さよならピアノソナタ3 (電撃文庫 す 9-9)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス
4.09
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本棚登録 : 671
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048671828

作品紹介・あらすじ

はじめてのライブを終え少し距離が縮まったナオと真冬は、息つく暇もなく二学期のイベントシーズンを迎える。合唱コンクールに体育祭、そしてフェケテリコ初の単独ステージとなる文化祭。神楽坂率いる民俗音楽部の面々は、ときに敵としてときに仲間としてしのぎを削る。そんな折、真冬の前にひとりのヴァイオリニストが現れる。ジュリアン・フロベール。通称ユーリ。いたいけな女の子みたいな見た目で、真冬に気安く接する彼は、かつて共に演奏旅行をした仲だという。さらに彼の出現を境に真冬の指が動くようになり、ナオの動揺を誘うが-。おかしくて少しせつない、恋と革命と音楽が織りなす物語、第3弾。

感想・レビュー・書評

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  • 合唱コンクールに体育祭に文化祭と学園青春イベントがぎゅっと詰まった今回は連作短編集的な趣きがありました。それぞれのイベントのために民俗音楽部のメンバーが、味方になったり敵になったりしながら真剣に取り組む姿には熱くなりますね。そんな中で今回は真冬のことをよく知るヴァイオリニストのユーリが登場。彼の存在がナオの動揺を誘うことになりますが、そのことがナオが真冬に向きあうことに繋がったので結果的に良かったかな。ところで読友さんが本作品に「BL風味」があると仰っていましたが、このことか!確かに!となった今回でした。

  • 合唱コンクールに体育祭に文化祭。
    高校生の青春が詰まってるようですね。


    扉絵にあるチアの格好についてや、文化祭の演奏がどうだったかとか、肝心な部分が弾かれてる気がする。

  • 文化祭で、これから演奏する!というところで終わる。

    合唱祭で、上級生を差し置いて一年生の時から優勝するほどだから、響子も凄いけど、優勝は逃せど2位になったのだから、編曲したり、指揮者としてみんなをまとめたり、ナオも十分すぎる才能だと思う。

  •  最後のライブシーンを敢えて見せないなんて作者はなんて憎たらしいことをするのだろう。

     恋愛モノには王道展開とも言える主人公よりもヒロインのことを知っているライバルキャラ登場。これにより直巳の心は大きく揺れ、謎の失意に襲われてしまう。こういった時には更に事態をややこしくするような事件が起きたりものだけれど本作ではそんな展開にならないばかりかライバルであるはずのユーリまでもが直巳に惚れてしまいある意味スッキリした展開に!何でだ!?

     正直言って作中に登場する音楽用語や作曲家の名前はさっぱりだったりするのだが、それでも気にならず物語の雰囲気にのめり込めるのは流石だと思う。
     ラスト数十ページはまるで最終回のような雰囲気で、このまま終わりだったとしても十分納得できるようなノリだった(そうなってしまったら物足りなく感じてしまうだろうが…)。実際には次巻が最終巻。どのような感動、そして終わり方を魅せてくれるのか非常に楽しみであり、同時に寂しいような気分になってしまう

  • 少し詰め込みすぎな感じもするが、合唱コンクール、体育祭、文化祭と秋に行われる全てのイベントを網羅しているのが驚いた。
    真冬の指が動くきっかけになったのが、最後に明らかにされる展開は良かったと思う。

  • 評価:☆4.5

    おかしくて少し切ない、恋と革命と音楽が織りなすボーイ・ミーツ・ガールストーリー、第3弾。

    合唱コンクールに体育祭、そしてフェケテリコ初の単独ステージとなる文化祭。
    そんなイベントが押しよせる中、真冬の前にかつて共に演奏旅行をした一人のヴァイオリニスト、ユーリが現れる。
    そんなときに真冬の指が動き出して、ナオミは動揺を隠せずに――と言ったところです。


    いやもちろん指が動き出したのはユーリのおかげというのはナオの勘違いなわけですがw
    ユーリとの仲を誤解されないように必死に弁明しようとする真冬が愛おしくて仕方ない(*´Д`*)

    「真冬のために何も出来なくて悔しいのは何故?」
    「同じサウンドを奏でられても、ユーリではなく真冬じゃないといけないのは何故?」
    そんな分かりきった問いとその答えを見つけるという巻ですが、丁寧な運びだったので退屈感は無かったです。というか「もー早く気付いてよ!この鈍感!」な感じが出まくってる真冬がホントに可愛いんだよねw

    真冬とは住む世界が違うことを見せつけながらも、走り続けることを決めたナオ。
    それを後押しした千晶の覚悟もカッコよかった。自分は真冬派だけど、脇役に徹する千晶は切ない・・・

    物語も残り僅かですがここからどうなるか。まだまだ期待です。

    「ナオミは、真冬の、なんなの?」
    「同士蛯沢は、『続けたい』と言ったんだ」
    「だから、あなたのために、弾きたかった」
    「もう決めたんだ。ずっと真冬のそばにいる」
    「あなたは、わたしのベーシストでしょ」

  • 民族音楽研究部の面々が合唱コンクール、体育祭、文化祭ライブと今回は大暴れ。
    そこに真冬の旧友ユーリが現れて。

    杉井さんの作品はツッコミセンスが好みでいいですね。
    主人公のツッコミスキルは高い方がいいと改めて実感しますね。
    それと同時に主人公の鈍さとヘタレっぷりはちょっと苦手かな。
    それと主人公の父親がいい味を出し過ぎていて最高です(笑)

  • 本を読んで幸福感を感じたのは久しぶり。大好きです。
    ナオミはきちんと気持ちを自覚できただけナルミより偉いぞ!ナルミもちゃんとしろ!

  • 9784048671828 331p 2008・8・10 初版

  • この展開はあまり好きじゃないけど、
    音楽描写はすごい

    詳しい感想は五巻

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著者プロフィール

第12回電撃小説大賞《銀賞》受賞者。代表作に『神様のメモ帳』『さよならピアノソナタ』など

「2023年 『楽園ノイズ6』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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