だからやっぱり忘れないでいたい気持ちなのです。

  • 好事魔多し、苦あれば楽あり、塞翁が馬、禍福は糾える縄の如し・・・。こうした言葉が多いのは、人が日々それらを口に乗せることで、幸福と不幸という、生きることの本質のどこかにある「何か」の両側面を行き来する力を得ているからなのだろうと思います。本作の主人公はきっと、これらの言葉と同じような役割を持った存在なのではないでしょうか。私もまた、作中で彼と触れた人たちと同じように、何かしらの力をもらえた気がしました。
    最後にもう一つ言葉を加えましょうか。「禍福門なし、ただ人の招く所」。けれど、いや、だからこそ私は、私に力をくれるこうした存在に「ありがとう」と言える人、大切にできる人でありたいと思いました。

    (2009年1月入手・6月読了)

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